化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

全日本大学駅伝2022感想

 1週間遅れの投稿。結果は駒澤大学が2冠目を手に入れました。上位も下位も終わってみれば順当といった結果で、波乱が無いのは意外と珍しいように思えます。有力選手、有力チーム、どちらも期待通りに走りました。高速レースは近年よく見られますが、それにしても5時間10分切りどころか6分台とはとんでもない記録になりました。

 

1位 駒澤大学   圧倒的な実力差で圧勝! 昔から全日本の駒澤は強い。

2位 國學院大學  出雲に続いて2位。予想を上回る結果で今季は台風の目か。

3位 青山学院大学 区間賞は0。最後にも抜かれ消化不良気味。

4位 順天堂大学  三浦はトラックランナー。西澤がロードのエースになれるか。

5位 創価大学   今の実力ならシードは安定して取れる。

6位 早稲田大学  前半は沸かせたが、いつの間にか居なくなっていた。

7位 中央大学   もう1人の吉居にも期待。

8位 東洋大学   箱根では期待できそう。優勝争いにはエースの登場が待たれる。

9位 明治大学   4年生が今季揃って不調なのが気がかり。

10位 東海大学   石原が1人気を吐く。

11位 東京国際大学 散々な結果に。ヴィンセントは箱根までに復帰できるか。

12位 神奈川大学  チームの中位層が不足気味。下級生から救世主は現れるか。

13位 中央学院大学 序盤は健闘したが後半に順位を落としてしまった。

14位 大東文化大学 ワンジルしか目立たなかった。箱根でリベンジを。

OP 日本学連選抜 箱根の100回記念大会に出場する選手は現れるか。

15位 日本大学   区間1桁はドゥングのみ。そのドゥングも区間9位と伸びず。

16位 関西学院大学 大エース上田が今回限りで卒業。有終の走り。

17位 大阪経済大学 チームの上位陣には関東勢と対抗できる選手も。

18位 立命館大学  女子に負けずに名門の意地を。

OP 東海学連選抜 岐阜大学の小渕が区間12位と善戦。

19位 札幌学院大学 実質出雲に続いての参加。留学生は使わなくなったのかな。

20位 愛知工業大学 同じ東海地区の強豪、皇学館を上回る。

21位 皇学館大学  昨年ほどの力は見せられず。序盤の出遅れが響いた。

22位 環太平洋大学 1年生の谷末が今後期待できそう。

23位 第一工業大学 頼みの留学生が撃沈。早々に厳しいレースとなってしまった。

24位 新潟大学   今回は出られたこと自体に価値がある。

25位 東北大学   ポスト松浦は現れず。来年こそは最弱返上を!

 

箱根予選落ち勢の全日本大学駅伝

 今回は過去最多の3チーム(神奈川大学中央学院大学日本大学)が箱根駅伝を予選落ちしながら全日本大学駅伝に本戦出場を果たしています。このチームにとっては、この全日本が今シーズンの最大目標となりました。4年生にとっても最後の大舞台となるので意地を見せたいところでした。

 しかし、結果として予選落ち勢は予選落ち勢なりの順位に。特に日本大学は持ちタイム上位のドゥング、三山、松岡、予選会で日本人唯一の2桁順位若山、いずれも4年生です。来シーズン以降、さらに厳しい戦いが予想されます。神奈川大学は5年前の優勝チームですし、中央学院大学は数年前まで次の覇者候補と言われていましたが、そう上手くはいかないものです。

 

特別な存在ではなくなった留学生

 以前留学生といえば飛び道具扱いでした。しかし今話題となっている高速ランナーは田澤、吉居、三浦、丹所、佐藤といずれも日本人です。シード争い付近の留学生が増えた一方で上位にはあまり見られなくなり、これまでとは立ち位置が変わってきたようです。

 今回も大東文化大学ワンジルは1区の区間新を作りましたが、区間賞はここだけ。創価大学のムルアが7区5位。東京国際大学のムセンビが8区6位。日本大学のドゥングは3区9位。かつての第一工業大学の留学生は驚異でしたが、今回のサレーはなんと1区20位。流石に今年の調子は悪すぎましたが、一時代の終わりを感じさせられました。ムセンビは良くも悪くも実力通り走ったのですが、アナウンサーから万全時のヴィンセント並の期待をされていて可哀想でした。異様に間違いだらけの実況でしたし、あまり駅伝を知らない人が担当していたのかも知れませんね。

 

青山学院の不安

 もう随分と黄金期が続いているように思われる青山学院大学ですが、箱根駅伝以外の駅伝となると4年前の全日本が最後の優勝。長く優勝からは遠ざかっています。箱根専用機化しながらも、その箱根の注目度が段違いであるために威圧感を保っていました。しかし現状の青山学院大学を見るとやや違和感。これまでは全く無名の下級生が突然の好走を見せることが多かったのですが、今シーズンは4年生が目立ちます。どうにも、次の黄金世代を期待されていた2年生が伸び悩んでいるようです。果たしてここから巻き返しはなるのか、2か月後に注目しましょう。

 

東海大学の石原にもっと注目してあげて!

 せっかく3区の区間賞を取ったのにスルーされすぎ! 当日の放送でも佐藤が区間賞を取ったかのような扱いでした。今の東海大学にとって希望の光なのでこのブログでだけでも注目したいと思います。

 

日本薬科大学の大エース

 トラックで充分な実績を残し、隠れた有力選手だった全日本学連選抜アンカーの中山。箱根駅伝の予選会でも2桁順位で、前回の箱根駅伝ではなんと1区を1時間1分台で走破しました。どうしてこんな選手が日本薬科大学にいたのかといった格ですが、最後の三大駅伝でも最長区間区間4位と実力を発揮しました。社会人選手になってからの活躍が期待されます。

 ところで、全日本大学はその名の通り関東勢も含まれているのですが、地方チーム扱いされているのが変な感じですね。

 

非関東勢の結果

 残念ながら今回は全チームが繰り上げ。頼みの関西学院大学は、上田の流れを引き継げなかったのが痛かったですね。個人単位では上位に食い込む選手もいるのですが、チームとして選手を揃えられていないようです。10年程前まではそれなりに戦えていたのですがね。箱根駅伝に出場できないことでスカウト負けしてしまうのは明らかなので、全国大会化は100回の記念大会だけでなく恒常化してほしいですね。10年後、20年後には全国のレベルアップにつながるので。女子も社会人も全く関東1強ということはないので、やはり箱根の影響が大きそうです。

 ここ数年を沸かせた関西勢のトップランナー上田は今回がラストランでした。願わくばチームでも上位を取ってほしかったですね。

 

関東以外ベストオーダー

1区 9位 亀田 仁一郎 3年 日本学連選抜(関西大学

2区 15位 佐藤 良祐  3年 関西学院大学

3区 4位 上田 颯太  4年 関西学院大学

4区 14位 坂本 智基  3年 大阪経済大学

5区 14位 岩島 昇汰  2年 皇学館大学

6区 17位 西塚 璃純  1年 札幌学院大学

   17位 松林 直亮  3年 日本学連選抜(信州大学

7区 15位 中角 航大  3年 大阪経済大学

8区 14位 守屋 和希  3年 関西学院大学