化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

令和2年大相撲初場所 最後まで奴は残っていた

 1週間前のこと、こんなものを投稿していました。

 

kamikemono.hatenablog.com

 

 本気にナンテしていませんよ。ただ、そうなったら面白いなという野次馬根性。それだけです。

 楽しくはあるけれど、まあそのうち落ちるだろう。内容もあまり良くはないし。そう言い続けて14日。徳勝龍は勝ち続けました。

 

 波乱という言葉だけでは言い表せない何か。混沌を通り越して恐ろしさすら感じる物が今場所の土俵には取り憑いています。ほんの2場所前に、次の時代の形が見えてきたと言っていた自分が馬鹿みたい。

 

 ここ数年、たくさんの初優勝者が出ました。けれど思い出してみてください。栃ノ心・御嶽海・貴景勝玉鷲・朝乃山。どの力士もそれなりに名の通った力士や三役常連、期待の新鋭枠でした。

 今場所の徳勝龍とよく比較される幕尻優勝の貴闘力も、言わずと知れた名関脇です。

 それがどうでしょう。徳勝龍はよくいる幕内十両エレベーター力士の1人に過ぎません。いいえ、過ぎませんでした。これまでは。

 最高位は4枚目ですが、上位対戦圏内に入ったのはこの場所だけ。覚醒の兆候が出てたかと聞かれれば、先場所は十両で8勝。ギリギリの成績で再入幕を果たしただけ。場所前の稽古でも目立った勢いはなかったように思えます。

 

 戦後の大相撲で、ここまでノーマークの力士が優勝した事などあったでしょうか。

 琴富士? 若浪

 いいえ、彼らもまたそれなりに幕内を沸かす力士でした。

 

 今場所の徳勝龍をただの確変だと言う人もいるでしょう。きっとそれは事実です。それでも、これまで平幕優勝が何人居たか。生涯一度の確変をモノにできる力士。そいつが最強なのだ。

 

 もちろん正代も応援しています。ネガティブだった正代がポジティブに変わる瞬間、見てみたいですよね。

 ただ。これまでの常識では測れない何かが、今起きようとしているのかも知れません。明日の千秋楽を待ちましょう。