化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

波乱の予感

出雲駅伝の当日変更が発表になりました。

第33回出雲全日本大学選抜駅伝競走オーダー表【確定】|第33回出雲全日本大学選抜駅伝競走 (izumo-ekiden.jp)

 

前回の記事

東京国際大学は出雲駅伝最強チームになれるか - 化けない狐のB級応援! (hatenablog.com)

 

 

 

 順天堂の三浦は出場回避。

 

 東京国際大学の留学生はヴィンセントだけでムセンビを出してこなかった。(ヴィンセントだけでも充分脅威だけれど)

 

 東海大学は例によって故障者だらけ。

 

 駒澤大学にとって有利に働いているけれど、今シーズンの駒澤大学は部内のゴタゴタが多くて状態が悪い。

 

 

 

 誰も予想しなかった意外なチームが独走するかも知れませんね。

 

 

東京国際大学は出雲駅伝最強チームになれるか

 今年も駅伝シーズンが始まりました。

 3大駅伝開幕戦の出雲駅伝は、他の駅伝とはタイプが異なります。距離が短い上に区間が少なく、その分他の駅伝とは違う選手の活躍も見られます。トラック専門の選手がロードに登場する数少ない機会なので、選手名にも注目です。

 去年は残念ながら中止になりましたが、一昨年は全く予想されていなかった國學院大学の優勝で大いに盛り上がりました。

 

 今年の出雲駅伝で、実は優勝の大本命なのではないかと予想しているチームがあります。

 

 それは東京国際大学です。

 

 東京国際大学は今回が初めての出雲駅伝挑戦。ここ数年で力を付けてきた新興チームですが、まだ大きな実績は無い大学です。それでも他チームにとって大きな脅威となり得るのには訳があります。

 ご存じの通り東京国際大学には飛び道具のヴィンセントがいます。距離の長い箱根ですら圧倒的な存在感を放つ選手ですが、出雲駅伝ではさらにその真価を発揮できるはずです。

 まず任される区間の比重が違います。最長区間に出場してくるものと仮定して、箱根では217.1kmのうち23.1kmに過ぎない一方、出雲では45.1kmのうち10.2kmもヴィンセントが走ることになります。

 区間数自体の少なさからしても、選手層の厚さよりエースの強さが試される駅伝です。

 さらには、出雲駅伝では複数の留学生ランナーが出走することができるので、なおのこと東京国際大学にとって有利に働くはずです。

 

 かつて伊達・佐藤の2枚看板を擁した東海大学が出雲3連覇を達成したことがありました。もちろん他の駅伝でも強かったのですが、3連覇は出雲の特殊性に合致したが故の結果です。

 東京国際大学は、この例に続くことができるでしょうか。

 

 駒澤東海青学東洋早稲田順天堂といった強豪校を出し抜いての優勝。それは夢物語でも逆張りでもなく、充分期待して良い未来です。

 

 ところで、今回アイビーリーグ選抜は参加しないそうです。寂しい。

 関東以外のチームの活躍にも期待したいですね。

海外招待チームの概念を変えるアイビーリーグ選抜 - 化けない狐のB級応援! (hatenablog.com)

 

大相撲令和3年秋場所感想&九州場所番付予想 次に注目されるのは誰だ

 照ノ富士が新横綱優勝。頭一つ抜けていることを証明する場所になりました。星取に関しては意外性が無くて塩場所でしたが、1番1番の取り組みは面白いものが多かったですね。

 照ノ富士は太く短くと言っていますが、実は照ノ富士丈夫説が濃厚になってきたように思います。真価は白鵬が帰ってくる来場所に試されるでしょうか。万全の白鵬を倒すことが、照ノ富士に残された最後の使命だと言えるでしょう。

 あっさり決まりそうな場所を何とか千秋楽までもつれさせて盛り上げたといった場所でした。大関陣は何とか勝ち越し、三役もここ最近は入れ替わりが少ないです。安定はしているのですが、その分どんぐりのイメージが強くなっています。

 旧世代が淘汰されていく中、妙義龍や隠岐の海、遠藤といった前時代の力士が健在を示しました。一時は引退危機だった松鳳山も、ご当地場所は久々の幕内になりそうです。

 それでも今一つ印象に残らなかったのは、ここ最近毎場所見られた昇進のかかった相撲が無かったからでしょうか。落ち着いた時代が始まりつつある今、スポットライトを浴びる事ができる力士は現れるでしょうか。

 

 

 

場所前に注目していた力士たち

 

東前頭17枚目 千代の国

 やはり前半は強かった! 序盤は5連勝していました。惜しくも2桁には届きませんでしたが、怪我さえなければ強いということを示しました。

 

十両筆頭 水戸龍

 不運な昇進見送りからの今場所。途中休場の憂き目に遭い、十両下位からまた出直し。来場所でついに丸4年十両生活。果たして入幕できる日は来るのでしょうか。照ノ富士逸ノ城が同じ飛行機で来日したことはよく語られています。本当は水戸龍も一緒に居たはずなんですけどね。

 

東幕下筆頭 平沢

 東の筆頭で5勝と文句無しの昇進です。本当に良かった!

