化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

95回箱根駅伝感想 駒澤大学

予想順位:4位 総合成績4位(往路4位・復路4位)

1区 片西景 4年 区間7位 1:02:44  →7

2区 山下一貴3年 区間9位 1:08:09 7→7

3区 中村大聖3年 区間5位 1:02:40 7→3

4区 加藤淳 2年 区間11位 1:04:03 3→4

5区 伊東颯汰2年 区間5位 1:12:23 4→4

6区 中村大成3年 区間6位    59:04 4→3

7区 小島海斗2年 区間4位 1:03:57 3→4

8区 伊勢翔吾4年 区間4位 1:04:50 4→4

9区 堀合大輔4年 区間5位 1:10:42 4→4

10区 下 史典4年 区間11位 1:12:33 4→4

 

 平成の常勝軍団、駒澤大学。前回の箱根駅伝でシード落ちとなった後、予選会・全日本・箱根での2.5冠を目指してリベンジに燃えてきました。さすがに目標達成とはいきませんでしたが、予選会1位・全日本4位・箱根4位と手堅くまとめ、その実力が健在である事を示しました。ここ最近は不本意なシーズンが続いていたので、久しぶりに気分良く4月を迎えられるのではないでしょうか。

 駅伝で勝つためには順位を押し上げる事のできるエースの存在ももちろん重要ですが、ブレーキをしない安定感も同じくらい重要です。特にここ2年の駒澤大学はどこかしらで大きく順位を下げる区間が出てしまっていたので、今年悪くとも区間11位に収める事ができたのは大きな収穫でしょう。

 少し前までなら駒澤大学のタイムでも充分優勝が狙えたのですがね。それだけ箱根駅伝のレベルも上がっているようです。2区の山下選手は区間9位ですが、5年前の区間賞よりも良いタイムで走っています。

 往路終了時点でも僅かながらに総合優勝の可能性を残していました。本当に少しずつ先頭から引き離されていったのでほとんど中継では目立ちませんでしたが、言い換えれば各区間ごとの実力差はさほどありません。強いて言えば4区でしょうか。このうような準エース区間に強い選手を配置できるかどうかが、優勝できるチームとの境界と言えます。連覇中の青山学院もエース区間ではなく繋ぎ区間で差ができていましたから。とにかく、全員があと30秒ずつ速く走れるようになれば、より面白くなります。簡単に言ってもそれが難しいのですがね。

 毎年のように上位予想され全日本4連覇も達成しながら、かれこれ10年以上総合優勝の座から遠ざかっています。89回大会~91回大会までは大本命と見られていただけに、この時優勝できなかったのは痛かったです。片西選手を初めとして強い4年生は抜けますが、下級生達もほとんど実力差はありません。仮に強力なエースが出てきた時、そのチャンスを逃さないように今の安定感を維持していく事が大切です。

 

敢闘賞:伊勢翔吾4年 8区4位 実績では劣りながらも、8区史上最もハイレベルだったレースを前に一歩も引かず。

来年度の風向き