化けない狐のB級応援!

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出雲駅伝&99回箱根駅伝予選会感想

 逆に全部順当な結果になったことあるの。

 本格的に駅伝シーズンが始まりました。

 

 

出雲駅伝

1位 駒澤大学   ※大会新

2位 國學院大學   :52

3位 中央大学   1:16

4位 青山学院大学 1:46

5位 順天堂大学  2:18

6位 創価大学   2:20

7位 法政大学   3:22

8位 東京国際大学 3:27

9位 東洋大学   5:03

10位 関西学院大学 5:55

 

 予想的中で駒澤大学が優勝しました。従来は駒澤が苦手としていた出雲ですが、今はこれくらいの距離に強いチームになりましたね。

 

 思ったより、ある意味予想通り伸びなかった印象なのは順天堂大学でした。毎度箱根には仕上げてくるので心配は要らないと思いますが、トラックに力を入れている分、秋口にピーキングが合わないようです。トラック専門に近い選手にも関わらず、必要以上の期待を掛けられる三浦龍司が可哀想なのはいつものことですが、今回はちゃんと額面通りの走りができたのにさらに上を行かれてしまいました。

 

 その上を行った駒澤大学の佐藤圭汰。駒澤大学のゴールデンルーキー枠は失敗することが多いので心配していましたが、ばっちり仕上げてきていました。この後どこまで活躍できるか、楽しみになります。

 

 前回覇者の東京国際大学は散々な結果に。欠場したヴィンセント1人でどうこうなる差ではありませんでした。今シーズンはずっと調子が上がっていないだけに、これから巻き返していきたいところです。

 

 さらに大乱調だったのは東洋大学です。1区で出遅れると、そのまま目立った場面もなくレースを終えてしまいました。とはいえ、こちらも順天堂大学と同じくシーズン後半に合わせて来るチームです。記録会では自己最高タイムをどんどん出しているので、全日本以降は台風の目になるかも知れません。

 

 ところで北海道学連選抜は、6人中5人が札幌学院大学という極端な編成でした。唯一札幌学院大学以外から選ばれ、文字通り助っ人のような形だった星槎道都大学のディランぐは区間14位に終わりました。留学生というだけで警戒されがちですが、やはり留学生だからといって速いとは限らないようです。

 

 

箱根駅伝予選会

 ようやくいつもの形の予選会が帰ってきました。やはり周回コース→街中→公園と景色が変わっていくことが予選会の魅力の1つなので、こちらのほうが面白いですね。ところで公園内の折り返し地点は角度以上に滑りやすいのか、毎度選手が転倒しています。何とかならないものですかね。

 結果は荒れた予選会となりました。珍記録として、箱根に出場せず全日本に出場したチームが神奈川大学中央学院大学日本大学と過去最多の3校になりました。日本一決定戦は全日本とはいえ、実際の大会の格としては箱根駅伝のほうが上なのは明らかです。それ故に、この3校はどのようなモチベーションで挑むのか。来年を見据えるのか、あくまで勝ちにいくのか。4年生にとってはこれが最後の三大駅伝出場チャンスになってしまいますからね。そこにも注目しましょう。

 

 例によって掲示板争いにも注目しました。出場に惜しくも届かなかったチームも、掲示板(15位以内)に入っていれば、次の出場候補で、予選落ちしたチームのデッドラインもここだと見ています。

 

1位 大東文化大学 前回予選落ち

 しばらく本戦から離れていましたが、今回は大いに期待されての予選会でした。結果は期待をさらに上回る1位通過。こちらも掲示板外に弾き出されていたものが前回は12位まで上げてきていたので、15位以内は復活ののろしだと言えそうです。

 

2位 明治大学 前回14位

 前回大会で復路3位だったように、本来はシード並の実力があるチームです。可もなく不可もなくといった結果でしたが、本戦でなかなか結果が出ない印象です。今回はどうなるでしょうか。

 

3位 城西大学 前回予選落ち

 こちらも帰ってきました。今回から留学生が入りましたが、ほぼ関係ありませんでしたね。全員が安定して走ることができたので、本戦も期待できそうです。

 

