化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

大相撲令和4年名古屋場所感想&令和4年秋場所番付予想 遅れてやってきた時代

 大相撲には時折、純粋に結果だけを楽しめないしんどい場所が存在します。今場所はまさにそれでした。優勝争いをしている力士が黒星ではなく休場で離脱していき、注目の話題が立ち消えになってしまった例も多かったです。

 来場所の番付がどうなるかも分からないですし、大きく番付を上げるチャンスを逃してしまった力士もいたのではないでしょうか。

 

 逸ノ城が初優勝。思い返せば、新入幕優勝まであと一歩まで行き、朝青龍にはこのカキ横綱なるよと言われ、怪物と呼ばれた力士でした。そこから初優勝まで8年もの長い道のりでした。遅れはしたものの、まだまだ上を狙える年齢です。照ノ富士を追って、かつて多くの人が思い描いていた照ノ富士逸ノ城時代を、今からでも目指してほしいですね。

 同じ飛行機でモンゴルからやってきた照ノ富士逸ノ城に加えて、実はもう1人いた水戸龍。こちらもあまりにも長かった十両生活から抜け、ようやくの新入幕が濃厚。こちらも続けるでしょうか。

 これまで散々文句を言われてきた大関ですが、今場所は活躍したと言えるのではないでしょうか。正代は2度目の奇跡を起こしてしまいましたね。かつては何も起こさない力士といった印象でしたが、いつの間にか何を起こすか分からない不思議な力士になっていました。後半の強さであれば充分横綱を狙えそうですが、来場所になるとまた弱くなるのが不思議な正代ですからね。期待せずに、期待しましょう。

 

 

珍記録

 不戦勝関連で新記録が続出しました。おそらく順当な場所では、今後抜かれることもないでしょう。不戦勝でも勝ち名乗りだけを受けに土俵へ上がる大相撲独特のルールはシュールで面白いですが、やはり休場者が多いとつまらないので抜かれて欲しくないですね。十両土俵入りのスカスカ具合は、技量審査場所以来でした。

 

・幕内休場者数 16名

・関取休場者数 23名

・1日の幕内不戦勝 7番

・連続不戦勝 5番連続

・1場所最多不戦勝 錦富士の3勝

十両の土俵に8番相撲の幕下3人

・これより三役に13枚目の翠富士登場

 

 

場所前に注目していた力士たち

一山本 東前頭13枚目 6勝3敗6休(コロナ休場)

 休場までは6勝2敗と好調。やはりこの力士は波に乗れば大勝ちを狙えます。休場が無ければ本当に優勝予想が当たっていたかも知れないと思うと、悔しいです。

 

狼雅 東幕下2枚目 4勝3敗

 最後の取り組みに勝っていれば昇進濃厚でしたが、残念ながら来場所へ持ち越しでしょうか。優しすぎる性格が仇になっているという話も聞きますが、来場所こそ関取の座を射止めてほしいですね。

 

翔丸 西幕下3枚目 3勝3敗1休

 当ブログの推し力士。こちらも復帰は持ち越しに。大負けしなかっただけ、過去の陥落した十両の番人達より望みはありますが、幕下でも互角の星取り。来場所も厳しい戦いが待っています。

 

薩摩桜 西序二段37枚目 3勝4敗

 惜しくも勝ち越しならず。しかし力のあるところは見せました。まだまだ強くなる可能性はありそうです。

 

 

番付の運用

 個人的に納得できる意見として。幸運不運は間違いなく出てしまいますが、後半に失速していた可能性や、正代のように立ち直っていた可能性を踏まえると、結局確定している成績だけで判断するほうが公平であると思います。

 

・勝ち越している力士は、休場までの勝ち星で計算。(8勝2敗5休なら8勝7敗扱い)

・不戦敗分を除いて負け越している力士は、残り全て勝ったとして計算。(2勝10敗3休なら不戦敗の1を差し引いて6勝9敗扱い)

・それ以外は一律据え置き

 

 これくらいの運用が納得できそうです。

 

 

番付予想

 休場者の扱いが分からないので大きくずれる可能性もありますが、一応自分が勝手に考えた上記の運用だと仮定して。

 東筆頭であれば勝ち越しで例外なく昇進していますし、2枚目12勝の優勝であれば文句なしに昇進できそうです。これまでに何度かあった微妙な位置ではなく明確に上がる星なので、張出に渋い現状でも今回ばかりは4小結になりそうです。

 平幕は休場者の扱い以前に上がる候補が誰もおらず、過去一番難解といった様相。

 

幕内上位

照ノ富士 横綱

 貴景勝 大関 正代

     大関 御嶽海

 若隆景 関脇 大栄翔

 豊昇龍 小結 阿炎

 逸ノ城 小結 霧馬山

 琴ノ若 前1 翔猿

  玉鷲 前2 翠富士

  錦木 前3 高安

  宇良 前4 明生

 隆の勝 前5 佐田の海

 

幕内ー十両 入れ替え

 こちらも上がりの候補が少なく。大奄美はコロナ休場前に8敗2休なので、落ちると仮定します。志摩ノ海はあと1つでも勝っていれば残れたかも知れませんが、1勝14敗では陥落となりそうです。NHKの放送では5枚目8勝の千代の国の名前が挙がっていましたが、8枚目10勝の平戸海のほうが星は強いと思います。(画面では7枚目までで見切れていて平戸海の名前は放送で挙がりませんでした。)どちらにせよ、ラッキー昇進or残留は発生しそうです。

 

 竜電・水戸龍・平戸海

 千代丸・志摩ノ海・大奄美

 

十両ー幕下 入れ替え

 負け越しが決定していなかった力士を残留と考えた場合、この3力士の入れ替えとなりそうです。魁聖は場合によっては残れる星ですが、菅野との比較で残れないと予想します。(そういえば魁聖の本名はスガノでしたね。)今後の動向に注目です。狼雅は惜しくも届かないでしょうか。来場所再挑戦となります。

 

 金峰山・貴健斗・菅野

 石浦・矢後・魁聖