令和最初の場所は、朝乃山が優勝しました。
数年前より過渡期の兆候は出ていましたが、去年の栃ノ心の優勝以来いよいよ完全に戦国時代に突入した感がありますね。
これまでに幾度となくあった大相撲の乱世は、おおよそ1年半もすれば次の時代の形が見えてきていたものですが、今回ばかりはまだまだ先が見通せません。
来場所には多くの新十両力士が誕生しそうですし、豊昇龍や納谷といった有名所もチャンスの場所になります。
この辺りがかつての63組のような黄金期を形成する事になるかも知れませんね。
さて、場所前に大穴優勝予想をしていた力士がまたまた旗手を務めました。よく分からないジンクスができつつあります。北勝富士は朝乃山と同世代ですし、競い合っていけば今後が楽しみですね。
他の注目点として挙げていた力士達はどうなったかというと。
阿蘇錦 東三段目50枚目 3勝4敗
今場所も三段目の壁を乗り越えられず。同期の豊昇龍、納谷が来場所幕下上位に挑戦するのに対して差が付いてきました。力強さは見せているのですが、相手の引きについて行けない事が多いです。
ロマンのある力士なので、そろそろ才能開花といきたいですね。
峰雲 東序ノ口3枚目 1勝6敗
今場所はあまり成績を残せず。一進一退を繰り返しています。それでも、序二段力士の海波を相手に逆転の首投げを豪快に決めるなど、見せ場も多い場所でした。
そしてもう一つ希望があります。峰雲と同じく服部桜に負けた経験のある澤ノ富士が初の勝ち越しを決めたのです。澤ノ富士はかなり長い間服部桜にしか勝てないという時期が続いていましたが、牛歩ながらも成長を続けてきました。どんなに弱い力士であっても、稽古を続けていればちゃんと結果は出るという素敵な先例です。
峰雲もいつか、きっと勝ち越せるはずです。
華吹 西序ノ口4枚目 5勝2敗
年齢が年齢なので力勝負でも序ノ口でも厳しかったですが、その技能はやはり格が違っていました。結局、現役を続行するそうです。ここまで来たら50歳を目指して頑張って欲しいですね。