 

序ノ口5枚目 霧乃華

序ノ口6枚目 澤勇

序ノ口7枚目 我妻桜(白石桜)

西序ノ口11枚目 肥後光

 

 幕内最高優勝ならぬ序ノ口最低劣敗は肥後光と先代最弱力士の森麗の争いに。この1番でも全く勝負にならず、8番相撲が組まれましたがそこでも勝てずに肥後光が全敗。ここ最近はほぼ服部桜にしか勝てていなかっただけに、今後が心配されます。

 霧乃華と澤勇は負け越しましたが、我妻桜は勝ち越しただけでなくもう1番積み上げ、5勝しました。体重は順調に増えてきているようなので、最下層は脱出できた感がありますね。

 入門当初はあまりの体の弱さに服部桜の連敗を止める候補筆頭と言われた南宮は序二段で初の勝ち越し。同じくかつては序ノ口から抜け出せなかった阿稀改め瞬鶴は、何と序二段で6勝を挙げました。どんなに弱い力士であっても、強くなれる可能性はあるということですね。元々やる気だけは充分と言われていた瞬鶴なので、今後に期待です。

 

 

 

九州場所予想番付

幕内上位

照ノ富士 横綱 白鵬

  正代 大関 貴景勝

 御嶽海 関脇 明生

 逸ノ城 小結 霧馬山

 大栄翔 前1 若隆景

 隆の勝 前2 阿武咲

隠岐の海 前3 妙義龍

  遠藤 前4 宝富士

 豊昇龍 前5 高安

 

 照ノ富士がいよいよ東へ。そして相変わらず三役ロックが酷い。幕内中下位の好成績者の配分が難しくやや違和感がありますが、宝富士は照ノ富士と同部屋で正代とも対戦が無かったですし、遠藤も妙義龍も大関戦があったので、この順番がしっくりきます。

 明生は気が付けば勝ち越していましたね。舞の海さんがまだまだ明生は上位の力が無いと言っていましたが、先場所も小結で勝ち越しているのにそれは無いだろうと思っていたので、見返してくれて良かったです。それでも意外に感じてしまうのは、明生が地味力士の系譜だからでしょうね。大関挑戦するくらいになって、知名度が上がってほしいです。

 

幕内十両入れ替え

 阿炎・天空海佐田の海松鳳山

 徳勝龍・千代ノ皇・一山本・剣翔

 

 ここは波乱なし。松鳳山は千秋楽の入れ替え戦で久々の入幕をもぎ取りました。

 

十両幕下入れ替え

↑ 寺沢・平戸海・荒篤山・(常幸龍

↓ 朝志雄・貴健斗・西十両9枚目の空欄・(旭秀鵬)

 

 4枠目がどうなるか。星数では弱いですが、常幸龍は直接対決に勝っています。勝っても入れ替わらなかった事はあるので、運用はかなり流動的です。旭秀鵬はこれまで度々ピンチを乗り越え関取の地位を守ってきましたが、ついに陥落となるのでしょうか。一応入れ替わりで予想します。

 千代嵐はあと一歩、届きませんでした。

 

大穴狙い幕内最高優勝予想 令和3年秋場所編

 今場所も番付は虫食い状態。なかなか揃いません。

 照ノ富士が新横綱の場所を一人横綱で迎えることになりますが、これまで新横綱の場所は難しいとされてきました。

 照ノ富士は幕内復帰以降ほぼ毎場所優勝争いに絡んでおり、実力に番付が追い付いた形ですが、果たしてどんな結果になるでしょうか。

 

 昇進レースは一段落つき、次に注目をさらうのは誰か読めない場所です。何とか場所に間に合った逸ノ城は、今場所を大関取りの起点にできるでしょうか。

 

 大関陣はまず3日目まで全部勝つことですね。初日や2日目に強い相撲を見せて今場所は一味違うと(主に勝昭さんに)言われながら、2~3日目あたりにあっさり負けてしまう光景を何度も見ましたから。

