大の里は優勝目前から苦しみましたが、最後は勝ち切って1年ぶりの優勝。前回優勝した時には、ここまで長くかかるとは思っていなかったのではないでしょうか。今思えば、やはり先場所絶不調ながらも皆勤できた事が大きかったですね。
師匠であれば最後に逆転負けしていそうですが、大の里は強靭なメンタルを持った理想の稀勢の里といった雰囲気ですね。
安青錦は序盤の3連敗からよく盛り返しました。先場所は大の里が絶不調だったので考慮外として、やはり大の里との合口が悪いのだと思います。綱取りへ向けては、この苦手を克服できるかが鍵となりそうです。
ここまで連続で2桁勝利を挙げ続け、優勝→同点→同点と続けて綱取りのかかっていた霧島ですが、今場所は千秋楽に勝ち越すのがやっと。なかなか横綱の壁というのは高いものです。
そんな中で、琴櫻はすっかり影が薄い印象。序盤は復活の狼煙を上げたようにも感じたのですが、気が付けばいつもと同じような成績になってしまいました。苦労している印象ですが、実は角番はここまで2回しかありません。負け越さない大関というのは、地味ながら力のある証です。それだけにもどかしいですね。
序盤は今場所後にも大関昇進かと期待された熱海富士は、まさかの暗転。5連敗で大関獲りは白紙になってしまいました。
熱海富士に代わって今度は藤ノ川の大関獲りがスタート。千秋楽には熱海富士との直接対決に勝ちました。まだ21歳、若い大関の誕生を期待したいですね。
美ノ海は初の沖縄県出身力士の三役になりそう。大相撲界は長年、北高南低の傾向があったので、何か新しい時代の始まりを予感させます。
今場所の注目力士
湘南乃海 東前頭17枚目 3勝12敗
もう散々な成績でした。ちょっと力自体がこの地位相応になってしまった印象を受けましたね。まだまだ若いですし、このままエレベーター力士になってしまうのではなく、上位を目指して再起をかけてほしいですね。
錦木 西十両14枚目 6勝9敗
何とも言えない情勢です。千秋楽に勝てたのは大きいと思います。仮に幕下へ落ちたとしても現役を続行するそうなので、ここまで来たら行けるところまで行ってほしいですね。
琴太豪 東序二段96枚目 1勝0敗6休
残念ながら初日から休場していましたが、最後に1つ出場してきました。出場してきたということは、まだまだ気持ちは折れていないようなので、これからを見守りましょう。
若佐々木 西序ノ口9枚目 3勝4敗
惜しくも勝ち越しならず。それでも、最弱力士だった頃とは明らかに実力がついてきました。
秋場所番付予想
幕内上位
大の里 横綱 豊昇龍
安青錦 大関 琴櫻
霧島 大関
熱海富士 関脇 藤ノ川
美ノ海 小結 義ノ富士
朝乃山 前1 藤凌駕
高安 前2 藤青雲
宇良 前3 尊富士
平戸海 前4 伯乃富士
大栄翔 前5 豪ノ山
関脇は時々入れ替わる事もありますが、今回は入れ替え無しで予想します。三役はこれで間違いなし。あと一歩だった朝乃山は、次こそは三役復帰を果たしたいですね。
幕内ー十両入れ替え
↑確実 出羽ノ龍、玉鷲、北の若、嵐富士、旭海雄
↑微妙 大青山(80%)
↓微妙 千代翔馬(80%)
↓確実 若ノ勝、湘南乃海、若隆景、翔猿、正代
大規模な入れ替えがありそうです。元大関の正代は若手時代以来の十両の土俵になってしまいそうです。一方で来場所中42歳になる玉鷲は何と再入幕が確実な状況。ますます不死鳥じみてきました。
十両ー幕下入れ替え
↑確実 旭富士
↑微妙 竜鳳(50%)、碇潟(40%)、天昇山(5%)
↓微妙 錦木(55%)、羽出山(40%)
↓確実 栃大海
今回は読みにくいですね。1枠の入れ替えは間違いありませんが、そこからどれだけ広がるか。錦木はかなり厳しい数字で、羽出山は数字上は陥落ですがここ最近の傾向的には残る目もあります。
一方で上がる力士が枯渇している印象で、昇進時に優先されやすい幕下5枚目以内には4枚目の東西でそれぞれ4勝している竜鳳と碇潟がいますが、最近はこの地位での4勝だと明確に落とされる力士がいないと昇進できない事が多いです。
錦木は陥落で羽出山がセーフというのが違和感の少ない番付編成ですが、竜鳳と碇潟に差を付けるのもいかがなものか。昇進する側から見ると、2枠セットで動くほうが自然に思えますね。千秋楽の結果だけでいえば両方入れ替えないようにも思えますが、明確な入れ替え戦ではありませんでしたからね。そこをどう見るでしょうか。
違和感があるというだけで、片方だけが昇進も無くはないと思っています。実際、そういった例も珍しくはありません。ウルトラCで天昇山の新十両(その場合は錦木が陥落)もあり得るかも知れません。
水曜日の結果を楽しみにしましょう。





