駒澤大学が三冠を達成した今シーズン。強さを見せつけながらも中央大学は最後まで善戦し、シード争いも盛り上がって面白い大会でした。記録としても10時間40分台で、下位のチームにも魅せ場があり、レベルも高い大会になりました。
主導権争い
91回大会以降、大学駅伝は青山学院大学の天下でした。敗れた年も負けてなお強しとの印象を抱かせるものでしたが、今シーズンは無冠で出雲、全日本、往路、復路、総合とも取れず。区間賞は最後の最後でようやく1つを取っただけと低調なものでした。駒澤大学の三冠達成によって覇権は駒澤大学に移ったようにも思えますが、そう簡単な話ではないと思います。早稲田大学が三冠を達成したことがありましたが、三冠どころか優勝したのはこの年だけで、この時代はむしろ山の神擁する東洋大学のほうが目立っていました。青山大学の強さは1度負けても必ずリベンジしてくる部分で、初優勝以降も2年連続で優勝を逃したことはありません。王座は防衛して本物。駒澤大学が時代を築くには、来年連覇することが条件だと考えます。
目立たなくなった留学生
ヴィンセントが3つめの区間新を記録しました。モグス以来の最強留学生といった様子で華のある選手でしたが、評判に違わぬ走りでした。一方でちょっとした異変。今回区間賞を取った留学生はヴィンセント1人だけ。2区には5人が起用されながら、最上位でも区間5位。中にはブレーキになってしまったランナーもいました。
これは今回に限ったことではなく、前回も区間賞は0。かつて留学生は山梨学院と日本大学が使う反則技といった風潮でしたが、留学生の在籍する大学が増えた一方で、絶対的な信頼は無くなってきているように思えます。予選会では猛威を振るいますが、本戦ではもはや留学生には頼れない時代に入っていると言えそうです。
予想順位との差
今年もシード権争いに関してはかなり良い予想ができたので満足。
1位 駒澤大学 +1
2位 中央大学 +3
3位 青山学院大学 0
4位 國學院大學 -3
5位 順天堂大学 +1
6位 早稲田大学 +11
7位 法政大学 +3
8位 創価大学 -4
9位 城西大学 0
10位 東洋大学 -2
11位 東京国際大学 +2
12位 明治大学 +2
13位 帝京大学 -6
14位 山梨学院大学 +1
15位 東海大学 +1
16位 大東文化大学 -5
17位 日本体育大学 +2
18位 立教大学 0
19位 国士舘大学 -7
OP 関東学生連合 +1
20位 専修大学 0