化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

マジック点灯から15年かかって掴んだ阪神タイガース優勝

 ブログではあまり触れていませんでしたが、当方阪神ファンです。2軍戦やキャンプも観に行くくらいの。

 

 書きなぐり。

 

 2003年の優勝の盛り上がりに浮かされてファンになって、暗黒時代は知らない。あの頃は強いのが当たり前で、2005年にまた優勝して、これから何回だって優勝できるんだと思ってた。

 

 2003年に優勝したのが18年ぶり、今回も18年ぶり。以前は暗黒時代があったけれど、今度は決して弱くない、むしろ強いチームだったのになぜか優勝できなくて。

 勝負弱いとよく言われていたけれど、決して勝負弱くない。むしろ9月は成績的に伸ばしていることが多かった。

 でも不思議と捲られてばっかりだった。

 

 2008ばかり言われてるけれど、他の年も大概。

 

 2006 中日と最終盤まで争って負ける

 2007 連勝でおおっと思わせた後に連敗

 2008 ゴミカス

 2010 もう絶対決まったって試合でも決められず、挙句村田の一発事件で沈む

 2015 棚ぼたチャンスだったのにみすみす逃す

 2021 ここは理不尽な扱いの末で絶対勝たないといけない年だった

 

 そんな悔しさも、全部今日のためにあったんだと思う。

 

 今思えば、やっぱり金本監督がターニングポイント。超変革は伊達じゃなかった。それまでの阪神のイメージ

 ・高齢化

 ・ドラフト下手

 ・巨人に肝心な試合で3連敗する

 ・言いようのない閉塞感

 これを一掃した功績は大きい。球団のほうも本気で阪神タイガースを変えに来たって印象を受けた。和田監督は監督としては優秀だったけれども、チームのマンネリ感だけはどうしようもなかった。

 この時最初に注目されていたのが横田だったね・・・

 

 ほとんど事故のような最下位転落で退任した金本監督だったけれど、矢野監督にそれは引き継がれて。

 その超変革も停滞してきたタイミングで満を持して岡田監督就任。金本時代から育ってきた選手が全盛期を迎えて。思えば全てが揃った年だった。機は熟した、賽は投げられた、そんな年だった。

 

 岡田監督も進化した。以前は闘将の気が強かった(先任がかの星野監督だったからあまり言われなかった)けれど、知将要素も入るようになってきた。適当言っているようで、よくよく見ればインテリらしい計算し尽された采配。今回の優勝でいよいよ名将の仲間入り。

 前回優勝した時、次の優勝で残っているのが金本でも赤星でも藤本でも今岡でも井川でも鳥谷でも藤川でも久保田でもなく岡田監督だとは、思いもよらなかった。

 

 最後の岩崎が招いたピンチ。

 今日負けたとて優勝は確定していたようなものだし、あの時点では広島も負けていた。(直後に逆転)最後にずっこけての優勝もうちらしいハハハとなっていただろうけれど、それすらもさせなかった。

 あの時の横浜戦での一発。何度も苦渋を味わってきた巨人戦。もっと言えば、肝心な試合でだけ致命的な炎上をする岩崎自身。そんなこれまでのトラウマを払拭するためにあった最終回だったんじゃないかと思う。

 ここにて伏線回収。今日で残ったトラウマを全部振り払った。ファインプレーで救った中野も最高。

 

 サンテレビで決めたのも良かった。良すぎた。他の地域の人には伝わりにくいだろうけれど、ただのローカル局じゃないんだサンテレビは。魂を預けた存在、阪神タイガースの盟友。それがサンテレビ。このご時世に野球を最優先で放送してくれる信頼感がある。実質阪神タイガースの一員といって良い存在。

 優勝決定日は地上波放送すらあるかどうか分からず、状況的に厳しいかと思ったけれど、吸い込まれるようにこの日がVデーとなった。

 阪神タイガースからサンテレビへのご褒美だったのかも知れない。

 これ書いてる自分は現在サンテレビ放送圏外に居住というオチ。

 

 今までやれ生え抜きが足りないだの、打たれ弱いだの言われていたチームだったけれど。本当に必要だったのはそんな小さなものではなく、シンプルな強さだったと今分かった。最強クラスの投手陣、一気に強豪化した打撃陣、一応ちゃんと守れるようにもなった。

 

 〇〇年ぶりじゃなく、初めての事が多かった今シーズン。これだけの横綱相撲で勝てるのは、なかったんじゃないか。強い強いと言われた2005よりも断然余裕で、勢いで押した2003よりも1日早く決まった優勝。

 11連勝という1番強いタイミングで、合わせたかのように優勝決定したのが物語っている。今までにこんな阪神はない。新時代の阪神タイガースがやってきた。

 今シーズンのメンバーは今後数十年語られることになる。

 

 ドラフトで最初から育っている選手を獲るという新しい発想を生み出した。大山が散々言われていただけでなく、近本もあまり期待されていなかったと思う。でも結果は即戦力。佐藤輝も中野も、伊藤も村上も石井も。彗星のように現れた存在。存在するだけで面白い。

 もちろん外様を育てるメソッドも健在。シンデレラボーイが頻発。

 

 阪神が優勝を決めた途端に広島が大逆転。向こうもきっとプレッシャーがかかっていたんだろう。何度も優勝を逃してきたからこそ、その悔しさを知っている。だから他球団も来年以降秘めたる思いがあるはずだ。だからこそ、ディフェンディングチャンピオンとして迎え撃とう。今まで黄金時代を築いたことのないチーム。ここがスタート地点なのかも知れない。

 

 ところで本当に最後の最後で加入して活躍したブルワー。最後のピースって、こやつの事だったのかも知れない。

 

 横田の登場曲を数万人が熱唱し、岡田監督の応援歌が鳴り響く甲子園。阪神タイガースのファンで本当に良かった!

 

 今ここにいないマートンも上本もメッセンジャーも福留もスンファンも藤浪も良太も能見さんもスアレスも俊介も狩野もマテオ&ドリス&メンデスも糸井も(糸井さんのパインあめツイート面白いからみんな見て)ありがとう!

 

 マジック点灯から15年かかって掴んだ。

 もうAREと呼ばなくていい。

 

 優勝やあああああああああああああああああああああああああああああああああ