さて、どうして大翔丸はなかなか人気が出ないのでしょう。
その答えは、以前に解説でお馴染みの北の富士勝昭さんが言い放った一言に集約されているようです。
「似たような力士が多いんだよねぇ・・・」
そんなはっきり言わんでも・・・
ですが、もの凄く納得できるのです。
彼はアピールポイントとして癒やし系力士を挙げているのですが、火付け役となった千代丸を初めとして、キャラ被りを起こしている力士が多い印象です。
スタイルは突き押しなのですが、これも最近の若手力士は突き押しばかり。
そして、総じて大翔丸と同じく身長の低いあんこ力士です。
もちろん宇良のような目立つ相撲が取れるタイプでもありません。
何よりも問題なのが、その四股名。
次の四股名をご覧下さい。
大翔丸
大翔鵬
大翔城
大翔鶴
大翔若
大翔龍
大翔岩
大翔虎
大翔宗
大翔浜
大翔樹
大翔前
大翔成
大翔
これらは全て、追手風部屋の力士達です。
大翔だけの力士はもうちょっと何か無かったのかとも思いますが、それはさておきこれだけ多いと誰が誰か分からなくなるのも仕方の無い事。
相撲界には千代シリーズと呼ばれる力士達や、琴シリーズと呼ばれる力士達も存在しますが、大翔シリーズの力士達は大翔の後に1文字しか付かない事がより拍車を掛けています。
1文字も付かない大翔くんは何とかしてあげて欲しいところ。
普段あまり目立たない力士であっても、大勝ちすれば話題にはなります。
ところが大翔丸はあまり大勝ちしないお相撲さんで、これまでの幕内成績は
10勝・・・1回
9勝・・・3回
8勝・・・2回
7勝・・・6回
6勝・・・0回
5勝・・・2回
4勝・・・2回
となっています。
挙句名鑑にまで「特徴の無い事が特徴」と紹介され、wikipediaには「ご当地での声援が今一つ」と書かれる始末。
そんな普通すぎる力士、大翔丸。ここにB級応援対象と認定しましょう。
特徴のある力士ってのは、見た時にイメージが湧きやすいのですよ。
白鵬を見た時には「ああ、あの強い力士か」と。
御嶽海を見た時には「ああ、あの期待の力士か」と。
安美錦を見た時には「ああ、あのベテランの力士か」と。
だから大翔丸を見た時には
「ああ、あの普通の力士か」と。
これから注目してもらえれば嬉しいです。
検索しても全然大翔丸について語っている人を見つけられなくて寂しいもの。
そしていつか大翔丸がB級を卒業した暁には一緒にこっそりと喜びましょう。
そんな日は来ると・・・いいなぁ。