化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

大穴狙い幕内最高優勝予想 令和3年九州場所編 大横綱は昇進後に勢いを増す

 久々に九州の地へ大相撲が帰ってきました。

 白鵬の引退をもって、1つの時代は幕を閉じました。折しも出世争いも一段落し、土俵は安定しつつあります。

 名実共に1人横綱となった照ノ富士。実力が抜けていることは間違いありませんが、ここから1時代を築こうとすればどうでしょうか。

 

 朝青龍、そして白鵬。大横綱と呼ばれた先人も、横綱昇進直後はかわいげがあったとでも言いましょうか、まだ付け入る隙がありました。そこから1年程で手が付けられないほどの強さを身に付けています。

 

朝青龍は昇進直後

10勝5敗

13勝2敗 優勝

5勝5敗5休

13勝2敗 優勝

12勝3敗 次点

 と優勝した場所でもある程度星を落としています。この間、千代大海魁皇栃東の3大関もそれぞれ優勝しており、一進一退の攻防が続きました。ところがこの後は35連勝に4連覇、1場所を挟んで今度は7連覇とライバル不在の時代が始まります。

 

白鵬はといえば

11勝4敗

13勝2敗 優勝

12勝3敗 優勝

14勝1敗 優勝

12勝3敗 次点

11勝4敗

 優勝こそ重ねていますがまだ安定感はなく、出場停止となっていた朝青龍の穴埋めといった印象でした。この後は再び連続休場となった朝青龍を尻目に連続で年間最多勝記録を打ち立てるなど、黄金時代の幕開けとなります。

 

 これを受けてみれば、照ノ富士が覇者と呼ばれるには、14勝での優勝がキーとなりそうです。非常に高いハードルですが、取りこぼさないという印象を与えるには、必要になってくるでしょう。

 今場所、目立ったライバルは見当たりません。案外あっさり決まるのでしょうか。しかし蓋を開けてみるまで何が起こるか分からないのもまた大相撲です。

 出世レースは停滞したようにも思えますが、大関は1度優勝すれば、一気に来場所は綱取りになれます。つまり、再び盛り上げるには大関が優勝するしかありません。場所までの報道では散々な評価ですが、結果を出せば評価も付いてくることでしょう。

 

 

 

大穴狙い幕内最高優勝予想:豊山

 ここしばらく元気がありません。先場所も下位でようやく勝ち越しでした。一方で度々大勝ちしているのもまた事実。以前にも記しましたが、優勝という1点に関しては、安定感よりも爆発力のほうが重要です。上位には全く通用していないように見えて、実際には善戦していることが多いです。結果が伴いませんが、あと一歩の差で上位にも通用する気配があります。今場所が良い豊山なら、期待値は自ずと高くなるでしょう。

 

その他B級注目ポイント

西幕下筆頭 琴裕将

 長い間幕下中下位~三段目に納まっていた力士がここ数場所で一気に躍進しました。1度停滞してしまうとなかなか上へは上がりにくいと言われる中、27歳にして急覚醒です。いよいよ関取に手が届く地位までやってきた今場所、どんな成績を残すのでしょうか。

 

西幕下9枚目 琴太豪

 終身名誉関取候補。これまで数え切れないほどのチャンスがありましたが、それを悉く逃し続けてきました。ずっと上位で粘っていましたが、2度の休場で番付は三段目まで下がり、もはやこれまでと思われました。ところがこれで終わらないのが琴太豪。当然のように幕下15枚目以内へと帰ってきました。4勝3敗を続けても、またどこかで負け越してしまうのが目に見えています。悲願の関取昇進を果たすには、もうこの地位で全勝して一気に決めるしかないでしょう。ハッピーエンドを迎えることはできるのでしょうか。