今年の箱根駅伝は東海大学の初優勝で幕を閉じました。難攻不落と呼ばれた記録が次々と更新された一方で、箱根のマモノも降臨し波乱の多い大会となりました。
順位予想と結果を見比べてみましょう。
※学生連合の位置も1つの順位として計算しています
1位 東海 +1
2位 青山学院 -1
3位 東洋 0
4位 駒澤 0
5位 帝京 0
6位 法政 +5
7位 國學院 +7
8位 順天堂 -2
9位 拓殖 0
10位 中央学院 +2
11位 中央 +4
12位 早稲田 -5
13位 日本体育 +3
14位 日本 +9
15位 東京国際 +2
16位 神奈川 -3
17位 明治 -7
18位 国士舘 +3
19位 大東文化 0
20位 城西 -12
OP 学生連合 +1
21位 山梨学院 -4
22位 上武 -3
ずれ中央値:2.5
比較的良い予想ができたのではないかと思います。予想と比較して最も順位が良くなったのは日本大学、悪くなったのは城西大学でした。山の影響も改めて感じさせられましたね。
続いて注目ポイントの結果です。
上武大学のシード権
残念ながら今回もシード権には届きませんでした。上武大学に地味なイメージがあるのは順位の事はもちろんですが、集団走で予選会を突破するチームなので目立ったエースが不在な事も大きそうです。93回大会で森田選手が山で区間2位の快走をした時には話題にもなりましたが、その年に卒業してしまいましたからね。順位の意味でも、話題の意味でも、核となれるエースの登場が望まれます。
1区起用の留学生
東京国際大学のタイタス選手は持ちタイム的には少し速い程度でそれほど実力では抜けていませんでした。それでもなお、チームにアドバンテージをもたらす事を目標に置いていたようです。何度も先頭集団から抜け出し逃げの体制を作りかけましたが、その度に後方の集団も追い付き大逃げの体制にはなりませんでした。ランナーのレベルが上がったここ数年では大逃げが難しくなってきたのかも知れません。数年前に服部弾馬選手が飛び出した時も、数kmで後方集団に捕まってしまいましたからね。
それでも六郷橋を待たずに1人1人と脱落していくサバイバルとなり、ラスト数kmからヨーイドンのレースよりも面白い展開となりました。タイタス選手はトップと15秒差のみの区間8位になりましたが、間違い無く1区の主導権を握っていたランナーでした。留学生だって同じ人なのですから、積極的なレース運びはかなり勇気がいる事だったと思います。そしてその勇気を持った選手こそが将来花開くのでしょう。
関東学生連合
今年も23チーム中21位相当と相当苦戦しました。駄洒落じゃないよ
かつてのように予選敗退校のエースの集まりという訳でもなくなってきたので仕方ない面もありますが、寂しさも感じます。5年後の全国大会化の際にはどのような扱いになるのでしょうか。このチームを応援するコアなファンは私だけでは無いと思いますので、ぜひ今後も継続していって欲しいものです。
次回からは各大学ごとに振り返っていきます。