化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

97回箱根駅伝感想 6位~10位

6位(往路11位・復路4位) 早稲田大学 予想順位:5位

敢闘賞:鈴木創士2年 4区3位 1:03:03 一度は上位戦線に復帰したが・・・・・・

来年度の風向き

 

 数年前から期待されては、伸びきらない印象です。鳴り物入りで入った世代も来年が最終学年。ここで1つ形を作らなければ、また時間がかかるかも知れません。早稲田が山に弱いのは一昔前によく見られた現象なので、どうにかしてスペシャリストを見つけたいですね。5区を任せられる駒野や山本がいた時代は強豪でしたから。

 

 

7位(往路7位・復路8位) 順天堂大学 予想順位:4位

敢闘賞:清水颯大4年 6区2位 58:06 今年で卒業するのが勿体ないくらいのリベンジ快走

来年度の風向き

 

 前回大会から7つも順位を上げました。それでも惜しいと言わざるを得ない結果。1区2区で前に出て逃げ切る作戦のはずが、どちらも区間2桁順位に終わりました。特に怪物・三浦はもっと活かしたかったですね。仮に大逃げの体制になっていれば、圧倒的に千切ることができたはずですから。それでも挑戦は始まったばかり。この世代が4年になる頃には優勝を狙いたいですね。今回の1区~4区のランナーは現時点でもあと1分早く走れるだけの地力があったと思います。

 

 

8位(往路4位・復路11位) 帝京大学 予想順位:10位

敢闘賞:細谷翔馬3年 5区1位 1:11:52 有力選手を押しのけて区間

来年度の風向き

 

 やはり山の比重は大きい。山で天国と地獄を見ました。往路終了時点では不気味な存在でしたが、早々と初優勝の夢は散りました。今回の箱根駅伝でも出走したのは3年生と4年生のみ。あまり下級生の存在感が無いのは気になるところです。細谷は来年も山を走るのでしょうか。山は飛び道具です。そういう意味では、来年以降最も予測がつきにくいチームと言えそうです。

 

 

9位(往路9位・復路6位) 國學院大学 予想順位:12位

敢闘賞:木村琳3年 10区3位 1:10:15 シード権を決定づける走り

影の敢闘賞:殿地琢朗3年 5区8位 1:13:25 浦野の後を引き継いでよく走った

来年度の風向き

 

 やや苦戦しながらもシードを確保しました。今年踏みとどまった事で、本格的にシード常連を名乗れるようになりました。区間順位こそ平凡でしたが、浦野の抜けた山でシード圏内まで順位を上げられたのは大きかったと思いますね。各メンバーは渋い活躍をしていますし、安定したチームになってきたようです。

 

 

10位(往路6位・復路12位) 東京国際大学 予想順位:9位

MVP:ヴィンセント2年 2区1位 1:05:49新 世界レベルが箱根を走る

敢闘賞:佐伯涼4年 7区1位 1:03:10 結果的にはここでシード権が決まる

来年度の風向き

 

 ヴィンセントは格違いのランナーです。既に学生レベルではなく、中村服部大迫設楽井上といった日本トップレベルでも勝てるかどうか。区間記録を更新するのは織り込み済みでしたが、日本人でありながらあのヴィンセントですら8秒しか勝てなかった相澤の異常性も再確認できました。長く区間記録を保持していたモグスは、圧倒的な区間記録を叩き出しながらそれでもなお箱根では実力を出し切れていなかったと言われており、全日本の走りから換算すると1時間4分台を狙えたと言われています。ヴィンセントは来年以降、その記録に挑戦する事が出来るのでしょうか。

 実は今回、区間賞の数は東京国際大学が最多タイでした。今回主人公となった創価大学とは似たような立ち位置ですから、そろそろ強豪の仲間入りをしたいところです。ただ、結果的には2人の貯金を切り崩してギリギリのシード入りを果たした形に。今年は勝負の年と力を入れてのこの結果なので、さらに上を目指すには何かカンフル剤が必要かも知れません。

 ところで、来年の出雲駅伝では優勝候補筆頭ではないでしょうか。区間が少ない上に箱根駅伝よりも区間ごとの差が大きいですからヴィンセントの比重も大きくなりますし、出雲では2人目の留学生を出すことができます。それで優勝したところで本当に強くなったかといえば疑問符がつきますが、1つの優勝を切っ掛けに何かが変わるかも知れません。

