駅伝シーズン開幕戦。ダークホースとの期待が高かった東京国際大学が初出場初優勝を達成しました。すでに短い距離であれば強豪校と同格なので、これは波乱ではなく順当な結果だとみます。
何よりもヴィンセントに先頭で渡したのが素晴らしいですね。これなら留学生に対して文句は出ないでしょう。そのヴィンセントは暑さもあり安全運転でしたが、とにかく東京国際大学の強さが際立つ大会でした。4年生が出場せずにこの結果なので、来年出場できれば連覇の可能性が高そうです。
善戦
東洋大学は毎回、持ちタイムはそれほどでもないのに駅伝になると滅法強いです。
國學院大学は一番の驚きでした。前回の有衝撃優勝劇といい、出雲に対して見えない相性があるのかも知れません。
苦戦
駒澤大学は心配されていた通りの展開になりました。むしろ後方から追い上げる難しい展開できっちり区間2位に入った田澤のおかげで5位に入ったという見方もできそうです。
同じく期待されていた順天堂大学は散々な結果に。毎回必ずどこかでブレーキが出てしまうのですが、今回もそうなりました。昔は調整の順大と呼ばれていましたが、今はかなりピーキングが苦手な印象です。タイム差から考えれば、三浦が出場していたとしても、あまり順位は変わらなかったでしょう。長い距離のほうが得意なチームなので、このまま終わりはしないと思いますが、果たして。
東海大学は強さを維持できるかの瀬戸際なので、踏ん張り所ですね。
悪かったコンディション
私の住んでいる地域では1週間前までセミが鳴いていました。猛烈な残暑の影響で、気温は30℃超え。先述のヴィンセント安全運転もあり、ここ最近には珍しく区間新が1つも出ない大会でした。
ムルワは惜しかったですね。あれだけの爆走でも届かない相澤はどれだけ速かったの。インタビューで「キョウハメチャアツイネ」と言っていたのが面白かったです。
気になった留学生ランナーと裏MVP
一方で前回1区区間賞の札幌学院大学グレは区間15位の凡走に終わりました。留学生とはいっても持ちタイム的にはそれほど速くないので、むしろ前回が頑張ったのでしょう。遅い黒人ランナーってなんだか好き。
最大の金星はいきなり区間4位で走った東北学連選抜の松浦ですね。順当に上位校がやって来る中に混じって東北学連選抜の名前が出た時には本当に驚きました。実況ではなぜかさっぱり触れられていなかったのに加え、途中から先頭ばかり映されていたので全く気が付きませんでした。
関東以外のチームというだけでも凄いのですが、その中でも大抵名前が挙がるのは立命館や京都産業や第一工業です。今回も当初注目されていたのは関西学院の上田でした。東北学連選抜はこれまで全く注目を浴びることがありませんでしたからね。前回も前々回も出雲駅伝は最下位でした。松浦選手はもっと注目されるべきだと思います。
2年前は区間12位で、去年の全日本も区間16位。ここまで急な躍進は予想外でしたね。同じ東北大学からアンカーに出てきた脇田も関東以外では上位。密かに強化が行われていたのでしょうか。2人ともM2なのが勿体ないですね。
出雲駅伝順位
1位 東京国際大学
2位 青山学院大学 1:57
3位 東洋大学 2:03
4位 國學院大学 2:07
5位 駒澤大学 2:43
6位 早稲田大学 2:50
7位 創価大学 3:27
8位 帝京大学 4:14
9位 東海大学 4:43
10位 順天堂大学 5:07
11位 立命館大学 8:04
12位 大阪経済大学 9:38
13位 関西学院大学 10:16
14位 皇學館大学 10:57
15位 北信越学連選抜11:48
16位 広島経済大学 12:26
17位 札幌学院大学 13:26
18位 東北学連選抜 13:40
19位 北海道大学 15:42
20位 日本文理大学 18:32