明日はさいたま国際マラソンが開催される日です。
言わずと知れた女子マラソンの一大記録会で、MGCファイナルチャレンジの対象レースともなっています。
男子と比べると比較的易しいタイム設定ですが、それでも高いハードルには変わりありません。
限り無く可能性は少ないけれど、0じゃない。
なんだか、夢が膨らむ言葉だと思いませんか。
実はこのマラソン、男子ランナーも走る事ができます。
しかしながら、一流男子ランナーにとっての大会規模としては大きくなく、よくある市民マラソンの1つに過ぎません。
男女共同開催にも関わらず、それぞれの扱いが異なるどこか歪なレースになっています。
男女の立場こそ逆ですが、東京マラソンも似たような扱いですね。男子ランナーにとっては選考レースですが、女子にとっては先がどこにも繋がっていない袋小路の大会です。
さいたま国際マラソンは、それ故に明日のテレビ放送でもほとんど女子しか映らないことでしょう。
女子の優勝者や日本人トップの選手は毎年大きく報じられます。明日の招待選手として選ばれている吉田香織選手も、2015年に2位と表彰台に上がっていました。
一方で男子の優勝者はなかなか耳にしません。実際にどんなランナーが優勝しているのかを見てみれば、思いの外面白い名前が並んでいます。
2015 児玉雄介 2:18:50
2016 石原洸 2:25:34
2017 川内優輝 2:15:53
2018 井上直紀 2:20:03
多くの有力選手が集まる選考レースと比べるとタイムは伸びていませんが、知名度のある川内選手の名前がここにありました。本当にこの人は、どのマラソンを覗いてみても名前を目にします。
その他にも、児玉選手は拓殖大学で、石原選手は神奈川大学で、箱根駅伝に出場していたランナーですし、井上選手は知る人ぞ知る「大会荒らし」の選手。(市民マラソンで1位川内、2位井上の並びは数え切れない程ありました)井上選手の何が凄いって、一流ランナーでもできる選手が限られている30キロ以降にペースが落ちない走りをするんですよね。さらには千葉優や坂口広大といった駅伝ファンにとっては懐かしい選手達も出場しています。
と、どの選手もガチ勢です。数こそ少ないですが、ちゃんと男子にも有力選手が出場していました。
どうしても選考レースとしての大会規模に注目が集まりがちですが、こんなところでこんな名前がと意外性を発見するのも、1つの楽しみ方ではないでしょうか。