化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

大相撲令和4年初場所感想&春場所番付予想 長すぎた旅のあと♪

 流石に琴ノ若の逆転優勝はありませんでしたが、見応えのある千秋楽でした。初場所で初優勝者が出るジンクスはストップしましたが、止めたのは照ノ富士ではなく御嶽海。

 御嶽海が大関候補と呼ばれたのは遙か昔。高安、栃ノ心貴景勝、正代、照ノ富士(2回目)とこれでもかと言うほど先を越され、うち2人は陥落までを見届けてきました。新三役の場所以降、31場所中28場所もの間三役に在位し、4枠あるはずの三役は実質3枠であり続けました。

 他力士にとってもようやく三役の枠が空き、ほっとしたことでしょう。伝説の関脇で終わるか、大関に上がるか。結果は良いほうに転がりました。

 

2018年頃に大関候補の対談がありました。その時の言葉を要約すれば

御嶽海「今年中に上がりたいというより、上がっちゃうんだろうなーとはw」

正代「現状維持で・・・・・・」

 

 性格が出ていて好対照なのが面白いですが、結果的にどちらも大関に昇進が叶いました。

 大関になれば8勝9勝でも文句を言われてしまうことが多いです。これまでエンターテイメントとすら思われた御嶽海の成績でも、大関という冠があるとガッカリ扱いになります。まずは来場所、難しいと言われている大関最初の場所で2桁白星を挙げて欲しいですね。

 

 その大関陣は揃って角番。正代のほうが弱いと扱われる事が多いですが、実はこの1年、貴景勝よりも正代のほうが勝利数で上回っています。御嶽海と比較してみると

 

御嶽海 59勝

正代  47勝

貴景勝 44勝

 

 確かにこれであれば、御嶽海が大関になるのも頷けます。この3大関で安定させることができるか、来場所も波乱含みです。

 

 

 

場所前に注目した力士

大穴狙い優勝予想:琴ノ若 11勝4敗

 もう少しで現実になることろでした。最後まで残っていたので、めちゃくちゃ期待していました。

 

空海 西前頭10枚目 4勝11敗

 残念ながら茨城県の星になることはできずに大負け。幕内2桁で大負けだと十両陥落のイメージがありますが、今は枚数が多くて助かりました。

 

碧山 東前頭16枚目 8勝7敗

魁聖 西前頭17枚目 5勝7敗3休

 碧山は幕内の地位を守った一方で、魁聖は途中休場でその地位を手放すことになりました。前回十両に落ちた時はすぐに帰ってきましたが、今回はどうなるでしょうか。

 

北の若 西十両12枚目 8勝7敗

琴裕勝 東十両13枚目 6勝9敗

千代嵐 西十両13枚目 6勝9敗

 いずれも関取の壁を味わう場所でした。

 

旭秀鵬 東幕下筆頭  0勝0敗7休 引退

旭大星 西幕下5枚目 0勝3敗4休

 1度は現役続行に踏み切った旭秀鵬でしたが、引退。地味力士ナインの1人だっただけに、寂しいですね。旭大星は非常に厳しい結果に。心配していた結果になったとも言えます。既にベテランの域。今後、戻って来ることはできるのでしょうか。

 

海龍 東幕下4枚目 3勝4敗

 十両で星数が足りない力士も多く、千載一遇のチャンスでした。海龍史上最も関取に近付いた瞬間、千秋楽に敗れてしまいました。あまりにもショックは大きいですが、それでも来場所はやって来ます。どうにか関取に届いて欲しいですね。

 

 

 

番付予想

幕内上位 難解で張出小結もあり得る?

照ノ富士 横綱

  正代 大関 貴景勝

     大関 御嶽海

 若隆景 関脇 阿炎

 隆の勝 小結 宇良

 大栄翔 前1 逸ノ城

  玉鷲 前2 阿武咲

 豊昇龍 前3 明生

 霧馬山 前4 遠藤

 宝富士 前5 石浦

 

 あまりにも難しい。どう転んでもおかしくはありません。まず小結をどうするのか問題があります。

 星数の強い豊昇龍ですが、照ノ富士とも御嶽海とも対戦が無かったので、そこまで高い評価にはならないと思います。

 阿武咲は上位対戦があり、同じ立場の宇良よりも星勘定が上なので昇進させたいところですが、阿武咲を小結にしてしまうと、豊昇龍との番付差が広がってしまいます。いくら対戦相手が違うとはいえ、11勝の力士が10勝の力士に差を広げられてしまうのは違和感があります。

 ところが豊昇龍を一緒に上げてしまうと、大栄翔・宇良・逸ノ城玉鷲の置き場所が無くなります。結果的に、阿武咲も含めてやや割を食う形になるのではないでしょうか。

 半枚ずつの差しかない宇良・逸ノ城玉鷲はできるだけ関係を維持したいところですが、ここをくっつけたままだと大栄翔が下がりすぎます。同じ三役で7勝の隆の勝との比較を考えると、やはり大栄翔は筆頭には置きたいところです。

 阿武咲と豊昇龍を上にして、宇良・逸ノ城玉鷲を据え置きという可能性もあります。過去の例を見ても、据え置きが無かった訳ではありません。バランス的にも、こちらのほうがスムーズです。ところがこれには大きな問題があって、御嶽海が昇進して大関が増えた分、据え置きでも実質は半枚の下げになってしまうということです。流石に勝ち越し力士が下がるのは不味い。

 という訳で折衷案として。隆の勝と大栄翔は公平に、宇良は逸ノ城玉鷲と比べて半枚だけラッキーの新三役昇進。阿武咲はできる限りで上げて、豊昇龍とは半枚だけ縮めました。

 どう組んでもしっくりは来ないので、張出小結もあり得るかと思います。どのような判断になるのか、注目です。

 

幕内ー十両入れ替え

↑ 琴勝峰錦木荒篤山(80%)

↓ 英乃海・魁聖・王鵬・剣翔?

 剣翔は微妙ですが、18枚目が無くなる事を踏まえると陥落と予想します。直接対決の結果もありますからね。十両から上がる力士の星数的にも、これで納得です。一山本も単純計算では剣翔と同じですが、剣翔より下には行かないと思います。

 

十両ー幕下入れ替え

↑ 竜電熱海富士島津海貴健斗(60%)栃丸(30%)

↓ 紫雷・朝乃山・千代ノ皇・千代嵐?琴裕将?

 こちらも分からない。番付の差や十両との直接対決の差を踏まえて貴健斗まで昇進と予想しますが、半枚差の琴裕将と千代嵐に差を付けるのは微妙なので、両方残留や両方陥落の可能性も充分にあります。心情的には長く上がれそうで上がれなかった栃丸に昇進してほしいですけれどね。