 

 

 

大穴狙い幕内最高優勝予想:千代の国

 

 怪我さえなければ・・・・・・の代表格、千代の国の名前を挙げます。先場所はギリギリ残れる数字だったとはいえ、十両からの昇進候補が多く陥落の可能性もありましたが、結果的に残留。しかしこういった番付に恵まれた力士は、得てして活躍することが多いです。徳勝龍優勝の時は、逆にラッキー昇進後の場所でしたね。

 母数自体が少ないですが、全休した場所を除けば幕内での滑り出しを見ると、凄いことに気が付きます。

 

平成31年1月 ○○○○●○○○○

令和2年11月 ○○○○○○

令和3年3月  ○●○○○○○

令和3年5月  ●●●■ (上位総当たり)

令和3年7月  ●○○○○

 

 序盤に白星を重ねながら中盤以降に体を痛めて休場、といった場所が多いです。もしそのまま調子を維持できれば。もしかすればもあるかも知れません。

 優勝という1点の可能性だけでみれば、安定性よりも爆発力。千代の国は大勝ちする能力のある力士だといえるでしょう。

 

 

 

その他B級注目ポイント

 

十両筆頭 水戸龍

 大きな期待を背負い、鳴り物入りでデビューした怪物が、幕内にすら上がれずに気が付けば27歳。長い雌伏の時を経てようやく覚醒したかと思えば、番付運に見放されて今場所もやっぱり十両のまま。6枚目13勝での見送りは、横綱級のハードラックだと言う他ありません。

 幕内まではあと半枚です。勝ち越せば枠を無理矢理空けてでも昇進させてもらえる地位。しかしそれは、相手がより手強くなることも同時に意味します。先場所の勢いを維持しているのか、それとも十両に留まる星の下に産まれてきていたのか。その真価は今場所試されます。

 

東幕下筆頭 寺沢

 西十両9枚目の空き詰めろよ!!!

 あと少し番付編成会議が遅ければ昇進できていたのに、こちらの筆頭もまた悔しい留め置き。大卒力士である以上はあまりもたついてはいられません。何としても今場所で昇進を決めたいところです。

 

序ノ口5枚目 霧乃華

序ノ口6枚目 澤勇

序ノ口7枚目 我妻桜(白石桜)

西序ノ口11枚目 肥後光

 

 ヤツの引退によって、明確に最弱力士と呼べる力士はいなくなりました。そして、これまではどれだけ負けても確実に取れていた1勝がなくなります。何としてでも新たな最弱力士の汚名は避けたいところです。

 序ノ口の下位はそのほとんどが怪我で落ちてきた力士なので、必ずしも番付が実力を示しません。怪我の力士でもなく、入門したての力士でもない。どっぷりと序ノ口に染まった力士の中で特に勝てていないこの4力士はピンチです。

 服部桜・勝南桜に負けた3力士のうち、颯雅は事故のようなものだったので順調に番付を上げています。ながらく2番目に弱いと称されていた峰雲は既に引退、澤ノ富士は何とか最下層を脱出したといったところでしょうか。

 何とかこの中から抜け出す力士がほしいところですね。

大相撲令和3年名古屋場所感想&秋場所番付予想 番付が現実に追い付いた日

 なかなか現れなかった横綱候補。なかなか定まらなかった第一人者。

 その状況を打ち払ったのは、あまりにも意外。一度は圏外に去ったかと思われた過去の力士でした。

 

 何はともあれ照ノ富士は文句なしの横綱昇進といえるでしょう。直近場所が優勝でない新横綱は久々ですね。大乃国以来34年ぶりとなりました。

 白鵬は最初から集中できていない場所では案外あっさり他力士の優勝や昇進を許しますが、本当に勝ちたいという意思が見える時は必ず優勝してきました。本気の白鵬を倒しての昇進は、今思えば日馬富士だけだったのではないでしょうか。それは今回も変わらず。定期的に休めば、永遠に優勝し続けられるのではないかとすら思えます。

 批判は受けていますが、闇落ちしている時の白鵬はとても強いです。優しい時にはどこか新星に期待を寄せる空気感に押されているように感じられて、ある種のエンターテイナーだと言えるかも知れません。

 もう何が起こってもおかしくありません。いつか照ノ富士が引退する時、当たり前のように現役で見送る白鵬がいる可能性すら、あながち冗談でも無くなりました。

 

× 白鵬はレジェンドに片足を突っ込んでいる

△ 白鵬はレジェンドにまげまでどっぷり

○ レジェンドが白鵬に片足を突っ込んでいる

 

