今年の出雲駅伝は青山学院大学2年ぶりの優勝で幕を閉じました。
東洋大学のアンカーも引き離された後にもう一度詰めていたので、この後の2つの駅伝で有力な対抗馬になるのか、とても楽しみです。
注目のアイビーリーグ選抜はトップと4分3秒差の11位と、今年も微妙な結果に終わりました。
本当にいつも最初から最後まで、山もなく谷もなく中位安定なんですよね。
アイビーリーグ選抜の選手達にとって、どんな立ち位置の大会なのでしょうか。
さて、今回最も躍進を遂げた大学はやはり立命館大学でしょう。関東勢の中に割って入る7位という結果になりました。
以前は関東学連所属以外の大学もそれなりに勝負になっていたのですが、いつしか歯が立たなくなり、ここ最近の大会に至っては関東勢の最下位チームに勝てるか否かといったところまで期待値が下がってしまっていました。
当方西日本在住なのでいつも応援はしているのですが、諦めに近い感情で観戦する事が多かったです。
序盤に「おっ?」と思わせる事は多いのだけどなぁ・・・
ところがいつの間にか姿を見掛けなくなり、ゴールする頃には2桁順位というのがお決まりのパターン。
それも妥当なところではあって、基本的に駅伝は先行するほうが有利なので、ある程度有力な選手や留学生を擁する大学は1区に起用する事が多いようです。
立命館大学も途中でジリジリと順位を落として10位まで下がり、関東勢最後尾の早稲田大学にも迫られた時にはもはやこれまでかと思われましたが、最後の最後。アンカーでもう一波乱魅せてくれました。
1人のエースが押し上げた訳ではなく、総合力で勝ち取った7位なだけに今後も期待できるのではないでしょうか。
箱根駅伝の全国大会化が囁かれる中、立命館大学ここに健在と示してくれました。
区間記録を振り返ってみましょう。
1区 辻村公佑 24分01秒 区間12位 12位
2区 高畑祐樹 16分50秒 区間4位 12位→8位
3区 今井崇人 25分38秒 区間6位 8位→5位
5区 藤田孝介 19分47秒 区間12位 7位→10位
6区 吉岡遼人 30分19秒 区間5位 10位→7位
全員がブレーキなく繋ぎ、アンカーで勝負を決める。理想のレースができたと言って良いでしょう。
区間1桁が4人出るのも随分と久しぶりの好記録です。
さて、関東以外で来年の出場枠複数を勝ち取ったのは関西3東海2という事になりました。シードが無くなったのは、1週間ほどしか期間が空かない箱根駅伝予選会に配慮したからでしょうか。
個人的には出雲で3位以内に入りながら箱根でシード落ちしたという物珍しさに加えて、急ピッチ調整もなかなか面白かったのですが。
選手にとってはたまったものではないでしょうから、致し方有りません。
来月には全日本大学駅伝が開催されます。これから本格化する駅伝シーズン、どの大学が抜け出すのか目が離せません。