この駅伝はなかなか面白いです。まず、中学生、高校生、大学生、社会人と異なる年齢層の選手が同じ駅伝を走ること自体珍しいですからね。夢の新旧対決なんてのも、毎年あります。
即席チームだから毎年メンバーが変わってお楽しみ感もあります。それだけに、チームカラーという概念は存在しませんが。でも、背負うものが無いからころ純粋な競技性が見えてきます。
開催時期がこの季節なので、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝の興奮が冷めきらないうちに見られます。
後の名選手がここから登場することも多いです。駅伝の実績が少ない中、直前で一気に持ちタイプが伸び、その勢いで独走した柏原竜二なんかが最たる例ですね。
走るコースも、そこまで長くないコースながら、広島の名所を回るために風景の特徴があって、戦略性もあります。
駅伝は陸上の中でもかなり面白い部類ではないでしょうか。
スカポンタンがマラソンの強化に繋がらないと言おうと、駅伝は駅伝。世界に繋がらないと言うが、どうして既にある競技ばかり重視して、この素晴らしい競技を世界に広めようとならないのだろう。そう不思議に思います。
この駅伝が終われば、そろそろ駅伝シーズンもおしまい。(数年前から男女混合駅伝ができましたが、あれはもうちょっと距離長くても良いと思いますね。)フィナーレに相応しい駅伝ではないでしょうか。
そんな駅伝のオールスターゲームです。
肝心の結果はというと、長野県が独走で3連覇。途中まではコンディションの厳しさから記録を狙う雰囲気ではなかったのに、いつの間にか大会記録を更新していました。やっぱり山の多い地域の方が駅伝強いのかな。大阪がベストメンバーを組めていれば面白かったのですが、直前に欠場が相次いで、ちょっとショックでした。
トップに立つとますますバフがかかる先頭効果はどの駅伝でも見られる現象ですが、これ一体どういう仕組みなんでしょうね。中継車が風避けになるからと言われていますが、それだけじゃ説明できない気がします。
千葉県の3位は大健闘です。これまで上位があまり無かった事自体が、なんだか意外ですね。
あまり大きな波乱の無い大会でしたが、来年はもっと多くの県が優勝争いに絡めば、もっともっと面白くなりそうですね。
駅伝最弱と言われ続けている沖縄県
気温の関係で長距離走に向いていないのか、箱根駅伝が放送されていないからか、沖縄県は代々駅伝が弱いです。今回は46位。今年も中継ではなかなか映らない場所でした。
1人でも有力選手が走れば一気にムードも変わりそうですけどね。沖縄県出身で現在1番強い選手って誰でしょうかね。