 

97回箱根駅伝感想 1位~5位

 下馬評が最も高かった駒澤大学が順当に優勝。予選会上がりでシードを取ったのは、予選会で圧倒的な記録を作った順天堂大学のみ。結果だけを見ればほぼ波乱のないレースにしか見えません。ところが、実際には荒れに荒れた箱根駅伝となりました。定期的に波乱は起きますが、今年の驚きは15年ぶりでしたね。何か起こる大会は1区の最初から様子がおかしいですから。今大会もそうでした。

 一方で区間新はヴィンセントのみ。去年は靴よりも好コンディションの影響のほうが大きかったのかも知れません。

 

 

1位(往路3位・復路2位) 駒澤大学 予想順位:2位

敢闘賞:石川拓慎3年 10区1位 1:09:12 奇跡の大逆転を演出

来年度の風向き

 

 これまで何度もチャンスがあっては届かなかった優勝。13年の時を経てようやく叶いました。優勝候補筆頭に挙げられながらもあと一歩追い切る事ができずに2位。それはこれまで何度も目にしてきた光景で、出走前に心配していた事でした。先頭を走るチームは違えど、9区終了時点ではその予感が的中かとも思われました。それが最終区で区間賞と区間最下位。まさかこんなドラマが待っているとは。

 今年のメンバーから抜けるのは小林だけ。他校も強いですが、来年以降も駒澤は力を示しそうです。

 

 

2位(往路1位・復路5位) 創価大学 予想順位:16位

敢闘賞:石津佳晃4年 9区1位 1:08:14 区間2位に1分差をつける大爆走

来年度の風向き

 

 全く予想していませんでした。大穴ですらない無印。もしあのまま優勝していたのなら、亜細亜大学優勝すらをも上回る衝撃だったでしょう。昨年度ようやく初シードの新興校で全日本には出場すらせず。持ちタイムは下位に沈んでいました。活躍した途端に後出しで長い距離はそれなりに適性があったと評する向きもありますが、そもそもハーフの持ちタイムでもせいぜいシード争いのチーム。急速に伸びた上に全ての歯車が噛み合った結果といえるでしょう。優勝した往路では留学生ランナーが最も区間順位が下だったのも面白いですね。それだけ選手の平均レベルが高いということです。

 確かに今年は出来すぎだったのかも知れません。しかし、かつての東洋大学や青山学院は1度の成功をきっかけに大化けしました。勝つための方程式が完成したと見るならば、来年以降も確実に脅威となりえるでしょう。

 

 

3位(往路2位・復路9位) 東洋大学 予想順位:6位

敢闘賞:松山和希1年 2区4位 1:07:15 東洋のニューヒーロー誕生

来年度の風向き

 

 今年は活躍するのではと低い前評判に反して推していただけに、嬉しい結果。やはり力はありました。キーマンといえた西山が最後まで復活しなかったのは残念でしたが、しぼみかけた勢いを8区野口の快走で取り返したのは流石ですね。

 3位に返り咲くことができたのは有力校が軒並みブレーキを起こしていたからですが、東洋大学自体も主力級が揃いも揃って欠場した中での3位です。なのでプラスマイナス0といったところでしょうか。ここ数年はベストメンバーを揃えられていません。優勝を狙うならば、コンディションをしっかりと合わせられるかが鍵となるでしょう。

 

 

4位(往路12位・復路1位) 青山学院大学 予想順位:3位

敢闘賞:近藤幸太郎2年 7区3位 1:03:14 巻き返しの空気はこの区間で生まれた

来年度の風向き

 

 さすがに往路で遅れすぎたか。復路優勝で意地を示しましたが、久々の区間賞なし。以前の青山学院であれば区間賞3つで区間新も取るくらいの圧勝で巻き返していたでしょうし、その復路優勝にしても駒澤大学と2秒差で、9区までは創価大学と競っていました。往路で大きく引き離されて復路で同格と考えると、やや優勝候補とは差ができたようにも思えます。

