今更ですが、感想の続きを。
9位(往路8位・復路15位) 拓殖大学 予想順位:9位
敢闘賞:松岡涼真2年 10区5位 1:11:41 シード争いから抜け出しチームを救う
来年度の風向き↓
久方振りの連続シードを確保した拓殖大学。そこまで目立った場面はありませんでしたが、2区のデレセが1時間7分台での区間6位、5区の戸部も区間6位と主要区間を手堅く取った事がシード獲得へと繋がりました。1区の出遅れからデレセが巻き返した後、3区4区でも順位を上げる事ができたのも大きかったです。ここで順位を落としていれば、あるいはシード権は無かったかも知れません。
さて、来年はそのデレセと戸部が抜けます。留学生は新しい選手が走るのでそこまで大きな戦力ダウンには繋がらないでしょう。ただ1つ心配なのは、区間順位はかなり下位に沈んでいる選手も多いという事です。3年続けば本物という言葉もありますし、粒揃いの現2年にはチームを引っ張っていってほしいですね。
10位(往路10位・復路10位) 中央学院大学 予想順位12位
敢闘賞:大濱輝3年 8区5位 1:06:00 結果的にここでの貯金が大きかった
来年度の風向き→
毎年安定してシード権入りする中央学院大学。ただ、数年前の優勝ダークホースと目されていた頃からは一歩後退した感はあります。シード当落線上の大学はブレーキせず無難に走る事が大切です。その点で中央学院大学はシード権を取るための条件をしっかり満たしてきたと言えるでしょう。地力自体があるので、序盤出遅れても慌てませんでしたね。順位以上に安心して見ていられたのではないでしょうか。
来年以降に目を転じると、今年走ったメンバーの大半はチームに残ります。ただ、新入生にはあまり強い選手がいませんから、個人のレベルアップが不可欠になりそうです。
11位(往路12位・復路8位) 中央大学 予想順位15位
敢闘賞:中山顕4年 1区2位 1:02:36 出だしの快走で序盤の流れを掴む
来年度の風向き↑
復活のシード入りまであと一歩まで迫った中央大学。一時はどうなるかと思いましたが、上昇傾向にあるようです。5区20位、6区17位と山でブレーキになったのが痛かったですね。箱根は特にこの2区間で1桁に入らないと厳しい傾向があります。
逆に言うならば、山さえ何とかなればシード入りどころか上位進出も狙えるということ。新1年生は粒ぞろいなので、これは来年以降にも期待が持てるでしょう。
12位(往路15位・復路7位) 早稲田大学 予想順位7位
敢闘賞:清水勧太4年 4区3位 1:03:05 悪い流れの中でも実力を出し切る
来年度の風向き↑
黄金世代の加入によって躍進が期待された1年でしたが、結果は出雲10位・全日本15位・箱根12位とその真価を発揮することなくシーズンを終えました。箱根ではさすがに調子を合わせてくるかと思いましたが、なかなか難しいものですね。
優勝した東海大学のメンバーも当初は期待外れと言われていたので、今後の巻き返しに期待したいですね。早稲田の選手は3年から伸びるとも言われていますし、まだまだこれからのチームだと言えるでしょう。
13位(往路16位・復路9位) 日本体育大学 予想順位16位
敢闘賞:林田元輝4年 9区6位 1:10:44 シード権は遠くとも主将の役目を果たす
来年度の風向き→
大会前の監督関連でのゴタゴタもあり、やや消化不良のレースとなりました。調子の良かったここ数年と比較すると、スピード面で今年は伸びなかったようです。日体大の強さは混戦からのスパートが上手い事にあるので、リベンジしたいところです。