化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

出雲駅伝2023感想

 駒澤大学がただひたすらに強い出雲駅伝でした。勝負は実質1区で決しました。ライバルと目されたチームが軒並み出遅れ、駒澤大学は早々に独走態勢。波乱もまた1区だけで後は淡々と進んだ印象でした。

 関東以外のチームには厳しい結果でした。今年は箱根駅伝予選会があるので、そちらに力を注いだチームもあったようですが、それにしても寂しい結果です。10年前まではここまでの大差ではなかっただけに、急速に格差が広がってしまった印象です。昔は強い留学生がいた第一工業大学なども、今はあまり良い留学生は加入しないようになってしまいましたね。

 珍しく、区間新の出ない大会でもありました。タイム的には決して悪くないのですが、最近ではあまり見かけませんね。

 

10位までの感想

1位(予想順位2位) 駒澤大学 2:07:51

MVP:篠原倖太朗 1区1位 大逃げ成功。早くも勝負あり。

 全く危なげのない優勝でした。順調に滑り出し、徐々に差を広げ、最後まで積極性を失わない。理想の展開だったのではないでしょうか。2年連続三冠は難しい目標ですが、まずは挑戦権を得ることができました。

 

2位(予想順位7位) 創価大学 2:09:34(1:43)

敢闘賞:吉田響 5区1位 チームは変わっても強かった。

 留学生カミナで順位を上げるまでは想定通りの展開。そこからの2区間でかなり頑張りました。東海大学から異例の転入をしてきた吉田響が完全復活。強力な主力が加わり、これはこの後の全日本、箱根でも期待できそうです。

 

3位(予想順位8位) 城西大学 2:10:35(2:44)

敢闘賞:ヴィクター=キムタイ 3区1位 1人で流れを変えた。

 こちらも留学生で上げることが予想されていたチームですが、想定以上のジャンプアップを見せました。やはり順位を上げられる選手がいると、駅伝は流れそのものが変わります。

 

4位(予想順位4位) 國學院大學 2:11:07(3:16)

敢闘賞:平林清澄 6区4位 アンカー区間で順位を上げる。

 やはりなぜか出雲に強い國學院大學。そこまで目立った選手がいる訳ではありませんが、全員が平均以上の力を持っています。今年も台風の目となりそうなチームです。そろそろ、2つめのタイトルが欲しいですね。

 

5位(予想順位3位) 青山学院大学 2:11:28(3:37)

敢闘賞:黒田朝日 2区2位 悪い流れを断ち切る。

 不完全燃焼気味だった青山学院大学。元々我慢の年だった今シーズン。直近の結果で期待値が跳ね上がっていましたが、実際にはそこまで甘いものではありませんでした。とはいえ、区間賞2つと勝てる選手はまだ揃っています。全日本でリベンジはなるのでしょうか。

 

6位(予想順位5位) 早稲田大学 2:11:36(3:45)

敢闘賞:山口智規 2区3位 ここまでは良い流れだった。

 良くも悪くも、予想的中。駅伝は先行逃げ切りが有利とされるとはいえ、強い選手を固めすぎるのは、あまり良くないようです。頼みの3区石塚がやや不調気味で、その後は上位争いに絡めませんでした。

 

7位(予想順位2位) 中央大学 2:12:17(4:26)

敢闘賞:湯浅仁 6区2位 エース区間でしっかり結果を残す。

 中央大学にとっては、散々な出雲駅伝でした。レース前は優勝候補筆頭に挙げられる存在でしたが、吉居欠場で不穏な空気に。1区から出遅れ早々に厳しくなると、下の順位では下の順位なりのタイムでしか走れなくなる駅伝の難しさに嵌り、ずっと追いかける展開で推移しました。吉居弟ですら区間11位に沈んでしまい、駒澤大学とは1度も勝負の場面が訪れませんでした。その中でラスト2区間で順位を上げた溜池と湯浅は、相当な力の持ち主と言えるでしょう。

 

8位(予想順位10位) 東洋大学 2:12:35(4:44)

敢闘賞:緒方澪那斗 1区6位 ここの好走が今回唯一の収穫?

