化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

大穴狙い幕内最高優勝予想 平成三十一年初場所編

 いよいよ明日、平成最後の国技館場所が始まります。

 上位陣が全員揃うようなので楽しみです。稀勢の里は色々言われていますが、ここまで来たのだから開き直っていくしかないでしょう。それでもしダメだったとしても、千秋楽まで取り切れるような流れで行ってほしいですね。三段目にまで落ちている照ノ富士初場所から復帰と聞いていたのに今場所も休場。さすがに心配になってきました。

 B級応援としては、地味に幸運な幕内残留を果たした大翔丸にも期待したいところです。平均取り組み時間がダントツ1位の短さなのが人気の出ない理由だと思うのですが、相撲スタイルだし難しいだろうなぁここを変えるのは。

 先場所まさかまさかの大躍進を見せた錦木は本物でしょうか。上位揃い踏みの今回わくわくしますね。

 

 さて、このコーナーは優勝予想は優勝予想でも、全く名前の挙がらないような力士の波乱を期待しながら勘を頼りに予想するコーナーです。真面目な予想ではないので悪しからず!

 

 大穴といえば平幕優勝ですが、大穴の予想をするにあたって休場などで一時的に番付を落とした力士が大勝ちするのはよくある事なので、次の4つのルールを設けました。

 

1.上位総当たり圏外である事(1~2番当たりそうな程度ならOK)
2.過去1年で半数は上位対戦圏外である事
3.過去1年に殊勲賞を受賞していない事
4.過去3年に三役以上での勝ち越しが無い事

 

 初の総当たりで優勝するのはそれなりに波乱要素なので1は外しても良いかも知れませんが、ここではあくまで(戦績的に)地味な力士にスポットライトを当ててみたいんですよね。飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け上がってきた新鋭の上位初挑戦を対象にするのも何か違う気がしますから。

 この条件を外して先の錦木を応援したい気もしますが、ここはもう平凡枠を卒業したという事にしましょう。

 

さて、対象となる力士は以下の方々です。抜けがあったらごめんね

碧山

竜電

大栄翔

朝乃山

宝富士

阿炎

佐田の海

明生

矢後

琴勇輝

豊山

千代翔馬

千代の国

琴恵光

奄美

翔丸

 

 この中では降格? してきて名前が入った碧山と宝富士の2名がビッグネームでしょうか。特に碧山は場所前絶好調との噂です。ただ、碧山は豪栄道と並ぶ稽古場横綱として有名ですからね。本当の調子は場所に入ってからでないと分からない面が大きいです。上位に当たるかは微妙ですが、仮に当たるとなるとますます稀勢の里にとって逆風になるような気も。ネタにされていた稀勢の里の樹に出てくる「巨漢の平幕」とは碧山個人を指しているようなものですから。

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 先場所不調だった豊山も、実力を考えれば大勝ちしてもおかしくはありません。あんまりのんびりしているとさらに若い世代が伸びてきますから、今年のうちに上位に定着していきたいところですね。

 ずっと負け越しが続いている阿炎がそろそろ反転攻勢へ向かうのではないかとの期待もできそうです。何の根拠もありませんが、今場所は盛り上げてくれる気がします。ただ、優勝となるとなると小兵は挙げにくいとも感じられるかも知れませんね。

 先場所優勝の貴景勝になぜか強い千代の国なんかはどうでしょうか。今場所は当たらないだろうから、あんまり関係ないかな?

 

 ここは原点に立ち返り、未完の大器として早くより期待されていたを挙げたいと思います。あれだけの力を持ちながらも今まで一度も2桁勝った事の無いのは、腰高が災いして自分より小さい相手に上手く取れないからでした。輝自身も押し相撲ですが、最近はどんどん増えてきた突き押し豆タンク相手にやられる事が多いようです。このタイプが多い故に、輝にとっては厄介だとの見方もできるかも知れません。

 しかしながら、輝には今いる押し相撲力士には無い魅力があります。まず、押し相撲のタイプがちょっと違います。ペチペチと押して相手の引きを待つ力士が多いのですが、輝は体格を活かしてどかんと相手を突き放していく力士、つまり自分主導で攻める事のできる武器を持っているのです。かつての千代大海はこのタイプでした。

 さらに、他の押し相撲力士がほぼ突き押し徹底の中で輝は四つでも相撲を取る事ができます。先場所はとったりを見せたりと、実は器用さも隠し持っているのではないかと睨んでいます。

 というようにステータスの上では滅茶苦茶強い力士なのです。じゃあなんで勝てないねんと言われると答えに窮しますが、いつ覚醒してもおかしくはないのです。改めて見返すと、未完の大器と呼ばれる理由が分かった気がします。

 随分と前からいるイメージですが、実際にはまだ24歳。御嶽海や北勝富士よりも年下です。歴代の横綱大関たちだって、「どうせ今場所も」と言われた時代を過ごしてきたのですから、もしかすれば2週間後に・・・・・・!?