 今場所だけを見れば見事なほどに2横綱編成が実情を表現していたといえるでしょう。暫くは2強時代となる可能性もあります。しかしそれもまた確実ではありません。

 白鵬照ノ富士も満身創痍、年齢も若くありません。貴乃花稀勢の里は長期休場後、復活したと思わせて翌場所再び休場し、翌々場所で散りました。古くは北の湖も進退場所での全勝優勝が最後の輝きとなりました。白鵬が真の復活をするために、まずはもう4年も遠ざかっている連続出場を果たすことです。

 照ノ富士に関しては毎場所膝の影響と言われながらもしっかりと相撲を取れているので、実は丈夫なんじゃないかとも思っていますが。

 圧倒的に見えても砂上の楼閣。それは蜃気楼か、本物か。さらに2人を脅かす存在が現れる可能性も充分あります。北青鵬はすぐにでも上がってくるでしょう。幕下上位で停滞してしまう前にさらに成長速度を上げて昇進。途中までスピード出世をしてくる力士は数いますが、この曲線を描けた力士は本物です。大横綱クラスにまでなる可能性があります。

 決まりかと思われた情勢で突然確変する力士がいればさらに面白いのですが。朝青龍白鵬が争っていた時代に何の前触れも無く琴欧洲が優勝した場所で、私は本格的に相撲に興味を持ちました。

 

 

 

場所前に注目していた力士

西前頭8枚目 碧山 7勝8敗

 今場所もやっぱり稽古場横綱。それにしても公称188キロですが、もっとあるように見えますね。

 

西幕下11枚目 土佐緑 3勝4敗

 復帰後の連続勝ち越しは残念ながらここでストップ。それでも幕下上位で互角に戦えるだけの力はあるようです。

 

序ノ口25枚目 白猿 3勝4敗

 思ったより弱くないぞ、この力士。白鵬もデビュー場所は序ノ口で3勝4敗でしたからね。体ができてくれば、強くなるかも知れませんね。

 

 

秋場所番付予想

  白鵬 横綱 照ノ富士

  正代 大関 貴景勝

 御嶽海 関脇 朝乃山(一部から夜乃街と呼ばれてしまっていました)

  明生 小結 高安

 逸ノ城 前1 隆の勝

 豊昇龍 前2 北勝富士

 若隆景 前3 霧馬山

 琴ノ若 前4 玉鷲

 大栄翔 前5 千代翔馬

 

 相変わらず三役がロックされてしまっています。今場所くらい張出を作ってあげても良さそうですが、前例からするとまだ作るほどでもない印象ですね。

 同じく幕内と十両の入れ替えも気になります。水戸龍は鳴り物入り入門からの十両番長になってしまっていましたが、ようやく昇進かと思われた矢先に幕内が開かない悲劇。豊山は確実なので、千代の国との比較になります。一応入れ替えと予想しますが、蓋を開けてみるまで分かりませんね。

 新十両力士には先述の北青鵬に加えて村田改め朝志雄の四股名がありました。三段目付出スタートのエリートで幕下筆頭まで番付を上げながら、怪我で序ノ口にまで落ちていた苦労人です。村田と服部桜(勝南桜)の取り組みは、大相撲史上最も実力差があった取り組みではないでしょうか。

youtu.be

 

 新鋭力士にも期待しましょう。

 

大相撲総選挙圏外力士の逆襲

 先日、大相撲総選挙が行われました。

 結果は以下のようになっています。

 

第10回大相撲総選挙 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

 

 昨年は悪意のある組織票があってまともに機能しませんでしたが、今年は順当なところに落ち着きました。

 貴景勝は相変わらず人気ですね。めちゃくちゃ無愛想なのに。そこが逆にかわいいのでしょうか。

 朝乃山は、琴光喜が解雇されて自分はそうならなかった理由を考えて、いつか戻って来てほしいですね。

 そして遠藤の人気も健在でした。良い意味で話題が他に流れて伸び伸び相撲を取れるようになったと思っていましたが、まだまだ歓声を集める力士です。

 25位逸ノ城に対する「なぜか放っておけない」が分かりすぎて笑ってしまいました。

 

 さて、このランキングは28位までしか掲載されていません。理由は言うまでもなく最下位の力士を分からなくするためですが、かえって悲しくなる気がします。

 なので、ここはあえてオブラートをむきむきさせてもらおうかと思います。夏場所幕内にいた力士で表に載っていないのは以下の力士です。

 