 ずっと地味な位置でのレース。柏原入学以前の東洋大学に戻ったという見方もできるかも知れません。誰もブレーキをしない安定感を持っている一方で、順位を大きく上げられる選手もいません。想定通りに走ればある程度の順位に入れますが、稼げる選手がいないと1つのミスで取り返しのつかない状況に陥る危険性をはらんでいます。今回は故障明けだった松山、高校時代の輝きを取り戻したい石田、あるいは新たな期待の星。上昇気流に乗るにはそういったプラスアルファが必要そうです。

 

9位(予想順位11位) 法政大学 2:13:44(5:53)

敢闘賞:安澤駿空 4区8位 6人中5人が区間9位という珍事の中で区間8位

 東洋大学と似たような状況。これまで幾度となくこの安定感で、低い前評判からシード獲得などを繰り返してきました。流石に距離の短い出雲ではどうにもなりませんでしたが、距離が長くなる箱根では真価を発揮するのではないでしょうか。(全日本は予選落ち)

 

10位(予想順位9位) 順天堂大学 2:14:27(6:36)

敢闘賞:浅井皓貴 3区6位 主要区間で意地の3人抜き

 主力が卒業、さらに三浦が欠場と厳しい状況の中、手探りのレースとなりました。期待の吉岡が区間11位となり、早々に厳しい状況に追い込まれ、一度は追い上げるも再び突き放される形に。我慢の年となりそうですが、1年生は鳴り物入りでの入学が多く、黄金世代となる可能性を秘めています。今年をしのげば、反転攻勢となるでしょう。

 

 

関東勢以外で区間1桁だった選手

ヒューゴ=ミルナー アイビーリーグ選抜 1区2位

 駒澤優勝の陰の立役者ではないでしょうか。いきなり高速レースに持ち込んだことで、付いていける駒澤だけが残る形となりました。チームとしては、彼以外は目立ちませんでしたね。観光目的で来日して、地元のお祭りに参加するような形で出雲駅伝に来ているので、仕方ないです。ただ、もし本気で全員が走ればどれくらいやれるのかは気になります。

 

亀田仁一路 関西大学 1区8位

 立命館大学など有力チームが箱根駅伝予選会を優先する中で、数少ない区間上位に入りました。全日本でもどこまでやれるか楽しみです。

 

松林直亮 北信越学連選抜(信州大学) 3区9位

 隠れた好走。北信越はそれほど強いイメージが無かったので、かなり驚きました。今回は吉居弟よりも速かったですね。

 

 

大阪経済大学の棄権

 他の駅伝では恒例となっている繰り上げスタートですが、出雲駅伝には時間が設定されていないため、襷を繋げずに走者が出発するのはなかなか見かけない光景です。規定が無いので、おおよその時間で出発することになっていたようですね。6年ぶりのことでした。

 棄権となった1区の新は、途中までは上位集団にいて目立っていたにも関わらず、中継所で突然姿が見えなくなりました。その時点で不穏な空気が流れましたが、やはり競争中止となってしまったようです。

 この大阪経済大学出雲駅伝組と箱根駅伝予選会組で完全にメンバーを分けていたそうです。半分の戦力ながら、2区以降は地方勢の中では上位で走っていました。1区途中まで関東勢に付いていたことを踏まえても、意外とこの後に期待できるチームかも知れません。

 

出雲駅伝2023予想

 駅伝シーズン開幕。駒澤大学黄金期の到来を予感させられますが、果たして。

 出雲駅伝は他の駅伝と比べて距離が短いことから、強いチームがそのまま勝つとは限りません。だからこそ、大穴が走ることも予想してしまいますね。

 今回から、アイビーリーグ選抜が出雲路に帰ってきました。駅伝で海外招待はかなり珍しいので、面白いシステムだと思います。今回は相当強い選手もいるようですが、どういった結果を見せてくれるでしょうか。インタビューも見てみたいですね。

