化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

98回箱根駅伝感想 16位~20位編

 1ヶ月かかってしまった。

 

16位(往路18位・復路14位) 中央学院大学 予想順位15位

敢闘賞:工藤巧夢1年 6区4位 58:47 1年生で難しい区間を任されてこの結果は立派

来年度の風向き:

 

 まさかの予選落ちとなった97回大会以降、調子を取り戻せずにいます。以前は次の優勝候補とも言われていましたが、どうにもここ最近は下降傾向です。今年は1区の高速レースについていけず、早々にシード権にすら赤信号が灯ってしまいました。

 新チームに目を向ければ、復路の重要区間を任された4年生が軒並み抜けてしまいますが、本調子であればもう少し上の実力とも言えるのでプラマイ0といったところでしょうか。しかし油断はできません。これから1年の流れによって、予選落ちもシード獲得も両方あり得るチームです。

 

 

 

17位(往路16位・復路19位) 日本体育大学 予想順位14位

敢闘賞:藤本珠輝3年 2区10位 1:07:21 エース区間でも見劣りしない成績

来年度の風向き:

 

 予想されていた通り厳しい結果に終わりましたが、所々で光るものも見せました。特に2区と3区は数年前までなら区間賞を取れていたほどのタイム。往路終了時点であればシード圏内まで2:53と決してノーチャンスではない結果でした。

 選手層の薄さはどうしようもなく、復路では大苦戦しましたが、今年度後半の伸びは凄まじいものでした。このまま成長すれば、1年後には意外なほど期待が高まっているかも知れませんね。

 

 

 

18位(往路15位・復路20位) 山梨学院大学 予想順位13位

敢闘賞:ポール・オニエゴ4年 2区4位 1:06:49 今回も孤軍奮闘

来年度の風向き:

 

 今年も留学生頼みから脱却ならず。それなりにタイムを持っている日本人選手もいましたが、高速レースについていくことはできませんでした。そのオニエゴは卒業、今大会に1年2年の出走者は3区の高田のみ。今後も厳しい戦いが予想されます。

 どうしてこうなったかと思い返せば、附属高校から鳴り物入りで入部してきた黄金世代が伸び悩んだダメージを未だに引きずっているようで。その附属高校もほんの少し前の優勝校とは思えないほどに弱体化してしまい、どうしようもない状況に。

山梨学院優勝から7年で最下位の衝撃 - 化けない狐のB級応援! (hatenablog.com)

 とにかくポイントは予選を突破し出場を続けることでしょう。オニエゴの他にもう1人ムルアという留学生がいますが、自己ベストを出せたのは1年以上前。正念場が続きます。

 

 

 

19位(往路20位・復路15位) 駿河台大学 予想順位19位

敢闘賞:小泉謙3年 6区3位 58:47 繰り上げスタート回避に貢献

来年度の風向き:

 

 作戦成功といった様相で、襷を繋ぎきりました。新興チームには1年限定で終わってしまうチームと、1度出場したことをきっかけに常連になるチームとがありますが、駿河台大学はどうやら後者に見えます。流石に山登り要因の育成は間に合わなかったようですが、全体的にまだまだ伸びしろがあるように思えました。それにしても、大健闘だったのだから小泉にももった放送で触れてほしかったですね。

 

 

 

20位(往路19位・復路18位) 専修大学 予想順位16位

敢闘賞:木村暁仁2年 1区4位 1:01:24 序盤を大いに沸かせる

来年度の風向き:

 

 下克上を狙いましたが、跳ね返されました。元々のタイムを考えれば断トツで最下位だったので、これは仕方ありません。それでも劣勢を覆して2大会連続で本戦出場を勝ち取ってきたあたり、何か見えない力があるのかも知れません。

 1区はお祭りでした。元々エース格ではありましたが、ここまでの好記録が出るとは思いませんでしたね。残念ながら2区で早々に後退してしまい、これ以降は見せ場を作ることはできませんでした。キサイサはさすがに悪すぎですが、予選会でもチームトップを髙瀨に譲っていたので、ある程度は覚悟はしていたのかも知れません。その髙瀨が区間最下位に終わってしまったのが誤算でした。あまりにも前で襷を受けたので、周囲の速すぎるペースに巻き込まれてしまったのかも知れませんね。次回はリベンジを期待したいです。

 

 

 

オープン参加14位相当(往路15位相当・復路10位相当) 関東学生連合 予想順位実質16位

敢闘賞:諸星颯太 10区5位相当 1:09:12 育英大学の選手が圧巻の走り

 

 ルールが変更され、箱根未経験のみ&各校1名のみ&完全オープン参加となって以降、かつてのような躍進は難しくなりました。よく原監督が学生連合を4位にまで上げたという功績が話題になりますが、あれは今と全く選出基準が違っていて予選落ちチームのエースを集めることができた故の芸当です。

 そんな中、今回は大健闘と言って良いでしょう。ブレーキになってしまった7区の田島(慶應義塾)が区間中位くらいで走れていれば、幻のシード権もあり得ました。高速レースであっても有力校の主力と遜色なく走れており、特に1区・9区・10区は上位校と同格の走りでした。

 チームとしても個人としても記録には残りませんが、1つだけ正式に残るものがあります。その唯一の手段、金栗杯を学生連合の選手が手にする日は来るのでしょうか。2年後の記念大会に、学生連合がどのような扱いになるのかにも注目です。