ご存じの通り箱根駅伝は関東ローカル大会であり、他地方の大学には出場資格がありません。しかしここではその事を言いたいのではありません。
先の箱根駅伝予選会では上位通過が確実と思われていた中央学院大学がまさかの敗戦、日本大学に至っては大惨敗といった結果に終わりました。その2校は全日本大学駅伝には出場しており、普段は前哨戦扱い(全国大会なのでそれもどうかとは思いますが)されてしまう全日本大学駅伝が、現チーム最後の大きなレースとなりました。
結果は中央学院が11位、日本大学が14位と振るいませんでした。特に中央学院大学は今シーズン当初の評判からすればシードを取る勢いでしたが、結果からすれば箱根駅伝予選会は波乱というほどでも無かった印象に。
ロードの強さというものは持ちタイムだけでは測れませんからね。持ちタイムだけでは分からないという事でしょうか。
数年前、明治大学が箱根駅伝出場を逃した際には阿部弘輝が意地の区間新を取っていましたが、特殊な状況だからこそのドラマもあるようです。
駅伝そのものの感想としては、皇學館大学の川瀬は本当に大健闘でした。留学生を除いて、関東以外の大学は善戦することはあっても区間賞など本当の1位は取れていませんでしたから。また1つ、歴史の扉を開いたのではないでしょうか。
チームのエースではなく日本のエースとなれる選手が関東以外の大学から出てくれば、関東一強の学生駅伝界にも風穴を開けられるかも知れません。女子は各地に強豪が分散しているのですから、男子でもそうならないという道理はありません。
青山学院大学はここで4位でも問題無いという向きが多数ですし、私自身もその意見には同意できるのですが、少し気になる数字があります。
2015年シーズン以降の青山学院大学の成績は3、2、1、3、1、2、4。黄金期を迎えて以降ずっと維持していた表彰台を今年は守れませんでした。このチームが本当に強かったのは2年前までで、去年は自力が落ちながらも最後に伸びて箱根駅伝で優勝を果たしましたが、今年はどうなっていくのでしょうか。トラックのタイム自体はここまで去年と同様、順調に伸ばしているようです。