 また、これだけ高速化が進んで記録が更新されているにも関わらず、出雲駅伝の1区(キラグ=ジュグナ)と6区(ギタウ=ダニエル)の区間記録は10年以上破られていません。ここにも注目していきたいですね。

 

 

出雲駅伝基本情報

1区  8.0km

2区  5.8km

3区  8.5km

4区  6.2km

5区  6.4km

6区 10.2km

 

全  45.1km

 

前回順位 1駒澤 2國學院 3中央 4青山学院 5順天堂

 

 

出雲駅伝順位予想

1位 中央大学

 5000mタイム、10000mタイムともにトップ。他の有力チームと比較しても、唯一不安要素を持たないチームなので、今回は相当期待できるのではないでしょうか。伝統校ながら、出雲では優勝経験がありません。初優勝の大チャンスです。

 

2位 駒澤大学

 三冠を達成した昨年度から、メンバーはそれほど変わっていません。今年も勢いを持続できれば、いよいよ黄金期の到来となりそうです。若干の故障者がいますが、選手層の厚さと大エースの存在で上回れるはずです。

 

3位 青山学院大学

 谷間世代の年でしたが、直近になって絶好調の様子なので、やや上方修正しての予想。意外にも箱根以外の駅伝では暫く優勝から遠ざかっていますが、久々の勝利には届くのでしょうか。方々で短い距離は不利だと言われがちですが、どちらかといえば今の青山学院大学は、短い距離のほうが得意だと思います。

 

4位 國學院大學

 出雲駅伝になぜか強い國學院をここに予想。いつも期待以上の順位になります。三枚看板が安定している限りは外すことはないでしょう。繋ぎ区間が弱いとも言われていますが、出雲駅伝の距離比重を考えれば主要区間を固められることが重要です。

 

5位 早稲田大学

 國學院とは逆に、なぜか出雲駅伝が苦手な早稲田大学。力だけを考えれば優勝争いをしてもおかしくありませんが、どうにも信用しきれない。前半に主力を固めることは吉と出るか、凶と出るか。割と裏目に出ることのほうが多い気が・・・

 

6位 アイビーリーグ選抜

 今回のイチオシチームです。持ちタイムだけを見れば駒澤あたりと同等なので、相当強い。ただ、毎回そこまでのモチベーションを持っている感じでもないので、この順位に予想します。これでも、過去最高順位です。久々の区間賞は見られるでしょうか。

 

7位 創価大学

 それほど長くない出雲の距離では真価を発揮しそうなチーム。主力がごっそり抜けて心配されましたが、5000mタイムはルーキー勢がかなり頑張っているので、流れに乗ると上位進出もあり得るかと思います。ただ、前回や前々回よりも上の順位というのも違和感があったので、ここに予想しました。

 

8位 城西大学

 久々の出場とあってさほど下馬評は高くありませんが、強力な留学生を擁します。距離が短く1区間あたりの比重が高い出雲駅伝では、エース1人でひっくり返ることもしばしば。それを踏まえれば、ベストメンバーの揃っていない順天堂大学や、故障明けが多く短い距離も苦手な東洋大学よりも期待できるのではないかと感じました。

 

9位 順天堂大学

 チームとしての力はありますが、流石に今回のエントリーでは厳しいように思えます。単に主力選手が抜けてタイムが稼げないという以上に、レースプランを練りにくいのではと感じました。注目はゴールデンルーキー吉岡で、大逃げができれば大きくジャンプアップの可能性もあり得ます。

 

10位 東洋大学

 何とか松山は間に合いました。なぜ毎度ここまで故障者が多いのか謎ですが、一度出走すれば安定感はあります。ただ、爆発力に欠けるのが現チームの難点です。代々東洋大学には華のあるエースがいたので、新エースの登場が待たれます。

 

 

 関東以外のチームは、有力チームが軒並み箱根駅伝予選会を控えているので、今回は厳しいかと思います。昔は第一工業大学の一発が怖かったですけどね。今は留学生も関東に流れることが多くなってしまいました。