 とはいえ来年以降一気に落ちそうにも思えません。強かったのは95回大会までのメンバー(その時は優勝を逃しましたが)なので、良くも悪くも今年くらいの順位が今の実力で、去年が実力以上の大活躍だったのでしょう。次のスカウトはかなり上手くいっていると聞きます。まだ暫くは、東洋と似たような立ち位置で上位戦線に顔を出し続けるでしょう。

 

 

5位(往路5位・復路10位) 東海大学 予想順位:7位

敢闘賞:石原翔太郎1年 3区1位 1:02:05 佐藤悠基の1年時を超える

来年度の風向き

 

 3強の一角でありながら伸びなかったと評価されがちですが、実際にはかなりの善戦だったと思います。それだけ卒業した黄金世代の影響は大きく、下手をすればシード争いに巻き込まれかねませんでした。

 今年の4年もエース格が多かったので、来年度はさらに厳しくなりそうです。そんな中で石原は救世主となりえる存在でしょう。この石原をかつての東海大学に見られたようなワンマンエースにせず、脇を固めることができれば光は見えてくるはずです。

大穴狙い幕内最高優勝予想 令和3年初場所編

 をしようかと思っていたのですが、どうにも状況が思わしくありませんね。

 これだけ休場が多いと編成自体も上手くいきませんし、純粋に相撲を楽しめなくなってしまいます。

 場所が途中で打ち切られるのが一番つまらないパターンです。それならば、最初から中止のほうが気持ちの整理はつきます。開催するからにはそうならないように願いたいですね。

 

 先場所終了時、初場所白鵬鶴竜の進退場所、貴景勝の綱取り、正代・朝乃山の角番、照ノ富士大関再挑戦と誰にとっても負けられない戦いになるから面白いと書きました。

 ところが結局両横綱も休場となり、どう転んでも消化不良感が否めません。このような場所こそ、たった一度のチャンスをモノにする力士が出てきてほしいですね。ここ数年、荒れる初場所が続いています。琴奨菊稀勢の里栃ノ心玉鷲→徳勝龍と5年連続で初優勝となった事は過去に存在したでしょうか。ここまで来れば、6年連続も見て見たい気がしますね。

 

大穴狙い優勝予想:豊昇龍

 大物になる力士は突然才能を開花させる事があります。入門時から注目を集めていた豊昇龍。注目が散らばっているこんな場所にあって、不気味な存在に思えますね。

 

その他注目ポイント

西十両10枚目 水戸龍

 かつて、次のモンゴル化け物枠として恐れられた力士がいました。そんな彼が新十両から3年経った今も幕内に上がることができないとは誰が予想したでしょうか。実のことを言えば過大評価ではないかと懐疑的な見方もあって、私自身新入幕の場所で負け越した時に時間がかかるかもとも思った訳ですが、それにしても伸びませんね。もう若くありませんし、このまま地味力士で終わってしまうのかは人数の少ない今場所に掛かっていると思います。

 

序ノ口28枚目 勝南桜

 旧服部桜です。どんなに弱い力士でも一般人と比較すれば怪力。未来の横綱を目指して切磋琢磨している。はずなのですが、彼に関してだけは自信を持ってそうは言えないので、これまであまり触れてきませんでした。ですが、改名というのはある種のきっかけですし、今場所くらいは注目しようかと思います。

97回箱根駅伝予想!!!

 今年も箱根駅伝の季節がやって来ました。

 コロナ騒動が続く中、記録会も例年通りとはいかず各校の力がなかなか測りづらい部分があります。それだけではなく、今年は戦力が非常に拮抗しています。戦国駅伝と毎年のように言われていますが、実際にはおおよその展開が予想されていました。しかし今年は本当の意味での戦国駅伝になりそうです。

 ここ最近では一番予想が難しい回だと思います。面白そうに思えますが、こういう時に限って意外な大学が独走したりすることもあるんですよね。

 

 昨年度から残留しているメンバー、全日本の結果、ハーフの持ちタイムに加えて、今年どれだけ伸びたかで予想していきます。一見あまり関係無さそうですが、意外なほどに相関性があるんですよね。本番でさらに成長をするということでしょうか。