4位 早稲田大学 前回13位

 前回大会は期待されながら散々な結果になってしまった早稲田大学。予選会も終盤までトップでしたが、最後に落ちての4位なのでスッキリしない結果です。10人目がなかなか来なかったのが原因ですが、それは選手層の薄さを示しています。今年は厳しいかも知れません。

 

5位 日本体育大学 前回17位

 今回こそは危ないと言われていた日本体育大学ですが、地力の違いで余裕の通過となりました。長期低迷傾向が続いているので、流れを変えられるエースの誕生が待たれます。順位2桁の人数は予選会最多でした。

 

6位 立教大学 前回予選落ち

 想像以上に早い復活になりました。ミーハー心で応援したくなります。予選会と本戦は別物で意外な選手が出てくることもあるので、今後に注目です。

 

7位 山梨学院大学 前回18位

 ここ最近は影が薄くなってしまった印象の山梨学院大学。日本人が区間1桁を取ったのはなんと93回大会が最後! 留学生頼みでは限界があります。戦力的には厳しいですが、そろそろ形を作りたいところです。

 

8位 専修大学 前回20位

 これで3大会連続の出場です。毎年とても予選通過できる戦力には見えないのですが、何か他のチームには無い特別な力を持っているのかも知れません。木村暁仁が日本人トップになったことで一気に注目を集めそうです。今回はいつもと一味違うといったところを見せてほしいですね。

 

9位 東海大学 前回11位

 トップ通過も見込まれていながら、薄氷の通過となりました。実況では東海危うしと散々言われていたものの、10人通過の表示が遅れているだけで実際には画面に映っていたのでさほど心配していなかったのですが、想像以上に最後まで苦戦したという印象でした。強さを維持できるか、昔の東海大学に逆戻りかの瀬戸際なので、勝負の年となりそうです。

 

10位 国士舘大学 前回15位

 残り5km地点でもはや絶望かと思われた国士舘大学でしたが、驚異的な粘りで最後の枠へ滑り込みました。常連校でありながら、前回のシードからは32大会も遠ざかっています。33大会ぶりのシードへ向けて、まずは挑戦権を得ました。

 

ここまでが本戦出場

 

11位 神奈川大学 前回12位

 せっかく復活へのきっかけをつかんだというのに、鈴木健吾の卒業以来元へと戻ってしまいました。エースが欠場したのは痛かったですが、それを差し引いても寂しい結果です。せめて全日本大学駅伝では意地を見せてほしいですね。

 

12位 中央学院大学 前回16位

 ずっとボーダー付近にいましたが、残念ながら本戦出場は叶いませんでした。中央学院大学に限らず、上位層のいないチームには厳しい予選会となりました。こちらもまた全日本大学駅伝には出場。ここでシードを取る逆転現象を見せたいところです。

 

13位 日本大学 前回予選落ち

 ここも全日本大学駅伝には出場。予選会の順位からしても下げ止まりは見られましたが、通過には届きませんでした。いよいよ箱根本戦を知る選手がいなくなります。100回大会を迎える来季以降、立教大学のように長期間の離脱となってしまうのか、生き残りをかけたシーズンとなりそうです。

 

14位 麗澤大学 前回予選落ち

 やはり2年前に予選通過していなければならないチームでした。3本柱は本当に凄いだけに、もったいない。次の初出場候補なのは間違いないので、再度上昇気流に乗りたいところです。

 

15位 筑波大学 前回予選落ち

 上位陣は有力校に引けを取らないものの、中位以降が上手く走れませんでした。早い段階で本戦復帰するには、もうこれ以上下がる訳にはいきません。

 

その他気になったチーム

 

18位 拓殖大学

 前回はギリギリで落選した拓殖大学ですが、今回は散々な結果に。掲示板からも滑り落ちた上、ここから主戦力の4年生がごっそり抜けるので、大ピンチです。

 

21位 上武大学

 ほんの少し前まで連続出場をしていたチームだというのに、ここまで下がってしまいました。集団走だけでは通過できなくなってきたので、留学生を入れたことは正解だと思いますが、肝心の育成が上手くいっていません。シードを取れないまま終わってしまうのはあまりにも悲しいです。

 

26位 慶応義塾大学

 立教大学とともに強化を開始した慶應義塾大学ですが、大きな差ができてしまいました。前回と前々回は19位だったのですが、なかなか勢いを継続するのは難しいようです。