大相撲令和5年秋場所感想&九州場所番付予想

 貴景勝の優勝で幕を閉じた秋場所でした。最大4人だった決定戦は2人のみ、熱海富士に期待されていた記録的な優勝や初優勝でもなく、かといって綱取りになるかは微妙な11勝、そして相撲自体が一瞬の決着と、正直これは塩場所。

 個人的に今場所はあまりリアルタイム観戦できなかったこともあって、ちょっと消化不良でした。最近が面白い場所多すぎたからね。仕方ないね。

 関脇陣も大関取りからは完全に後退した感じで、新鋭大関の2人も今一つでした。猛稽古で知られている力士達ですが、オーバーワークだったりして。

 

 

これって綱取りになるの?

 11勝で優勝した場合にどうなるかは、常々議論の的になっていた場所でした。武蔵丸が優勝した時は否定的だったそうですが(リアルタイムでは見ていないので、分かる人いたら教えてください。)、あれは極端に昇進基準が厳しかった時代の話。今だとどうなるでしょうか。千秋楽の注文相撲が、横審のお偉いさん達には睨まれそうだなぁ。綱取りにならないかも。

 

 

幕内最高優勝が11勝だった場所

1972初 栃東(父) 9勝6敗力士が千秋楽まで優勝可能性を残していた大乱戦

1996九 武蔵丸   本命の貴乃花不在で大混戦

2017秋 日馬富士  4金星配給も3差逆転

 

 

北播磨

 各段優勝の大半は、勢いのある新人か、怪我で一時的に番付を下げているだけの実力者です。

 幕内は1場所ながら、十両を長く務めた北播磨。しかしここ数年は幕下が主戦場になり、今場所は三段目にまで落ちていました。しかしここで三段目優勝。37歳になりましたが、燃え尽きてはいないことを示しました。来場所は一気に幕下上位にまで番付を上げることになるでしょう。これが関取復帰のラストチャンスかも知れません。奇跡は起こるのでしょうか。

 

 

場所前に注目していた力士たち

宝富士 東前頭12枚目 7勝8敗

 良くも悪くも、いつもの宝富士だった。

 

志摩ノ海 東十両12枚目 7勝8敗

 またギリギリで生き残り。

 

夢道鵬 西幕下15枚目 4勝3敗

 最高位で勝ち越しました。まだまだ先は長いですが、関取を狙いたいですね。

 

肥後光 西序ノ口19枚目 0勝7敗

 どうしても白星が遠い。そろそろ最弱が認知されてしまいそう。

 

九州場所番付予想

 

照ノ富士 横綱

 貴景勝 大関 霧島

     大関 豊昇龍

 大栄翔 関脇 若元春

 琴ノ若 関脇

  阿炎 小結 北勝富士

 朝乃山 前1 宇良

 豪ノ山 前2 正代

  高安 前3 明生

 阿武咲 前4 翔猿

 翠富士 前5 錦木

湘南乃海 前6 隆の勝

 北青鵬 前7 金峰山

  遠藤 前8 御嶽海

熱海富士 前9 妙義龍

  竜電 前10 玉鷲

 琴恵光 前11 平戸海

佐田の海 前12 王鵬

 宝富士 前13 友風

  剣翔 前14 一山本

  狼雅 前15 東白龍

 美ノ海 前16 北の若

 錦富士 前17

 

  碧山 十1 琴勝峰

 武将山 十2 島津海

 欧翔馬 十3 

 大奄美 十4 獅司

 水戸龍 十5 大の里

千代翔馬 十6 伯桜鵬

 千代丸 十7 大翔鵬

 玉正鳳 十8 時疾風

  高橋 十9 貴健斗

 天空海 十10 天照鵬

  東龍 十11 千代栄

志摩ノ海 十12 紫雷

 日翔志 十13 朝紅龍

 英乃海 十14 勇麿

 

 尊富士 下1 白鷹山

 栃武蔵 下2 欧勝海

  深井 下3 琴手計

  輝鵬 下4 對馬洋

 北大地 下5 若隆景

 

