暑く熱い名古屋場所が始まりました。上位陣は毎場所万全ではなく、まだまだ番付に波乱もありそうですが、果たしてどんな結果になるでしょうか。初日が選挙と被ってしまったためか、あまり相撲の話題を聞きません。それゆえに、全く予想のつかない場所になっています。
御嶽海は先場所明らかに怪我をしていたので今場所の心配は要らなさそうですが、残り２人は心配ですね。正代はせっかく感動的な角番脱出劇があったのに、また逆戻り。あまりベテランのイメージは無いですが、既に３０を超えており追い込まれた立場です。
関脇以下の新鋭は順調に育ってきています。いつでも覚醒できる状態にはありそうですが、それは今場所となるでしょうか。
先場所が９勝とギリギリの数字だったのであまり大きな話題になっていませんが、若隆景の大関取りは継続中とみて良いでしょう。後半に伸びてくる傾向は相変わらずなので、序盤に白星を積み重ねれば面白くなりそうです。
大穴狙い幕内最高優勝予想：一山本
波乱を起こしやすいのは平均的な強さよりも、一発の魅力や連勝を記録しやすいツラ相撲の力士です。一山本は春場所で終盤５連勝でフィニッシュ。夏場所では前半優勝争い。再入幕前は十両優勝と、勝つ時は絶対的な勢いがあります。技能もあるので、期待してみても良いでしょう。
B級注目ポイント
千代栄 東十両１４枚目
ここ最近トレンドの、長く幕下で停滞していた力士が悲願の十両昇進。この流れにまた１力士が乗りました。初めて幕下１５枚目以内に入ったのが７年も前。去年から勝ち越しを続け、ワンチャンスで関取昇進をものにしました。ここから定着できる力士はなかなかいないですが、上がれそうで上がれなかった力士が巡りあわせで上がれたというよりは、急覚醒したような印象も受けるので、一気に幕内へ上がることも期待したいですね。
狼雅 東幕下２枚目
大きな期待を背負い、鳴り物入りで入門した力士ですが、関取まであと一歩のところからなかなか先へ進めません。照ノ富士に勝って序二段優勝した時から随分と番付に差ができてしまいました。ここに来て自己最高位。４勝でも充分昇進が考えられる位置なので、そろそろ決めたいところです。
大翔丸 西幕下３枚目
当ブログ、イチオシの地味力士。勝っても負けても勝負は一瞬。大翔丸が幕下に下がってしまいました。旭日松しかり、千代皇しかり、旭大星しかり、十両の番人が幕下へ転落するとなかなか復帰できないのは過去の結果が示しています。とにかく今場所怪我をしないこと。それが何よりも大事です。
薩摩桜 西序二段３７枚目
かつて序ノ口で２回全敗を記録し、同部屋の服部桜と最弱を争っていた力士です。ここ最近は序ノ口に落ちることもなくなり、自己最高位を少しずつ更新するなど着実に強くなってきています。今場所も自己最高位。このまま勝ち越して三段目まで届けば、これは快挙です。
