今シーズンの二冠目、全日本大学駅伝を明後日に控えます。駒澤大学の3大駅伝連覇がどこまで続いていくのかにも注目されています。密かに期待しているのが地方勢です。出雲駅伝は箱根駅伝予選会を控えていたので、どのチームも万全のメンバーではありませんでしたが、今回は仕上がっているはず。箱根駅伝を狙って距離走を積んでいるのであれば、例年以上の期待ができるのではないでしょうか。関東勢との差が15年程前の水準に戻れば、駅伝界全体が非常に面白くなってきます。
全日本大学駅伝基本情報
コース変更から数年が経ちましたが、結果は上々だったといえるでしょう。終盤になるまで勝負の分からない面白さがあり、繰り上げスタートを減らすことにもつながっています。序盤重視の定石通りにはできないので、戦略性が問われるのが楽しいところ。最も監督力が問われる駅伝とも言えるかも知れません。最古の区間記録、モグスの記録はアンタッチャブルレコード。一体いつ破られることになるのでしょうか。
1区 9.5km
2区 11.1km
3区 11.9km
4区 11.8km
5区 12.4km
6区 12.8km
7区 17.6km
8区 19.7km
前回シード
1駒澤 2國學院 3青山学院 4順天堂 5創価 6早稲田 7中央 8東洋
予選突破
北海道:札幌学院
東北:東北学院
関東:城西、大東文化、東海、東京国際、東京農業、帝京、国士舘
北信越:新潟
東海:名古屋
中四国:環太平洋
九州:鹿児島
OP:全日本学連選抜、東海学連選抜
今回は久しぶりの出場チームが多くいます。そこにも注目ですね。
鹿児島 39大会ぶり
東京農業 14大会ぶり
東北学院 13大会ぶり
名古屋 11大会ぶり
順位予想
1位 駒澤大学
駒澤大学が最も得意とするのがこの全日本大学駅伝。順調に調整も進んでいるようですし、現状の戦力であれば死角は見当たりません。唯一怖いのは突発的なアクシデントですが、それさえなければ優勝は固そうです。
2位 中央大学
出雲駅伝では散々な結果でしたが、実力は相当なもの。もう1度信じて、この位置に予想しました。今度こそ、本来の力を見せたいところ。役者揃いなので、面白いレースが見られそうです。
3位 國學院大學
ここ最近、抜群の安定感を誇る國學院大學。選手層の厚さも大したものですが、必ずロードでは予想よりも上に来るという不気味さがあります。一気に優勝をまくっていきそうな予感もしますが、果たして。
4位 青山学院大学
かなりブレがありそうなのがこの青山学院大学。未知数な選手や、ハマれば強いがブレーキもありそうな選手が多く、どちらに転んでもおかしくないという様子です。そろそろタイトルを取りたいところ。実力を見せつけることができるでしょうか。今季絶好調の若林がキーと見ます。
5位 東海大学
持ちタイムは優勝してもおかしくないくらい。特に大学駅伝でよく使用される10000mの持ちタイムに最も影響されやすいのがこの全日本大学駅伝なので、それだけで上位候補に挙げて良いくらい。箱根駅伝予選会でもそうでしたが、ピーキングが上手いとはいえないチームなので、どこまで調整できているかですね。
6位 東京国際大学
まさかの箱根駅伝予選落ちとなってしまいました。なのでこの全日本大学駅伝が東京国際大学にとっての本番になります。今回はもう1人の留学生、ベットが出場するようです。元々のチーム力はあるはずなので、箱根未出場チームの全日本優勝という下剋上を狙いたいですね。
7位 創価大学
出雲駅伝では想定以上の結果でした。当初危惧されていた戦力低下を吉田響の加入で補い、昨年度並みの結果を期待します。
8位 大東文化大学
箱根駅伝予選会をトップ通過、留学生頼みに留まらないチーム力があります。実は上位層は28分台ランナーが多く、8人全員を揃えることができます。場合によっては、意外な躍進も期待できるのではないでしょうか。
ここまでの8チームをシード予想します。