 またしても3関脇維持。数年前までの2枠厳守からは信じられないような番付が続きます。再小結になりそうな2力士は逆の可能性もありますが、ここは星数通りに阿炎が東と予想します。

 平幕上位の順番が読みにくいです。今回は星勘定に対しての不公平感を減らすように予想しましたが、実際には上げ下げ片方に寄せて、余った枠に無理やりねじ込むという運用がなされることが多いです。

 幕内と十両の入れ替えは昇進候補が足りないので、後ろ3枚半で5勝の錦富士はほぼ残留とみて良さそうです。予想よりも時間がかかりましたが、ようやく狼雅が新入幕ですね。同じくやや伸び悩んでいた北の若も新入幕の可能性は8割くらいありそうです。(碧山残留の可能性も多少残されてはいます。)十両の番人だった東白龍と美ノ海も新入幕濃厚で、面白くなりました。友風もいよいよ幕内復帰、照ノ富士以上の奇跡的なカムバックと言えるでしょう。

 十両は上位の負け越し力士に厳しい一方で、中位以降の負け越しにはかなり甘くなりそうです。こればかりは、どう組んでもそうなってしまいます。志摩ノ海はまたまた番付運に恵まれそう。

 十両と幕下の入れ替えは3枠で確定的。来場所以降も激しい争いが繰り広げられそうです。

マジック点灯から15年かかって掴んだ阪神タイガース優勝

 ブログではあまり触れていませんでしたが、当方阪神ファンです。2軍戦やキャンプも観に行くくらいの。

 

 書きなぐり。

 

 2003年の優勝の盛り上がりに浮かされてファンになって、暗黒時代は知らない。あの頃は強いのが当たり前で、2005年にまた優勝して、これから何回だって優勝できるんだと思ってた。

 

 2003年に優勝したのが18年ぶり、今回も18年ぶり。以前は暗黒時代があったけれど、今度は決して弱くない、むしろ強いチームだったのになぜか優勝できなくて。

 勝負弱いとよく言われていたけれど、決して勝負弱くない。むしろ9月は成績的に伸ばしていることが多かった。

 でも不思議と捲られてばっかりだった。

 

 2008ばかり言われてるけれど、他の年も大概。

 

 2006 中日と最終盤まで争って負ける

 2007 連勝でおおっと思わせた後に連敗

 2008 ゴミカス

 2010 もう絶対決まったって試合でも決められず、挙句村田の一発事件で沈む

 2015 棚ぼたチャンスだったのにみすみす逃す

 2021 ここは理不尽な扱いの末で絶対勝たないといけない年だった

 

 そんな悔しさも、全部今日のためにあったんだと思う。

 

 今思えば、やっぱり金本監督がターニングポイント。超変革は伊達じゃなかった。それまでの阪神のイメージ

 ・高齢化

 ・ドラフト下手

 ・巨人に肝心な試合で3連敗する

 ・言いようのない閉塞感

 これを一掃した功績は大きい。球団のほうも本気で阪神タイガースを変えに来たって印象を受けた。和田監督は監督としては優秀だったけれども、チームのマンネリ感だけはどうしようもなかった。

 この時最初に注目されていたのが横田だったね・・・

 

 ほとんど事故のような最下位転落で退任した金本監督だったけれど、矢野監督にそれは引き継がれて。

 その超変革も停滞してきたタイミングで満を持して岡田監督就任。金本時代から育ってきた選手が全盛期を迎えて。思えば全てが揃った年だった。機は熟した、賽は投げられた、そんな年だった。

 

 岡田監督も進化した。以前は闘将の気が強かった(先任がかの星野監督だったからあまり言われなかった)けれど、知将要素も入るようになってきた。適当言っているようで、よくよく見ればインテリらしい計算し尽された采配。今回の優勝でいよいよ名将の仲間入り。

 前回優勝した時、次の優勝で残っているのが金本でも赤星でも藤本でも今岡でも井川でも鳥谷でも藤川でも久保田でもなく岡田監督だとは、思いもよらなかった。

 

