予想順位5位 総合成績5位(往路9位・復路3位)
1区 竹下凱 4年 区間11位 1:03:09 →11
2区 畔上和弥4年 区間14位 1:09:16 11→14
3区 遠藤大地1年 区間3位 1:02:32 14→6
5区 小野寺悠2年 区間16位 1:15:28 5→9
6区 島貫温太3年 区間5位 58:44 9→7
7区 岩佐壱誠3年 区間6位 1:04:28 7→7
8区 鳥飼悠生2年 区間9位 1:06:32 7→7
9区 小森稜太3年 区間3位 1:09:59 7→7
10区 星 岳 2年 区間1位 1:09:57 7→5
本番前から既に今年のダークホース枠として噂になっていた帝京大学。こういった前評判の高いチームは得てして失敗したりする事もありますが、しっかり5位に食い込んできました。
各区間を見ていくと、最初の2区間で出遅れ山でも区間下位。箱根駅伝を走る上で避けなくてはならない要素を踏襲しながらも上位に入るという変則的な結果になりました。裏を返せばそれをひっくり返すだけの実力があるとも言え、レースプランが最悪の展開であっても最低5位は確保できる事が証明されました。
つまり、まだまだ上がり目があるという事です。帝京大学は89回大会で4位に入っていますが、地力では今のほうがより上でしょう。そもそも今回の帝京大学が期待されていたのは、箱根駅伝の強さに直接関わるハーフの持ちタイムいつも10000メートルの持ちタイムで紹介されますが、距離的に絶対こっちのほうが良いと思うんですよねが青山学院よりも良かったからです。これを押し上げたのは現4年生の力も大きいですが、3年生もまた粒揃いです。さらに3区を走った1年の遠藤選手は目立った存在で、4年生になる頃には大学駅伝界を引っ張る大エースに成長している可能性を秘めています。
これは来年以降も期待できそうです。東海大学黄金世代が抜けた後の主役に躍り出ているのは帝京大学かも知れません。
敢闘賞:遠藤大地1年 3区3位 1:02:32
1年生にしてかつての上野(中大)や服部(日体大)を上回る記録
来年度の風向き ↑
法政大学
2区 坂東悠汰4年 区間12位 1:09:01 5→11
3区 岡原仁志3年 区間14位 1:04:24 11→13
4区 狩野琢巳4年 区間10位 1:03:59 13→12
5区 青木涼真3年 区間3位 1:11:29 12→5
6区 坪井慧 3年 区間4位 58:30 5→6
7区 土井大輔4年 区間5位 1:04:19 6→5
8区 鎌田航生1年 区間7位 1:06:28 5→5
9区 大畑和真4年 区間7位 1:10:55 5→5
今年も山で魅せてくれました。やはりごぼう抜きは見ていて気持ちいいものです。山の強さは折り紙付きでも、平地のタイムがかなり悪いのでどうかとも思いましたが、全く関係無かったですね。法政大学は登りだけでなく、下りも強いのが大きいです。以前にも関口選手などがいましたが、何か山対策のマニュアルが構築されているのでしょうか?
山はもちろん凄いのですが、持ちタイムで大きく劣っている平地でも区間1桁を連発したのには驚かされました。8区の鎌田選手なんてハーフの自己ベストが1:09:49にも関わらず、ハーフよりも長く後半に遊行寺の難所が待っている8区で自己ベストよりも3分以上速く走りました。スピードは持っていたのかと思いきや、10000メートル自己ベストも30分(一般的に有力校の駅伝部からスカウトが来る目安とされています)を大きく越えていますからね。他のランナーより5~6分、人によっては7分遅いのに本番でいきなり区間7位。出走した230人の中で下馬評を最も上回った選手かも知れません。
他の選手も軒並み期待値より遥かに良い成績を残していますし、法政大学はピーキングが上手いのでしょうか? もしかしたら、法政大学が参加している記録会が悪条件であったり、ハーフマラソンが難コースなのかも知れません。この辺り詳しい人いませんかね。
来年以降に目を転じると、登録メンバーのほとんどが3~4年生なのは気に掛かるところです。山の2人は来年もいますが、同じような選手が再び現れるとは限りませんからね。調整の上手さを活かしつつ、持ちタイム自体も上げていけばより安定するでしょう。特に次の新入生は有力選手の進学先がばらけているので、安定感がモノを言うはずです。
敢闘賞:青木涼真3年 5区3位 1:11:29
今年も山で7人抜き
来年度の風向き ↓