 一方でよくデータに使われる10000メートルの持ちタイムは参考記録程度かなと思っています。あとは山ですね。山の強弱でプラスマイナス5位くらいは変動するので。

 

 かなり攻めた予想をしてみました。当たった時に自慢したいので笑

 

本命(優勝候補筆頭):明治大学 前回6位

 ここは明治大学を挙げます。今年一番伸びたチームはここでしょう。毎回、伸びのあるチームは持ちタイムよりかなり順位が上がる傾向があります。その持ちタイムにしても2番目の記録を誇っており、立派な優勝候補と言えるでしょう。

 比較対象となるのは駒澤大学ですが、山を安心して任せられる選手がいる分明治大学に分があるかと思われます。何よりも強いのは、全日本で2桁順位が1人も居なかった事です。出走人数の多い箱根では、9番手以降の戦力が重要です。そこが充実しているのであれば、箱根ではさらに成果が挙がるはずです。

 かつて青山学院大学と並んで次の黄金チームと予想されながら明暗がくっきり分かれました。しかし予選落ちからわずか数年でこのV字回復。ドラマを予感させます。

 

対抗(優勝候補2番手):駒澤大学 前回8位

 持ちタイムでは圧巻の成績。全日本も制しました。2000年代の常勝校もここ最近はシルバーコレクターの印象が強くなっていましたが、戦力のバランスも盤石。大きな死角は見当たりません。唯一不安なのは、全日本では強くても箱根で勝ちきれないというレースが多く、額面割れする事が多かったということでしょうか。

 85回、89回、90回、91回と優勝候補筆頭に挙げられながら度々ダークホースにさらわれ、その結果長らく優勝から遠ざかることになっています。序盤の出遅れは厳禁、少なくとも3区~4区にはトップと差の無い3番手以内に入っておきたいところです。

 

単穴(ダークホース期待):青山学院大学 前回1位

単穴(ダークホース期待):順天堂大学 前回14位

 

 ずるいかも知れませんが、どうしても絞りきれず。両方挙げるほうが自然に感じられました。

 前回大会では黄金世代が抜け苦戦が予想される中、見事な優勝を飾った青山学院大学。今回はというと、そこまでの勢いは感じられません。前回は持ちタイム下位から一気にトップまで上がってきていましたからね。それでも、優勝のためのノウハウはただならぬものがあります。一度優勝したチームが黄金時代を築きがちなのは、優勝の味を覚えるからだと言われています。

 順天堂大学はかねてよりダークホースと目されています。末恐ろしいのではなく今恐ろしい化け物三浦だけではなく、今の1年生は役者揃いです。大エースがいて、選手層も厚い!全日本では転んだように思えますが、距離の異なる全日本よりもハーフ距離の予選会のほうが参考になりそうです。首位は予想されていたとはいえ、あそこまでの圧勝は誰も予想していなかったでしょう。持ちタイムも10000メートルよりハーフのほうが強いですし、箱根本番になれば真価を発揮しそうです。

 

連下(上位安定):早稲田大学 7位

連下(上位安定):東洋大学 10位

 

 早稲田大学は、黄金世代が順当に育ってきました。山要因の不在が痛いですが、それを補って余り有るだけの戦力が揃っています。山でもし大爆走があれば、さらに上を狙えるかも知れません。

 東洋大学は相澤が抜けてピンチと言われていますが、そこまで悲観することは無いと思います。ここ数年課題だった選手層は改善傾向にあります。何よりも宮下の存在は大きいです。他が悪くとも一人でひっくり返すだけの力があります。それでも前回大会のように区間2桁中盤~後半が連発されると厳しくなってくるので、最低でも区間10位くらいに収めることが重要でしょう。前回大会が悪すぎただけと判断します。悪いながらにシード権を取れた貯金は、必ず今年に繋がっているでしょう。

 

大穴(期待値は今一つでも爆発力あり):中央大学 前回12位

 

 予選会で好成績を収め、復活の狼煙を上げた中央大学。全日本には出場しませんでしたが、これは主力の故障なので考慮外にします。持ちタイムだけを見れば上位でもおかしくありません。誰も注目していませんが、実力は間違いありません。一気に上位躍進すれば、世間はきっと驚くに違いないでしょう。

 