北勝富士

・碧山

・千代の国

・英乃海

琴ノ若

千代翔馬

・琴恵光

隠岐の海

・大奄美

千代大龍

魁聖

石浦

・千代丸

・天空海

 

  隠岐の海や千代丸あたりはそんな訳ないだろうと思うので、投票ページの下位(番付の下位)に載せられていた力士にはかなり不利にはたらいたようですが、注目度の少ない力士もこの中にいると考えて良いでしょう。

 コロナによって声援を送ることができませんが、土俵入り時の拍手だけでも格差があります。遠藤の直後に大翔丸が入場する時なんて酷いものでした。

 ファンは力士にストーリーを求めます。郷土で応援されることもあるでしょう。そして相撲が面白ければ当然人気は出ます。人柄や成績も含め飛び抜けたものがあれば、注目は集まります。地味なイメージのあるお相撲さんを思い起こしてみれば、三賞獲得経験はなく、大体6~9勝くらいに納まる力士が多いです。

 特徴を持たない力士は、白星でしかアピールできません。かつて不人気力士の代表格だった大栄翔は今回6位にまで大躍進しました。結果を出せば、必ず見ている人がいます。

 

 今は逆張りでも良いですから、ずっと追い掛けてみれば誰も気付かなかったストーリーが見えてきます。こういった力士に注目してみても面白いですね。

大穴狙い幕内最高優勝予想 令和3年名古屋場所編

 すっかり相撲ブログ化してしまった感がありますが、今場所もやります。

 

 注目は照ノ富士の綱取りと白鵬の進退。照ノ富士が怪我さえしなければ白鵬と世代交代の一番があったはずなのに、それが成らずに時代が遅れたと言われ続けてきましたが、巡り巡ってそれが実現しました。

 奇しくも、白鵬が前々より語っていた「東京五輪まで現役」その場所になります。何か時代の節目となる予感がしますね。

 

 照ノ富士の後に続いて復活を目論んでいた力士は軒並み復帰が叶い、高安の休場もあって他は話題不足。注目は1点に絞られそうですね。

 こういった場所に限ってふらっと正代あたりが優勝をさらっていきそうな予感もするのですが、どうでしょうか。案外ドラマ性を最初から期待されていた場所ではそうならなかったりすることがありますからね。白鵬は準優勝程度で持ちこたえ、照ノ富士は12勝くらいで来場所に継続といった風にお茶を濁される可能性も。

 戦国時代には一区切りつきましたが、12勝での優勝が続いているようにまだまだ不安定な情勢です。平幕勢も大勝ちすればいずれチャンスは巡ってくることでしょう。

 

 

 

大穴狙い幕内最高優勝予想:碧山

 

 さて本題です。稽古場横綱を言われ続け、この予想でも度々名前を挙げたくなってしまうこの力士。大勝ちしては故障で降下を繰り返している力士ですが、優勝という1点に関しては安定型の力士よりも爆発型の力士のほうが望みはあります。

 若い頃に爆発型だった力士が徐々に安定型へシフトしていくことはよくありますが、この力士はなぜか逆ですね。

 もちろん、それだけが理由ではありません。もう1つの大きな理由として、直近2場所の対戦相手が挙げられます。ここ最近は徐々に上位へ通用しなくなっていた碧山が上位にまた勝てるようになっているのです。

 春場所は大勝ちしましたが、この時は尻上がりに調子を上げ、上位陣にはむしろ全勝しています。夏場所は中日まで休場という悪条件の中で、出場した取り組みでは勝ち越しました。再び番付を下げた今場所、一気に持っていく可能性は大いにあるでしょう。

 

 

 

その他B級注目ポイント

西幕下11枚目 土佐緑

 復活劇がトレンドの大相撲界ですが、この人も不屈の力士です。宇良は2度の大怪我を乗越えましたが、この人はなんと3度の大怪我を乗越えました。これほど長期離脱を繰り返してしまってはどんな才能のある力士でも枯れてしまうものですが、土佐緑は今場所自己最高位で、関取昇進が狙える地位にまでやってきました。3度目の復帰後はまだ負け越し無し。これは非常に期待できそうです。

 

序ノ口25枚目 白猿

 翔猿が改名した時にその珍しさから話題になりましたが、大相撲界に2匹目の猿が現れました。龍などは人気の動物ですが、猿は滅多に聞きませんからね。前相撲の結果はというと4戦全敗。今場所は勝南桜よりも下の地位で、文字通り番付最下位からのスタートです。彼がここからどれだけ伸びていくのか、注目しましょう。