予想順位:3位 総合成績:3位(往路1位・復路5位)
1区 西山和弥 2年 区間1位 1:02:35 →1
4区 相澤晃 3年 区間1位 1:00:54新 2→1
5区 田中龍誠 2年 区間8位 1:12:52 1→1
6区 今西駿介 3年 区間3位 58:12 1→1
7区 小笹椋 4年 区間3位 1:03:45 1→1
8区 鈴木宗孝 1年 区間3位 1:04:44 1→2
9区 中村拳梧 4年 区間19位 1:12:20 2→2
10区 大澤駿 2年 区間10位 1:12:31 2→3
2年連続の往路優勝も、総合優勝は逃した東洋大学。今年も初優勝以来続いている3位以内をキープしましたが、今年は東海・青山学院があまりにも速すぎました。かつて優勝していた頃には大エースがいました。しかし、柏原竜二→設楽兄弟→服部勇馬→服部弾馬と徐々に圧倒的な成績ではなくなり、現在ではエース不在と呼ばれています。
山本選手は東洋大学のエースを引き継ぐべく奮闘しましたが、盛り上がるまでには至らなかった印象。成績的には充分なんですがね。この区間でレースが決まったという事が少なかったからかも知れません。当ブログとしては、こうした地味エースの系譜はつい追ってしまいたくなります。本当に成績的には思いっきりA級なんですけどね。今年も年によっては区間賞でもおかしくないタイムなのに、区間4位で最後の最後に国士舘大学のヴィンセント選手に捲られてしまいました。最後の坂に入るまで追い付かせずにいただけに驚きましたが、あれはヴィンセント選手がクレバーでした。
往路は想定以上の手応えがありました。4区で差を付けるのは織り込み済みでも、あそこまで快走するのは見事でした。5区の田中選手は去年も今年も安定した走りを見せてくれましたが、本当はもうちょっと伸びしろが隠されているのではとも感じられます。前回大会前は今年の竹石選手のように、異様にハードルが上がる空気感が出ていましたからね。練習ではさらに良いタイムを出していたのかも知れません。
復路も8区までは想定内ではあったのではないでしょうか。6区の今西選手は前回大会で人間じゃねえとまで言ったタイムに迫る勢いの走りでしたね。登りで区間新ペースだという事はよくありますし、本格的な下りに入って区間新ペースから遅れだした時には去年と似たようなタイムになるかなとも思いましたがなんのその。再び区間記録を超えるペースに戻した時には本当に驚きました。例の小野田選手が自身の区間記録をさらに超える激走を見せたにも関わらず15秒しか縮めさせませんでした。7区・8区では終始東海大学が攻勢でしたが、タイムを見れば快走の部類で8区に至っては歴代10傑に入るほど。区間順位も3位ですからね。相手が悪かったとしか言えないでしょう。
9区以降は厳しい戦いになりました。東洋大学は悪い時でも悪いなりにまとめてブレーキ者は滅多に出ませんが、久々に区間下位に沈みました。とはいえ10人を揃えられない場合は前のほうの区間に実力者を配置するのがここ最近の定石になっていますから、仕方ない面もありました。
さて、東洋大学は下級生に強い選手が揃っています。来年以降も戦力が大きく落ちる事はないでしょう。持ちタイムでは東海・青山学院とは差があり、シード争いと差が無い中でも優勝争いを繰り広げられたのは駅伝巧者の証です。展開を左右できるような派手なエースが登場すれば、一気に優勝も見えてくるでしょう。西山選手がこのまま復調してくれる事も大切ですが、個人的には山登りの田中選手の覚醒に期待したいです。
敢闘賞:相澤晃3年 4区1位 1:00:54新 区間記録を大幅に上回る大記録
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