 なお、ここまでに東海大学の名前を挙げていません。巷では3強の一角に挙げられていますが、黄金世代が抜けた穴はあまりにも大きいです。全日本では2位と結果を出していますが、箱根で加わる2人が思い当たらず。持ちタイムも優勝争いという雰囲気ではありません。主力の離脱もあります。当方東海大学の事情を少し知っている者で、12月には練習が2週間止まっており、嫌な予感がするというのが正直なところです。

 

20連単

1位 明治大学

2位 駒澤大学

3位 青山学院大学

4位 順天堂大学

5位 早稲田大学

6位 東洋大学

7位 東海大学

8位 中央大学

9位 東京国際大学

10位 帝京大学

11位 神奈川大学

12位 國學院大学

13位 山梨学院大学

14位 城西大学

15位 日本体育大学

16位 創価大学

17位 国士舘大学

OP  関東学生連合

18位 拓殖大学

19位 法政大学

20位 専修大学

 

一軍二軍ともに圧勝のソフトバンク、では三軍は?

 今年の野球を振り返ろうにも、オールスターもない、セリーグのCSもない。そんな寂しい1年でした。

 そんな中で、ソフトバンクの強さだけが目立った印象です。

 

 日本シリーズを全勝で終えただけでなく、ファーム日本選手権でも巨人を下しました。もはや向かうところ敵無しの様相です。

 

 何とかしてソフトバンクに勝てるチームを見つける事はできないか。そうだ、一軍と二軍がダメなら三軍はどうだ。ということで、今シーズンの三軍の成績を振り返ってみましょう。

 対外試合を行う実態のある三軍として活動しているのは現状でソフトバンクと巨人のみなので、奇しくも一軍二軍と同じ組み合わせとなりました。

 

三軍成績

ソフトバンク 15勝14敗1分

巨人     20勝24敗3分

 

 結局こちらもソフトバンクの勝利。

 もちろん、対戦相手も日程も全く違っている以上、この数字はデータとして何の参考にもなりません。要するにお遊びだということをお断りしておきます。直接対決では勝ち越しているので、実際には巨人の三軍のほうが強いという可能性もあります。

 

 三軍の成績を見ていると、社会人野球の強さが際立ちます。三軍の主な対戦相手には二軍、独立リーグ、海外、大学、社会人がいますが、その中で三軍が最も苦戦している相手が社会人野球です。

 基本的に三軍のメンバーは下位指名や育成指名の高卒ルーキーなどがほとんどを占めているので、キャリア分の差が出るのかも知れません。

 彼らはプロでありながら、まだ本当の意味ではプロではない立場。育成選手といえば聞こえ場良いですが、実際には育成してもらえるのではなく一応で獲ってダメならすぐにサヨナラの制度です。

 それだからこそ、這い上がって表舞台まで上がればそれは一つのドラマとなりますね。

 

 それにしてもセパの両雄がどちらも三軍制度導入済。なかなかにこの制度は意味があるのかも知れません。他球団にも三軍新設の動きがありますし、新たなプロ野球の形となるかも知れませんね。

 ファンからすれば単純に見られる選手が増えるので面白いと思うのですがね。

山梨学院優勝から7年で最下位の衝撃

 開催が心配されていた全国高校駅伝は、今年も無事に全チームが出走することができました。

 B級応援ということで、駅伝界最弱? とも言われている沖縄県を応援するために毎年下位争いにも注目しています。

 今年の沖縄県代表校である北山高校は34位と大健闘。40位の壁を軽く越えていきました。毎年下位に沈んでいるとはいえ、ここ数年は最下位からは遠ざかっています。そろそろ最弱の名を返上できる時が来たのかも知れませんね。

 

 そんな中で今年の完走最下位(高知中央高校がラインファールで失格になっているので順位は46位)となったのは意外なチームでした。

 

46位 山梨学院 1:12:44

 

 同系列の大学は言わずと知れた名門。その附属校にして、2013年の王者です。学生駅伝はメンバーが毎年入れ替わりますから、強豪校の凋落自体はさほど珍しくありません。また、棄権等で優勝候補が脱落することもあります。