 最後の岩崎が招いたピンチ。

 今日負けたとて優勝は確定していたようなものだし、あの時点では広島も負けていた。(直後に逆転)最後にずっこけての優勝もうちらしいハハハとなっていただろうけれど、それすらもさせなかった。

 あの時の横浜戦での一発。何度も苦渋を味わってきた巨人戦。もっと言えば、肝心な試合でだけ致命的な炎上をする岩崎自身。そんなこれまでのトラウマを払拭するためにあった最終回だったんじゃないかと思う。

 ここにて伏線回収。今日で残ったトラウマを全部振り払った。ファインプレーで救った中野も最高。

 

 サンテレビで決めたのも良かった。良すぎた。他の地域の人には伝わりにくいだろうけれど、ただのローカル局じゃないんだサンテレビは。魂を預けた存在、阪神タイガースの盟友。それがサンテレビ。このご時世に野球を最優先で放送してくれる信頼感がある。実質阪神タイガースの一員といって良い存在。

 優勝決定日は地上波放送すらあるかどうか分からず、状況的に厳しいかと思ったけれど、吸い込まれるようにこの日がVデーとなった。

 阪神タイガースからサンテレビへのご褒美だったのかも知れない。

 これ書いてる自分は現在サンテレビ放送圏外に居住というオチ。

 

 今までやれ生え抜きが足りないだの、打たれ弱いだの言われていたチームだったけれど。本当に必要だったのはそんな小さなものではなく、シンプルな強さだったと今分かった。最強クラスの投手陣、一気に強豪化した打撃陣、一応ちゃんと守れるようにもなった。

 

 〇〇年ぶりじゃなく、初めての事が多かった今シーズン。これだけの横綱相撲で勝てるのは、なかったんじゃないか。強い強いと言われた2005よりも断然余裕で、勢いで押した2003よりも1日早く決まった優勝。

 11連勝という1番強いタイミングで、合わせたかのように優勝決定したのが物語っている。今までにこんな阪神はない。新時代の阪神タイガースがやってきた。

 今シーズンのメンバーは今後数十年語られることになる。

 

 ドラフトで最初から育っている選手を獲るという新しい発想を生み出した。大山が散々言われていただけでなく、近本もあまり期待されていなかったと思う。でも結果は即戦力。佐藤輝も中野も、伊藤も村上も石井も。彗星のように現れた存在。存在するだけで面白い。

 もちろん外様を育てるメソッドも健在。シンデレラボーイが頻発。

 

 阪神が優勝を決めた途端に広島が大逆転。向こうもきっとプレッシャーがかかっていたんだろう。何度も優勝を逃してきたからこそ、その悔しさを知っている。だから他球団も来年以降秘めたる思いがあるはずだ。だからこそ、ディフェンディングチャンピオンとして迎え撃とう。今まで黄金時代を築いたことのないチーム。ここがスタート地点なのかも知れない。

 

 ところで本当に最後の最後で加入して活躍したブルワー。最後のピースって、こやつの事だったのかも知れない。

 

 横田の登場曲を数万人が熱唱し、岡田監督の応援歌が鳴り響く甲子園。阪神タイガースのファンで本当に良かった!

 

 今ここにいないマートンも上本もメッセンジャーも福留もスンファンも藤浪も良太も能見さんもスアレスも俊介も狩野もマテオ&ドリス&メンデスも糸井も(糸井さんのパインあめツイート面白いからみんな見て)ありがとう!

