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都道府県対抗男子駅伝 沖縄県は駅伝最弱を返上できるか

 駅伝シーズンの大トリを飾る都道府県対抗駅伝がいよいよ始まります。

 

 立ち位置の難しい大会ですが、駅伝のオールスターゲームだと捉えるのが正解でしょう。今年のニューイヤー駅伝箱根駅伝を湧かせた選手たちも勿論走りますし、将来トップランナーを期待されるような中高生も見物です。かつての名選手の多くも、この都道府県対抗駅伝で快走を見せていました。

 女子とは違って一般ランナーと高校生ランナーは同じ区間を走れませんが、夢の共演である事には変わりありません。東海大学の選手と青山学院の選手とが同じチームで走るなどの光景も魅力的です。

 

 ここでちょっと笑ってしまった、今年の箱根駅伝2区で日本人最高記録を作った塩尻(順天堂)の一言を。

 

 さて、都道府県対抗駅伝では高校生が7区間中3区間も走る上に「ふるさと競技者制度」という出身校の県から出場できる枠があるため、必然的に高校駅伝の強い都道府県が有利になります。山間部の多い長野県は安定した強さを誇り、埼玉県や兵庫県なども強いです。

 それでも出場選手の変遷が早いだけに、どの都道府県も順位の乱降下があります。前回大会で下位に沈んだ都道府県にもチャンスがあるという事です。

 

 ところがこの大会が始まって以来、常に下位に沈んでいるチームがあります。それは、沖縄県です。第一回大会を貫禄の最下位で終えて以降、過去の最高成績はなんと35位。それも唯一の30位台で、他は全て40位以降の順位です。最下位は過去8回取っています。

 

1回 47位

2回 43位

3回 46位

4回 46位

5回 46位

6回 46位

7回 47位

8回 46位

9回 45位

10回 47位

11回 46位

12回 35位

13回 42位

14回 47位

15回 45位

16回 47位

17回 43位

18回 42位

19回 47位

20回 45位

21回 47位

22回 44位

23回 47位

 

  どうしてここまで駅伝に弱いのでしょうか。一説には、沖縄県は暑いので長距離レースを行うのに不向きだという説があります。それを言ってしまえばケニアだって暑いとは思いますが、なるほど理由としては頷けます。

 また、全国で唯一箱根駅伝が放送されていない地域である事も影響しているのかも知れません。巷では箱根駅伝への文句ばかりが目立ちますが、陸上長距離界の競技者人口はほとんど箱根駅伝のおかげだと思うのです。設楽選手、大迫選手、川内選手、みんな箱根ランナーです。

 今年の出場選手はどうかと言えば、一般枠でエントリーされた3人のうち全国規模の駅伝大会における出走のラインとも言われている10000メートル30分を切った選手は兼代(亜細亜大学)ただ一人。※30分切りで出場、29分切りで強豪、28分切りで大エースと呼ばれます。

 中高生もタイムの上では上位に食い込む選手は居ないようです。

 チャレンジした事のある方なら分かるかと思いますが、10000メートル30分って化け物みたいな速さなんですけどね。私の自己ベストは39:50です。

 

 とはいえ、これはあくまでトラックの成績。ロードでは、全く実績の無い選手が爆走する事も多く、その逆も然りです。また、大学・社会人の有力所は箱根駅伝ニューイヤー駅伝から期間が空いていないためにほとんどピーキングが出来ないという点で不利だったりもします。そこにつけ込む事ができれば、沖縄県にもチャンスが生まれるのではないでしょうか。

 

最後に沖縄県の出場選手を紹介します。

1区  7.0km 山城弘弐 ゴザ高校   5000m 14:47:32  全九州高校駅伝1区17位

2区  3.0km 上原琉翔 仲井真中学  3000m 9:07:08    中学駅伝1区18位

3区  8.5km 仲間孝大 沖縄陸協  10000m 30:41:94 NAHAマラソン優勝

4区  5.0km 比嘉良悟 那覇西高校  5000m 15:15:11  沖縄県高校駅伝1区2位

5区  8.5km 上原大和 北山高校   5000m 14:57:83  沖縄県高校駅伝1区1位

6区  3.0km 大仲竜平 波照間中学  3000m 9:28:27  八重山毎日駅伝12区1位

7区   13.0km 兼次祐希 亜細亜大学 10000m 29:56:21 箱根駅伝予選会個人172位

 

補欠 濱崎達規 なんじぃAC

補欠 伊波伶一 北山高校

補欠 岸本来夏  今帰仁中学