最近は大相撲が世間を賑わし、相撲関連のブログには誰かを攻撃するような投稿ばかりが増えていてとても悲しい思いをしていますが、当ブログではそのような騒ぎは全く無視していきます。
突然ですが、今の幕内力士で一番声援の小さい力士は誰だと思いますか?
私は、大翔丸だと考えています。
土俵入りというものは残酷で、ある力士の名前が読み上げられた時に大歓声が飛んだと思えば、次の力士の名前が読み上げられた途端に静まり返る場面が毎場所見られます。
そして大翔丸は間違い無く「静まり返る側」の力士です。
一方で「大歓声が飛ぶ」力士の代表格といえば、やはり遠藤が思い浮かびます。
横綱大関など上位陣に声援が飛ぶのは当たり前ですが、最高位小結が1場所あるだけの遠藤に声援が飛ぶのは、人気がある証拠でしょう。
かつての高見盛などと同じ枠組みでしょうか。
実のところ筆者は遠藤は一時のブームで落ち着くものだと思っていました。
大卒力士がスピード出世する事はそれほど珍しくないですし、大抵は幕内上位の壁に当たって頭打ちになります。実際、遠藤の時もそうでした。
それに遠藤は安美錦や豊ノ島のように面白いコメントができるようなキャラクターではなく、どちらかと言えばシャイで素っ気ない言葉が多い力士です。
それを見た筆者は
人気の無くなったかつての人気者はB級だ! よし、今から応援を続けよう。最後のファンになるまでだ!
と実に趣味の悪い理由で応援を始めました。
しかし入幕から5年経った今でも人気は衰えず、これはもう遠藤自身が魅力的であるからと捉えて良いでしょう。
A級である事が確定的となった今でも好きな力士の一人です。
さて、話は大翔丸へと戻ります。
遠藤と大翔丸のプロフィールを比較してみましょう。
遠藤聖大のプロフィール
大翔丸翔伍のプロフィール
見ての通り、かなり似通っています。
入門するまで、ほぼ同じ人生を歩んできたと言っても過言ではありません。
人気だけが違っています。
折悪く、今年の名古屋場所では遠藤と大翔丸の番付が近かったために、土俵入りの順番が遠藤の直後に大翔丸となってしまい、大声援からの静寂が毎日見られてしまう事態となりました。
間にそこそこ人気の隠岐の海でも挟んでくれたらいいのに!
大前提として、大翔丸は幕内力士であり現役力士トップ42に入る圧倒的な実力者です。
どうしてこんなに理不尽な事態が起きてしまっているのか。
後編に続きます。