7位(往路9位・復路5位) 早稲田大学 予想順位:12位(大穴)
敢闘賞:鈴木創士1年 7区2位 1:02:56 シード奪回のキーマンに
来年度の風向き↑
期待と不安が入り交じる中、何とか面目は保った形となりました。しかも区間順位をよく見ると、こちらも帝京大学と同じく山の2区間で大きく順位を落としただけで、平地では軒並み好走しています。
元は黄金世代として入学したランナー達。何とか山要因を育成して1度は栄冠を勝ち取りたいところです。
8位(往路8位・復路8位) 駒澤大学 予想順位2位
敢闘賞:田澤廉1年 3区3位 1:01:25 ルーキーにして従来の区間記録を超える大記録
来年度の風向き→
決して悪くはない結果ですが、期待値は下回った印象です。これまでであれば優勝も狙えるタイムでしたが、全体のレベルが上がっているだけに区間賞にも届きませんでした。すぐに優勝できると思われながらはや10年以上。常勝軍団駒澤の復活は、果たしていつになるでしょうか。
9位(往路7位・復路9位) 創価大学 予想順位16位
敢闘賞:嶋津雄大2年 10区1位 1:08:40 大逆転でシードを呼び込む区間新
来年度の風向き→
最初と最後をしっかり抑える形となりました。区間2位と区間賞。1つの差であっても、その間には大きな差があります。やはり区間賞を出す事でチームも勢いづくってものです。今後、シード常連になる可能性も十分秘めているでしょう。
10位(往路11位・復路7位) 東洋大学 予想順位5位
敢闘賞:相澤晃4年 2区1位 1:05:57 衝撃のモグス超え達成、日本の新エース誕生
来年度の風向き→
東洋(も)贔屓なので語らせてください。
ここ10年の東洋大学では考えられないブレーキの連発。一方で快走という言葉でも足りない爆走もあり、上がり下がりの激しいレースとなりました。
これまで箱根駅伝といえば2区・5区・6区を抑えておけば確実に上位進出できていますが、その常識が通用しない波乱の展開でした。いいえ、重要区間をしっかり抑えた事で何とかシードに入ったと言うべきでしょうか。
2区相澤の活躍はもう言うに及ばざるでしょう。5区6区はここ数年苦労していただけに、去年一昨年にこの結果が出ていればと惜しさを感じます。
雰囲気は2009駒澤(前回優勝&全日本優勝でありながらまさかのシード落ち)に似ており心配されましたが、後続の中央学院がブレーキ気味だった事もあり、何とか最後のシード枠に滑り込むことができました。
思えば東洋大学の覚醒前夜。日大に激しく追い上げられ、シードを落とすかといったところで東海大学の棄権に救われる形でシードを獲得していました。翌年に柏原が登場し、以降東洋大学は駅伝の名門となりました。今回はそのデジャヴのような展開でした。
しかしギリギリであってもシードを取ったということが大切です。そのおかげで、これまでと変わらない計画で調整をすることができます。幸運にもリベンジの機会が与えられたのです。
相澤と今西が抜け、大きな戦力ダウンとなります。ただ、残るメンバーは今年が悪すぎただけでここが底とも感じられます。とにかく、西山には早く復活してもらわなければ話になりません。ここ最近目立っていなかった新入生も、今春は良い補強ができたようです。足し引きトントンといったところでしょう。
その一秒を削り出せ。その言葉は今や全チームに根付いています。逆襲の東洋、もう一度反転攻勢を狙いたいところです。