 しかしながら、たった7年で頂点から最下層まで順位を下げてしまったという例は耳にすることがありません。

 大前提として、優勝チームを輩出するような都道府県には大抵他にも強い高校があるので、そのチームが弱体化しても他のチームが成り代わり、それなりの順位を獲得します。それだけに今回の例はかなりの珍現象と言えるのではないでしょうか。

 

 区間順位を見ると43位、34位、44位、46位、45位、41位、47位。決して1人のブレーキという訳でもなく、浮上の切っ掛けをつかむことができませんでした。

 実は元々の持ちタイムからしても今年は厳しい戦いが予想されており、結果だけを見ると順当だったのかも知れません。

 

 初優勝以降の山梨学院の順位を示せば

 

2013年 1位

2014年 42位(記念大会のため58校出場)

2015年 29位

2016年 13位

2017年 11位

2018年 38位

2019年 44位(記念大会のため58校出場)

2020年 46位

 

 ご覧のように翌年には早くも下位に順位を落としています。優勝時の3年は黄金世代と呼ばれていましたが、その下の学年がなかなか育たなかったのでしょうか。突発的に優勝したチームには比較的多い燃え尽き現象ですが、その後一旦は持ち直していただけに波の激しさを感じます。

 

 その黄金世代は全員が山梨学院大学に進学し、大いに期待されましたがこちらも高校時代の輝きを失っていきました。大学側もまた、もがき苦しんでいます。

 

 盛者必衰戦国駅伝。それでも優勝から最下位があるならば、その逆もあるということです。もう一度ここから持ち直すことができるでしょうか。山梨県の他の候補も気になります。山梨学院を上回るチームは本当に居ないのでしょうか。

 初出場からまだ10年。この短い期間で天国と地獄をみたチームは他にいないでしょう。だからこそ、V字回復にも期待したいですね。

 

 

大相撲令和2年11月場所感想&初場所番付予想 お約束も永遠ではない

 長く途絶えていた大関の優勝が成りました。すっかりと忘れられていた綱取りの響き。ようやくそれを思い出せそうです。

 現在、優勝2回の力士は御嶽海、照ノ富士貴景勝の3力士がいます。混沌の時代、最もオッズが高かった徳勝龍が優勝した時点で誰にでも1度は優勝のチャンスがあります。そして2回優勝すれば、それは強者の証と言えるでしょう。しかし3回以上優勝しているのは両横綱のみ。この3回目の壁を打ち破った力士こそが、覇権を握ることとなるのではないでしょうか。

 とはいえ、常識では考えられなかったようなことが当たり前に起こるようになった今、何事も絶対はありません。先場所○○以来と大騒ぎされていた皆勤15連敗が、2場所連続で出てしまうくらいですからね。

 

 今場所は引退が相次ぎました。まずは琴奨菊。かつてこの力士は好きではありませんでした。いつも稀勢の里の邪魔だけをして、白鵬にはちっとも叶わないから。しかしそれは、琴奨菊自身が優勝をすることによって打ち破られました。

 大関から陥落後も長く取り続け、一時期は若手嫉妬民と呼ばれていたとか何とか。相変わらずのKYぷりもこの頃には愛称となっていました。いつも負けろと思いつつ、本当に危ない時にはお願いだから生き残ってくれと願わずにはいられない。彼もまた、大嫌いで大好きな力士でした。

 千秋楽恒例の神EDにて琴奨菊のボードが外される演出にはぐっとくるものがありましたね。

 

 そして臥牙丸。あれほど愛嬌のある力士はそういないでしょう。晩年はなかなかインタビュールームを訪れる機会がありませんでしたが、この力士のインタビューは本当に面白かったです。普通ならばアナウンサーの質問に受け答えするところを、自分から語りはじめ、いつまでもニコニコしながら喋り続けていました。

 今年1年休場を続け、引退するでもなく続報も無いのでどうしてしまったのかと心配していましたが、引退後も日本に残るそうですね。SNS禁止令のために止まっていたTwitterも再開するのでしょうか、楽しみです。

 本当は最後にもう1度だけでも土俵に立っている姿を見たかったのですが。けれども番付外転落防止に千秋楽のみ出場すると十中八九服部桜と当たりますし、そしたら服部桜が国技館の外まで飛ばされそうなので、これで良かったのかな。

 

