今年の野球を振り返ろうにも、オールスターもない、セリーグのCSもない。そんな寂しい1年でした。
そんな中で、ソフトバンクの強さだけが目立った印象です。
日本シリーズを全勝で終えただけでなく、ファーム日本選手権でも巨人を下しました。もはや向かうところ敵無しの様相です。
何とかしてソフトバンクに勝てるチームを見つける事はできないか。そうだ、一軍と二軍がダメなら三軍はどうだ。ということで、今シーズンの三軍の成績を振り返ってみましょう。
対外試合を行う実態のある三軍として活動しているのは現状でソフトバンクと巨人のみなので、奇しくも一軍二軍と同じ組み合わせとなりました。
三軍成績
ソフトバンク 15勝14敗1分
巨人 20勝24敗3分
結局こちらもソフトバンクの勝利。
もちろん、対戦相手も日程も全く違っている以上、この数字はデータとして何の参考にもなりません。要するにお遊びだということをお断りしておきます。直接対決では勝ち越しているので、実際には巨人の三軍のほうが強いという可能性もあります。
三軍の成績を見ていると、社会人野球の強さが際立ちます。三軍の主な対戦相手には二軍、独立リーグ、海外、大学、社会人がいますが、その中で三軍が最も苦戦している相手が社会人野球です。
基本的に三軍のメンバーは下位指名や育成指名の高卒ルーキーなどがほとんどを占めているので、キャリア分の差が出るのかも知れません。
彼らはプロでありながら、まだ本当の意味ではプロではない立場。育成選手といえば聞こえ場良いですが、実際には育成してもらえるのではなく一応で獲ってダメならすぐにサヨナラの制度です。
それだからこそ、這い上がって表舞台まで上がればそれは一つのドラマとなりますね。
それにしてもセパの両雄がどちらも三軍制度導入済。なかなかにこの制度は意味があるのかも知れません。他球団にも三軍新設の動きがありますし、新たなプロ野球の形となるかも知れませんね。
ファンからすれば単純に見られる選手が増えるので面白いと思うのですがね。