 

 マジック点灯から15年かかって掴んだ。

 もうAREと呼ばなくていい。

 

 優勝やあああああああああああああああああああああああああああああああああ

熱帯低気圧が台風にならずに日本へ来たって話

 熱帯低気圧。日本へ来る頃には台風になっているイメージがありましたが、ここ最近連続で台風にならずに日本近海にまで来ていたので、ちょっと気になったってお話。

 わざわざ注目しないので、去年までのことを思い出せない。こんなにあるものだったのかな。

 

 我が家の近所も通過しましたが、ほんのちょっぴり雨が降ったくらいで、風はほとんどありませんでした。

 

 先の台風13号は本当にギリギリの台風。1000hPa超えの台風は、逆に珍しいですね。弱まって消滅しても、もう少し下のことが多いです。

 台風にならなかった熱帯低気圧とほとんど勢力的には変わらないはずですが、最大風速17m/sという一線を越えた瞬間に大きく報道されるようになります。

 なんだか不思議な存在ですね。

 

 けれども何やら場所によっては大雨だったそうで。熱帯低気圧、侮るなかれ。よくよく考えたら、普通の低気圧でも大雨は降るしね。

 

 多分注目しているのは、気象関係者と自分だけ。

 

 台風にならなかった台風の卵。大した事なく済めば、それでいい。

 

大穴狙い幕内最高優勝予想 令和5年秋場所編

 楽しみにしていたはずなのに、今日が初日と知って大慌て。

 相変わらず有力力士が休場だらけで、残念。本場所は変えられないにしても巡業数を減らして治療に専念する機会を増やしてほしいですが、協会の収入源でもあるので、難しいのでしょうかね。

 大関昇進争いは琴ノ若が先頭。今場所は足場固めの場所ですが、まだまだ昇進候補が複数いる緊張感は続いています。

 角番の2人ですが、霧馬山は優勝争いを期待される一方で、貴景勝は心配です。気が付けば、大関在位も長くなってきました。場所前は絶不調ですが、内容よりも白星を拾うしかありません。

 

番付

 幕内下位の大勝ち勢の中、誰か1人だけがあまり上がれないという状況で、割を食ってしまったのは伯桜鵬でした。結果的には長期離脱となったので、他を上げて正解だったとも。十両下位は志摩ノ海が全然落ちないという予想が当たって、個人的には満足です。

 

大穴狙い幕内最高優勝予想

宝富士 東前頭12枚目

 全盛期ですらほとんど大勝ちしない力士。普通に考えれば大穴にすら入りませんが、先場所妙に内容が良かった力士。場所前の稽古量がいつもと違っていたそうで、何やら不気味な存在感を放っています。ベテランの奇跡を信じて。

 

その他注目力士

志摩ノ海 東十両12枚目

 異様に番付運が良いのは今場所も。生き残って、反転攻勢とすることはできるのでしょうか。

 

夢道鵬 西幕下15枚目

 納谷兄弟の末っ子が初めての15枚目以内へ。兄弟関取を狙いたいですね。

 

肥後光 西序ノ口19枚目

 服部桜引退後、最弱力士と呼ばれてしまっています。最後に勝ったのは、去年の九州。丸1年勝ち星無しは何としても避けたいところです。

 

勝昭さん

 今場所も休場。退院したとの情報がありましたが、本人の言葉が出てこないのでとても心配です。年齢的にも勇退となるのかも知れませんが、実際に発表されたら泣いちゃう。

 

大相撲令和5年名古屋場所感想&秋場所番付予想 主役を掴め

 なぜ優勝経験が無いのか分からないといった様子だった豊昇龍。ようやく栄冠をつかみました。

 上位が次々と休場。これは、ここ最近どころか数年に渡って続いてきたトレンドです。しかし今場所は様子が違っていました。残った力士が一歩も引かずに、力を示しました。さらに休場していた霧島も朝乃山も再出場。期待の高かった今場所ですが、いつもとは何か違う、大きな熱を感じる場所でした。

 大関欠乏症は回復傾向。霧島は角番になりますが、新たな故障さえなければ脱出自体は問題は無いはずです。大関昇進レースは順番が入れ替わり、琴ノ若が浮上。周囲が充実する中で勝てているのは実力の証です。

 千秋楽まで優勝を争った伯桜鵬は、やはり化け物でした。ここまでの逸材はここ最近ではなかなか見かけませんでした。大抵は大卒力士で、入幕したあたりで苦戦し始めるといったパターンでしたからね。今後どこまで伸びるかというよりも、どれだけ早く上へ上がれるかに興味は移りそうです。

