化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

96回箱根駅伝感想 1位~3位

1位(往路1位・復路1位) 青山学院大学 予想順位:4位

敢闘賞:岸本大紀1年 2区5位 1:07:03 早い段階で優勝戦線ラインに入る

来年度の風向き

 

 正念場を乗り切った感のある青山学院大学。1年しか間を置かない優勝ですが、自称していたような"やっぱり強い"ではなく、"まさかの金星"の印象が強いです。

 持ちタイム的にも厳しかったはずですが、たった1年で。いいや、夏以降のたった半年で別のチームかと思えるほどに成長しました。この成長スピードはなかなかお目に掛かることができません。

 今年も多くのメンバーが抜けますが、現状では下級生により強い選手がいるので、まだまだ強さは維持できそうです。しかし他の大学も強くなり、新たな時代が始まろうとしています。決して安泰という訳ではないでしょう。

 今は本当に戦国時代なのか、それとも青学独走時代の1ページでしかなかったのか。それが分かるのは、まだまだ先になりそうです。

 

 

2位(往路4位・復路1位) 東海大学 予想順位:1位

敢闘賞:館澤亨次4年 6区1位 57:17 反撃ムードを作り上げる

来年度の風向き

 

 本当にあと一歩だけ及びませんでした。結果的には、青山学院に対抗できたのは東海だけでした。優勝を逃したのも、例えば去年の青山学院であれば4区、5区のブレーキという明確な理由がありましたが、今年の東海にはこれといった理由がありません。ただ、ほんの少しずつ青山学院に上回られました。

 今回のようなレース運びでは、得てして強力な復路メンバーが力を出し切れずに、先行するチームは先頭効果で独走していくといったパターンが多いですが、そんな中でしっかりと復路優勝を取ったのは熱かったですね。

 出だしの6区で一気に詰められたのが大きかったと思います。登りで詰めた後に下りで離され、「ああ、このままで終わってしまうのかな」とも思ってしまいましたが、なんのその。最後の平地で再び詰めたあの走りが、復路優勝の20秒差を生み出したのでしょう。

 黄金世代が抜け、戦力的にはダウンします。しかし、これまでの東海大学は黄金世代を擁しても勝った事がありませんでした。伊達も佐藤も村澤も、栄冠の2文字は遠かったのです。それをしっかり3大駅伝で1冠ずつタイトルを取ったメソッドは東海大学に根付いたはずです。

 

 

3位(往路2位・復路10位) 國學院大学 予想順位:3位

敢闘賞:中西大翔1年 4区3位 1:01:53 勢いを維持し優勝争いにもつれ込ませる

来年度の風向き

 

 善戦で終わらせず、現実に結果を残し続けた國學院大学。さすがに総合優勝にはあと2枚ほど戦力が足りなかった印象ですが、初夢には豪華すぎるほどの夢を見させてくれました。最後に抜かれても諦めず、10区で再逆転したのも凄かったですね。

 浦野を初めとする強い上級生は抜けますが、このまま一時の勢いにはしたくないはずです。ニューヒーローの出現が待たれます。そして、下級生の中には着実にその候補は片鱗を見せつけ始めています。

 神奈川大学は2年ほどで勢いが止まりましたが、國學院は果たして強さを維持できるでしょうか。