 そしてもう1人、飛天龍も引退しました。ファンでない方は、まだ現役でいたことに驚くかも知れません。私はほぼ名前だけで応援していたのですが、2場所だけとはいってもれっきとした関取経験者です。飛翔富士と存在が被るなといつも思っていたのは内緒。

 

 思えばほんの数年前の事なのです。白鵬は当たり前のように優勝し、たまに波乱を起こすのはやはりモンゴルの横綱稀勢の里は綱取り詐欺だし、琴奨菊豪栄道は角番だし、妙義龍や栃煌山が三役を独占している。いつまでも続くかとすら思えたその時代は、もはや跡形もありません。当時の常連で未だに元気なのは隠岐の海くらいでしょうか。

 そういえば、日本出身力士という枠組みもすっかり聞かなくなりました。あれだけ遠かったはずなのに、今となってはそう珍しくもなくなりました。もしかすればウィンブルドン現象というよりは、モンゴル4横綱が強すぎただけだったのかも知れません。

 

 

場所前に注目していたポイント

東小結 照ノ富士

西小結 高安

 照ノ富士は言わずもがな、来場所は大事な場所となります。高安も勝ち越し、次に繋ぎました。まだまだ大関復帰のチャンスはあるはずです。

 

西幕下1枚目 納谷

西幕下3枚目 琴太豪

 納谷は今度こそ文句無しの成績で昇進となりそうです。スケールの大きい相撲なので、会場を沸かせそうですね。一方琴太豪は厳しい結果に・・・・・・この地位は勝ち越してもほとんど上がらないにも関わらず、負け越せば一気に転落します。簡単にまた次があるさとは言えない状況ですが、戻って来ることを信じたいですね。

 

西幕下33枚目 吉井

 今場所も絶体絶命の状況から驚異の粘りで勝ち越しました。やはり只者ではないということでしょうか。

 

東幕下53枚目 阿蘇ノ山

 こちらは惜しくも負け越し。順調に力を付けてるとはいえ、若くもないのでもう一皮むけたいところですね。

 

西序ノ口16枚目 森麗

 今場所も負け越し。それでも、本当に一番弱い層と比較するとまだ力はあるように見えますが。果たしてもう一度勝ち越すことはできるのでしょうか。

 

 

 来場所は面白くなると思います。以下のように上位陣は全員負けられない場所となり、簡単には休場できないでしょう。最後に土俵に立っているのは誰なのか、期待したいですね。

 

貴景勝 綱取り

照ノ富士 大関取り

 

白鵬 進退場所?

鶴竜 進退場所

正代 角番

朝乃山 角番

 

令和3年初場所番付予想

 上位の番付はやや難航しそうです。御嶽海が7勝という微妙な星取りなのに対して上位の好成績者がいます。関脇の7勝は平幕に落ちることもありますが、北勝富士と大栄翔の間に差を作るのもしっくり来ません。以前4小結になった時もありましたが、その時と比較するとまだ星数は少ないように思います。迷いますが、今回は入れ替え無しと予想しました。

 なお、単純計算だと琴勝峰と栃ノ心の番付は逆ですが、ここは上位対戦圏内か否かを重視しました。他とのバランスを取っても、このほうが座りが良いですしね。

 

  白鵬 横綱 鶴竜

 貴景勝 大関 正代

 朝乃山 大関

照ノ富士 関脇 隆の勝

  高安 小結 御嶽海

北勝富士 前1 大栄翔

 若隆景 前2 阿武咲

 宝富士 前3 琴勝峰

 栃ノ心 前4 玉鷲

隠岐の海 前5 遠藤

 

 幕内と十両の入れ替えは分かりやすいですね。明瀬山はここに来てまさかの2度目となる幕内昇進となりそうです。翠富士は以前5年後に上がってくる力士として予想しています。ほぼ勘でしたが、案外外れていないかも知れません。

↑明瀬山・翠富士

↓琴勇輝・炎鵬

 

 十両と幕下の入れ替えも波乱は無さそうです。勢は何とか踏みとどまる事ができましたが、もう後がありません。何とか3月のご当地に帰りたいところです。

↑納谷・竜虎・矢後・白石

↓富士東・阿炎・錦富士+琴奨菊(引退)