化けない狐のB級応援!

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99回箱根駅伝感想 時代の流れは変わったか 後編

11位(往路7位・復路17位) 東京国際大学 予想順位13位

敢闘賞:4区1位 1:00:00 イェゴン・ヴィンセント 不調でも鮮やかに区間

来年度の風向き:↓↓

 

 飛ぶ鳥を落とす勢いだった昨シーズンから一転、苦しみました。駅伝シーズンが始まっても調子は上がらず、箱根でもシードを落としました。最強留学生ヴィンセントだけでなく、その他のエース格も卒業してしまうだけに、今回は絶対にシードを取りたかったのですが、なりませんでした。予選会も年々厳しさが増していますし、油断はできません。まずは28分台前半の持ちタイムがある白井2年を中心にチームの立て直しが急務です。

 

 

12位(往路12位・復路13位) 明治大学 予想順位14位

敢闘賞:7区1位 1:02:43 杉彩文海3年 一時はシード圏内へチームを押し上げる

来年度の風向き:

 

 各所で沸かせる場面はありましたが、残念ながらシードにはあと一歩手が届きませんでした。しかし区間1桁は増えており、何よりスカウトでは大補強となりそうです。もう一度上位戦線へ戻るため、これからが勝負です。

 持っている戦力だけを見ればとっくにシード常連化していてもおかしくはないのですが、どうしても額面通りに走れない傾向があるようです。早稲田大学は今回、はこの傾向を打破したので、後に続けるでしょうか。

 

 

13位(往路14位・復路15位) 帝京大学 予想順位7位

敢闘賞:8区6位 1:04:52 山中博生 今回数少ない希望だった

来年度の風向き:

 

 伸びなかったのはこの帝京大学。10000m平均がかなり悪く、出雲は11位、全日本は予選落ち。山要因も卒業と不安になる要素ばかりだったので、この予想は自分の見落としですね。ここ数回徐々に成績が下がっていっているのはあまり良くない兆候です。

 来季へ向けては目立った戦力ダウンは無く、今回は間に合わなかったものの順調に伸びも見られているので、リベンジを期待しましょう。

 

 

14位(往路16位・復路14位) 山梨学院大学 予想順位15位

敢闘賞:篠原楓4年 10区5位 1:09:49 後方からの展開ながら好走は本物

来年度の風向き:

 

 密かに今回期待していたチームの1つです。14位でもシード落ちして以降は最も良い成績。留学生以外の区間1桁はなんと6大会ぶりと、一定の成果は出すことができました。一気に3人出たことも大きいですし、その木山、石部、篠原は卒業しますが、北山、高田といった面々も区間10位とあと一歩だったので、ようやく何かを掴めたのではないでしょうか。低迷期脱出へ向けて、まず一歩を踏み出しました。

 

 

15位(往路13位・復路18位) 東海大学 予想順位16位

敢闘賞:石原翔太郎3年 2区4位 1:07:09 東海大学当代のエースこの走りを無駄にしたくない

来年度の風向き:

 

 途中までは悪くなかったのですが、いつの間にかシードが見えない位置にまで後退してしまいました。復路は防戦一方の結果に。ほんの少し前の総合優勝から流れを繋げることはできませんでした。伊達、佐藤、村澤といったエースが快走してもその貯金を守れない悪い伝統が過ります。決して力が劣る訳ではないのに箱根へ来ると上手く走れないこともまた然りです。石原以外の持ちタイム上位が軒並み出走できず、できてもブレーキといった状態だったので、ここの巻き返しが鍵となりそうです。

 

 

16位(往路17位・復路12位) 大東文化大学 予想順位11位

敢闘賞:佐竹勇樹3年 6区6位 59:24 安定した山要因が残るのは心強い

来年度の風向き:

 

 予選会トップでしたが、シードには届きませんでした。とはいえ久々の出場が叶いました。2区のワンジル区間最下位に沈み、その後は浮上できず。コンディション不良だったようですが、シード獲得のために賭けた結果裏目に出てしまったとのこと。ワンジル以外の28分台ランナーも一気に増えたので、来シーズンも楽しみです。

 

 

17位(往路18位・復路11位) 日本体育大学 予想順位19位

敢闘賞:山崎丞1年 1区9位 1:03:08 唯一の区間1桁が1年生

来年度の風向き:

 

 何とか連続出場を続けていますが、初出走以来最大のピンチといった状況です。浮上のきっかけを掴めないことには好転しないので、何か流れを変えたいところです。1年生の山崎はスーパールーキー級で、既にチームトップの実力を持っています。服部を中心に優勝した時のように、山崎をエースとして新チームを築いていけば、反転攻勢も狙えるかも知れません。

 

 

18位(往路20位・復路16位) 立教大学 予想順位18位

敢闘賞:中山凛斗3年 9区12位 エース区間でも気後れせず、チームの襷を守る

来年度の風向き:↑↑

 

 予定より1年早く帰ってきた立教大学。特に復路は勝負になっており、繰り上げスタート無しでゴールできたことも大きな成果でした。今回出走したメンバーは全員が残留するので、来年はさらなる上積みが期待できます。一気に常連校となる可能性も出てきました。特色のあるチームなので、非常に楽しみです。

 

 

19位(往路15位・復路19位) 国士舘大学 予想順位12位

敢闘賞:ピーター=カマウ2年 2区9位 1:07:54 今回も留学生が孤軍奮闘

来年度の風向き:

 

 今シーズンは長い距離も走れており、箱根でも善戦するのではと期待していましたが、そう簡単ではないのが箱根駅伝でした。区間数が多く区間ごとの距離差も少ない箱根駅伝では、山を除いて1人で勝負を決めることは難しいので、留学生に頼らないチームを作れるかどうかが重要になるでしょう。本戦には安定して出場しているものの、最後のシードは遥か昔。新しい時代を作ることはできるのでしょうか。

 

 

20位相当(往路19位相当・復路19位相当) 関東学生連合 予想順位21位相当

敢闘賞:新田颯4年(育英大学) 1区3位相当 1:02:59 大逃げで一躍時の人に

 

 大きな話題を呼びました。一時期は全く見かけなかった大逃げが近年増えてきていますが、駅伝の華ですよね。現行ルールに変わり、必ずしもエース格が出走できなくなったためなかなかこういったレースは見られなくなってしまいましたが、今回の新田はこの結果も妥当な持ちタイムを持っていました。次回は編成されませんが、101回以降も編成に期待したいですね。全日本学連選抜にでもすれば、面白くなると思います。

 

 

20位(往路19位・復路20位) 専修大学 予想順位20位

敢闘賞:粟江倫太郎6区7位 59:30 一体どこにこんな走力を隠し持っていたんだ

来年度の風向き:

 

 3大会連続出場で出場しながら3大会連続最下位の珍記録を作った専修大学。予選も突破できるようには見えない持ちタイムなのですが、集団走が得意なのか毎回突破してきますね。留学生がチームのエースではないという珍しい体制でもあります。キサイサも10000mまでであれば相当な実力を持っているのですが、ハーフの距離になると難しいようです。記念大会では上の順位へ行けるのか、それとも出場が途切れるのか。注目です。