短い期間に4人もの初優勝者が誕生し、大相撲界は誰が優勝するか分からない乱世に突入しました。
貴景勝と玉鷲がW大関取りならば、序二段では照ノ富士が復帰の土俵に上がります。
照ノ富士と当たる序二段力士はちょっと可哀想な気もしますが、例え照ノ富士であっても平等に対戦が行われる事が大相撲の醍醐味です。狼雅などといきなりの新旧対決が見られるかも知れません。
さて、毎場所恒例となっている大穴狙い幕内最高優勝予想。ここ2場所は、予想した力士が旗手を務めるという斜め上の回収をしていました。
いつも細かいルールを設けていましたが、あまりこだわっても仕方が無いので、これからはもう上位常連の力士は含めないというルールのみでいきます。
勘と願望と、巡業の調子を見ての予想です。
とはいえ、今場所はそこまで目立って好調の平幕力士は居なかったようです。先場所の成績もそこそこに納まった力士がほとんどでした。
こうなると、むしろ十両から上がってくる力士に期待できるのではないでしょうか。
先場所は引退が多かったので、入幕力士も多くなりました。中でも特に苦労しながら入幕を果たした力士、いますよね。
そう、照強翔輝です。
いや、そこは豊ノ島だろうと思ったあなたは間違っていません。実績は充分、もし怪我をする前の状態にまで戻っているのならば、大穴と言わず堂々優勝候補に名を連ねるだけの力はあります。何より本人が優勝を目標にすると公言をしていますから。その心構えが一番です。
自分も最初は願望込みでそう予想しようとしました。ですが、なぜか突然照強の名前が浮かんで離れなくなりました。
照強は先場所ギリギリ8勝での新入幕。期待値としてはさほど高くないはずです。
ところが改めて調べてみると、これが面白い力士でした。
実はここ2場所、場所の途中までは十両優勝争いをしていたのです。後半に体力が持たず連敗してしまっていましたが、序盤の勢いを維持できればあるいはと思わされる内容でした。
連続勝ち越しを5場所続けての入幕という点にも注目です。当然ですが番付が上がるほどに勝ちにくくなります。なので、よっぽど実力があって番付を駆け上がる力士を除いては、一進一退を繰り返しながら番付を上げていく事になります。それが何場所も勝ち越しを続け、自己最高位でも問題無く勝ってきたとなると、これは地力自体が場所を追うごとに上がってきている証拠です。入幕しても決して家賃が高いこともなく、一人の幕内力士として戦うことができるでしょう。
さらには、最近急激に体が大きくなったという噂もあります。これは力士が才能開花する前夜によく見られる現象です。
これはもしかすれば、もしかするんじゃないか。そう思えてきましたね。