 同じく新入幕の湘南乃海と豪ノ山も10勝で敢闘賞。ここまで新入幕勢が目立った場所は、これまであったでしょうか。

 ずっと渋かった三賞はいきなりの大奮発。史上最多の三賞数となりました。「千秋楽勝てば」の条件付き力士が全員勝つとは。親方陣も驚いたのではないでしょうか。

 

 

場所前の注目力士

湘南乃海 西前頭14枚目 10勝5敗

 新入幕でも大活躍、敢闘賞も獲得。重ね重ね、1年前まで幕下から抜け出せなかったとは信じられません。

 

大の里 東幕下3枚目 4勝3敗

 想像以上に厳しい結果に。現状では、定期的に現れる大卒新鋭とは差が無い様子です。とはいえ、十両昇進は確定的。上がってから、どう育っていくでしょうか。

 

徳勝龍 東幕下15枚目 1勝6敗

 さらに大負け。一気に衰えが来てしまった印象です。ファンとしては、ショックが隠せません。

 

瞬鶴 東三段目90枚目 2勝5敗

 さすがにこの地位では厳しかった。それでも、最後に連勝で終われたことで、上がり目も感じさせられました。

 

 

秋場所

 

照ノ富士 横綱

  霧島 大関 貴景勝

     大関 豊昇龍

 大栄翔 関脇 若元春

 琴ノ若 関脇

  錦木 小結 翔猿

北勝富士 前1 明生

 朝乃山 前2 阿炎

  正代 前3 玉鷲

 豪ノ山 前4 宇良

 隆の勝 前5 湘南乃海

 阿武咲 前6 竜電

  高安 前7 王鵬

 琴恵光 前8 伯桜鵬

  遠藤 前9 平戸海

 翠富士 前10 北青鵬

 金峰山 前11 御嶽海

 宝富士 前12 佐田の海

 錦富士 前13 妙義龍

  碧山 前14 琴勝峰

千代翔馬 前15 熱海富士

  剣翔 前16 

 大翔鵬 前17

 

  狼雅 十1 玉正鳳

 北の若 十2 大奄美

 武将山 十3 友風

 欧勝馬 十4 東白龍

 若隆景 十5 水戸龍

 美ノ海 十6 東龍

 島津海 十7 獅司

 千代栄 十8 貴健斗

 天空海 十9 千代丸

 一山本 十10 白鷹山

  紫雷 十11 時疾風

志摩ノ海 十12 高橋

  石崎 十13 輝鵬

 大の里 十14 向中野

 

  勇磨 下1 英乃海

  塚原 下2 對馬洋

 藤青雲 下3 千代の海

  魁勝 下4 日翔志

 木竜皇 下5 上戸

 

 琴ノ若が1つの目安となる11勝に乗せたので、来場所も3関脇。錦木が念願の新三役となりそうです。幕内中位はなかなか組みづらいので、少ない星で上がったり、負け数ほどは下がらなかったり、恵まれそうな予想。

 幕内と十両の入れ替えは、順当に2枠と予想します。再入幕の熱海富士は、若手躍進の流れに乗ることができるでしょうか。

 十両は星勘定で10枚目付近に固まりそうですが、7勝はほぼ落とさないものと仮定しました。難しいのは下位で、ここしばらくは十両で勝ち越した力士は昇進勢よりも上に付けることが定番になっているため、時疾風をここまでしか上げられません。志摩ノ海は輝鵬よりも下げたいところですが、そうすると昇進組内に不公平感が出てきます。二者択一ですが、志摩ノ海の異常なまでの番付運が今回も発揮されるとみて、このように予想しました。

 十両幕下の入れ替えは、かなり多くなりそうです。5枚目以内で勝ち越した全員が上がれそうな情勢です。英乃海はラスト3日のいずれかでも勝っていれば残れた可能性が高いですが、まさかの3連敗。向中野も含めて幕下に4敗しており、関取の座を明け渡すことになりそうです。