化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

花相撲だけれど花相撲じゃない!? 大相撲トーナメント

 2/10(日)にとある大相撲の大会が開催されます。

 その名も大相撲トーナメント

 負けた時点で敗退となるので、15日間ある本場所とはまた違った緊張感があります。本場所では対戦の無い同部屋力士の取り組みが見られるのも魅力的です。

 

 この大相撲トーナメントが力士の番付にどのように影響を与えるかというと、実は何も影響しません。

 優勝賞金は250万円と三賞よりも高い金額なのでもちろん凄いのですが、ここで優勝したからといって番付で優遇されたり、玉鷲貴景勝大関昇進ラインが下がったり、といった事はありません。力士報奨金も加算されません。あくまで、大相撲トーナメントの中だけでの記録になります。

 一般的にこのような相撲は花相撲と呼ばれています。巡業での相撲もこの括りに入ります。

 

 ただ非公式試合ではあるのですが、他の巡業ともちょっと違った扱いなようです。

 テレビ放送が入るだけあって注目度も高く、稽古よりは本番、実力を発揮する場面の印象が強いです。もちろん先の優勝賞金の高さも影響しているはずです。

 力士の本気度で言えば、ちょうど本場所と巡業との中間くらいでしょうか。一種のパフォーマンスとして位置づける力士もいれば、本気で勝ちに来る力士もいます。

 大会規模としてはかなり大きなものなので、優勝で本場所2勝、準優勝で本場所1勝分くらい上乗せして欲しいです!

 

 歴代優勝者を見てみると、必ずしも最強力士が勝っている訳ではない一方で、基本的に上位力士が優勝していますね。

 ここ最近に起きた波乱は2014年に優勝した碧山でしょうか。面白い事に、1年前の大相撲トーナメント決勝で栃ノ心に負けた準優勝者は先月幕内最高優勝を果たした玉鷲でした。こういった大会での成績が伏線になっていたのかも知れませんね。

 

ここ10年間の優勝者の直前場所と直後場所の成績は次のようになっています。

2009 白鵬

1月 東横綱 14勝1敗

3月 西横綱 15勝0敗 優勝

 

2010 豪栄道

1月 東前頭2 7勝8敗   金星1

3月 東前頭3 2勝4敗9休

 

2011 中止

 

2012 白鵬

1月 東横綱 12勝3敗

3月 東横綱 13勝2敗 優勝

 

2013 鶴竜

1月 西大関1 8勝7敗

3月 東大関2 8勝7敗

 

2014 碧山

1月 東前頭3 6勝9敗

3月 西前頭5 9勝6敗

 

2015 日馬富士

1月 東横綱2 11勝4敗

3月 西横綱1 10勝5敗

 

2016 白鵬

1月 西横綱1 12勝3敗

3月 西横綱1 14勝1敗 優勝

 

2017 稀勢の里

1月 東大関1 14勝1敗 優勝

3月 西横綱2 13勝2敗 優勝

 

2018 栃ノ心

1月 西前頭3 14勝1敗 優勝 殊勲賞 技能賞

3月 西関脇  10勝5敗 殊勲賞

 

 特徴としては好調であったり、そうでなかったり。これといった傾向は見えてきません。ある程度上位の力士の中で、誰かが優勝するといった程度です。

 本場所よりも予想は難しいと言えるでしょう。だからこそ面白いものです。個人的には、逸ノ城と予想しておきましょう。

 

放送時間はフジテレビ系列で16:05~17:20です。

www.fujitv.co.jp

 

 放送はあるけれど1時間だけとは。ここでもなんだか微妙な立ち位置ですね。

 結局のところ、ここで優勝しても本場所には何の影響もありません。それでもやっぱり優勝すれば気持ちがいいもの!

 そんな大相撲トーナメント、注目してみてはいかがでしょうか。