化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

97回箱根駅伝感想 6位~10位

6位(往路11位・復路4位) 早稲田大学 予想順位:5位

敢闘賞:鈴木創士2年 4区3位 1:03:03 一度は上位戦線に復帰したが・・・・・・

来年度の風向き

 

 数年前から期待されては、伸びきらない印象です。鳴り物入りで入った世代も来年が最終学年。ここで1つ形を作らなければ、また時間がかかるかも知れません。早稲田が山に弱いのは一昔前によく見られた現象なので、どうにかしてスペシャリストを見つけたいですね。5区を任せられる駒野や山本がいた時代は強豪でしたから。

 

 

7位(往路7位・復路8位) 順天堂大学 予想順位:4位

敢闘賞:清水颯大4年 6区2位 58:06 今年で卒業するのが勿体ないくらいのリベンジ快走

来年度の風向き

 

 前回大会から7つも順位を上げました。それでも惜しいと言わざるを得ない結果。1区2区で前に出て逃げ切る作戦のはずが、どちらも区間2桁順位に終わりました。特に怪物・三浦はもっと活かしたかったですね。仮に大逃げの体制になっていれば、圧倒的に千切ることができたはずですから。それでも挑戦は始まったばかり。この世代が4年になる頃には優勝を狙いたいですね。今回の1区~4区のランナーは現時点でもあと1分早く走れるだけの地力があったと思います。

 

 

8位(往路4位・復路11位) 帝京大学 予想順位:10位

敢闘賞:細谷翔馬3年 5区1位 1:11:52 有力選手を押しのけて区間

来年度の風向き

 

 やはり山の比重は大きい。山で天国と地獄を見ました。往路終了時点では不気味な存在でしたが、早々と初優勝の夢は散りました。今回の箱根駅伝でも出走したのは3年生と4年生のみ。あまり下級生の存在感が無いのは気になるところです。細谷は来年も山を走るのでしょうか。山は飛び道具です。そういう意味では、来年以降最も予測がつきにくいチームと言えそうです。

 

 

9位(往路9位・復路6位) 國學院大学 予想順位:12位

敢闘賞:木村琳3年 10区3位 1:10:15 シード権を決定づける走り

影の敢闘賞:殿地琢朗3年 5区8位 1:13:25 浦野の後を引き継いでよく走った

来年度の風向き

 

 やや苦戦しながらもシードを確保しました。今年踏みとどまった事で、本格的にシード常連を名乗れるようになりました。区間順位こそ平凡でしたが、浦野の抜けた山でシード圏内まで順位を上げられたのは大きかったと思いますね。各メンバーは渋い活躍をしていますし、安定したチームになってきたようです。

 

 

10位(往路6位・復路12位) 東京国際大学 予想順位:9位

MVP:ヴィンセント2年 2区1位 1:05:49新 世界レベルが箱根を走る

敢闘賞:佐伯涼4年 7区1位 1:03:10 結果的にはここでシード権が決まる

来年度の風向き

 

 ヴィンセントは格違いのランナーです。既に学生レベルではなく、中村服部大迫設楽井上といった日本トップレベルでも勝てるかどうか。区間記録を更新するのは織り込み済みでしたが、日本人でありながらあのヴィンセントですら8秒しか勝てなかった相澤の異常性も再確認できました。長く区間記録を保持していたモグスは、圧倒的な区間記録を叩き出しながらそれでもなお箱根では実力を出し切れていなかったと言われており、全日本の走りから換算すると1時間4分台を狙えたと言われています。ヴィンセントは来年以降、その記録に挑戦する事が出来るのでしょうか。

 実は今回、区間賞の数は東京国際大学が最多タイでした。今回主人公となった創価大学とは似たような立ち位置ですから、そろそろ強豪の仲間入りをしたいところです。ただ、結果的には2人の貯金を切り崩してギリギリのシード入りを果たした形に。今年は勝負の年と力を入れてのこの結果なので、さらに上を目指すには何かカンフル剤が必要かも知れません。

 ところで、来年の出雲駅伝では優勝候補筆頭ではないでしょうか。区間が少ない上に箱根駅伝よりも区間ごとの差が大きいですからヴィンセントの比重も大きくなりますし、出雲では2人目の留学生を出すことができます。それで優勝したところで本当に強くなったかといえば疑問符がつきますが、1つの優勝を切っ掛けに何かが変わるかも知れません。