宇宙は巨大です。
途方も無く想像も付かない世界。巨大な○○よりもさらに巨大。
ブラックホールだなんて、人知の及ばない領域。
だけれども、そこまででもない? 星に目を向ける人はあまり見ません。
そんな星たちにスポットを当てる挑戦。
シンプルに小さな恒星
宇宙には多種多様な天体が存在していますが、我々が普段イメージする星々は主系列星と呼ばれる星たちです。この中でもさらに細かい規定があるのですが、詳しくは置いておきましょう。
ともかく、主系列星はそのエネルギーの大きさによっていくつかのグループに分類されています。その中で最もエネルギーの小さいものはスペクトルM型、赤色矮星と呼ばれます。
星の燃料となる物質も少なく、その半径も小さいため、年月が経っても赤色巨星にはならず、遠い未来に静かにその活動を終えていくそうです。
あまりにも寿命が長いため、まだ一生を終えた赤色矮星は存在しないのだとか。
小さいのに、壮大ですね。
恒星のなりそこね
しかしそんな赤色矮星も恒星の一種。これよりもさらに質量が小さい星は褐色矮星と呼ばれています。恒星がもつ光や熱のエネルギーは核融合反応によるものですが、褐色矮星はその小ささ故に核融合反応を起こせません。厳密には初期には核融合反応が起きていたり、重水素と軽水素の違いがあったりしますが、難しい話はよしましょう。
恒星ほどは温度が上がらず、数百度程度の温度にしかなりません。燻り続ける星という例えが一番しっくりきます。
上には上が(下には下が?)いる
褐色矮星になれる質量すらなければ、準褐色矮星としてガスのまま宇宙空間を漂います。褐色矮星だけでも中途半端な立ち位置なのに、とうとう準まで付いてしまいました。温度だけでの極論を言えば、中には素手で触れるレベルの星も。
その姿はガス惑星によく似ていると言われます。しかし何か大きな星を公転している訳でもなく、独立した存在です。木星が単独でいると思えば、滅茶苦茶面白い星ですよこれ。
「流しでフリー」のような「合併に取り残された村」のような変な星。
注目される事をきっとこれからも無いだろうけれど、自分だけは注目していきたいと思います。