化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

大相撲令和3年九州場所感想&初場所番付予想 次に照ノ富士が狙うのは

 名実共に一人横綱となった照ノ富士の優勝。本格的に照ノ富士時代の幕開けとなりそうです。あれだけの故障をしてここまで強いので、怪我が無ければ大横綱になるような力士になっていたのかもと思ってしまいます。

 内容もここまでの何とか逃げ切る優勝ではなく、強さを見せつけての高いレベルの優勝です。絶体絶命の場面からでも逆転できるのは強い横綱の証ですね。

 全勝優勝も果たし、一通りの目標を達成した感があります。インタビューでも次の目標を聞かれて困っていました。ここから先は見えない目標へ向かって勝ち続けるだけでしょう。あるとすれば、連勝記録でしょうか。強豪の証ともいえる30連勝以上を目指してほしいですね。

 本命がいる中で、周囲の力士も今場所はしっかりとついていき、ここ最近では一番レベルの高い場所になったのではないでしょうか。中日まで横綱が全勝、大関が追走し、ダークホースも頑張る。昔ながらの好角家が理想と言いながらも、滅多に見られない展開になりました。最後にはこぼれ落ちましたが、あと1番多く勝てばさらにハイレベルな争いが見られる時代になりそうです。

 

 

 

場所前に注目した力士たち

西幕下筆頭 琴裕将

 千秋楽には敗れましたが、周囲の状況を考えれば、ついに念願の新十両に手が届きそうです。遅咲きですが、勢いがあります。このまま幕内まで一気に行ってしまうかも知れません。

 

西幕下9枚目 琴太豪

 今場所も何とか勝ち越し。しかし、1点の勝ち越しだとなかなか上がれないまま、また1度の大負けで振り出しに戻ってしまう可能性があります。来場所何とか5勝以上したいところです。

 

 

 

令和4年初場所番付予想

幕内上位

照ノ富士 横綱

 貴景勝 大関 正代

 御嶽海 関脇 隆の勝

  明生 小結 大栄翔

 若隆景 前1 宇良

  遠藤 前2 玉鷲

 霧馬山 前3 逸ノ城

隠岐の海 前4 北勝富士

 阿武咲 前5 千代翔馬

 

 明生は今場所負け越しましたが、すっかり三役定着の様相です。たった1年でここまで強くなるとは、全く予想できませんでした。隆の勝や大栄翔といったところも、もはや三役常連です。

 宇良は自己最高位まで上がりそうですね。故障前の番付を超えて初めて復活だと思うので、とても楽しみです。

 遠藤はいつも千秋楽7-7から負け越していた印象ですが、今回は勝つことができました。

 来場所も粒ぞろいな上位陣になりそうです。ただし、粒ぞろいではあっても小粒な印象はあります。御嶽海以外にももう一歩抜け出して大関を目指す力士が出てきてほしいところです。その御嶽海は来場所繋ぐと言わずに一気に決めるくらいでないと、また三役在位だけが伸びそうです。

 

幕内ー十両

↑ 若元春剣翔一山本王鵬

↓ 朝乃山・松鳳山・輝・(白鵬

 

 魁聖と武将山と王鵬で2枠を争う形に。やや星数に差ができているので、このまま順当に決まるでしょうか。

 入門当初から注目を集めていた王鵬がいよいよ幕内の舞台へ。同期にやや先を越されてますが、それでもまだ21歳。大器を感じさせます。

 一方で永らくロマン枠として期待されていた輝が十両へ。結局長期の幕内在位の中で三賞は1度も獲得できず、金星は1つも挙げられず。ここ最近は随分と影が薄くなっていました。十両に落ちてから反転攻勢に出た力士も多くいます。ここで再び上昇気流に乗りたいところです。

 

十両ー幕下

↑ 北の若千代嵐琴裕将

↓ 北青鵬・旭秀鵬・旭大星・(白鵬

 

 上がる星の力士が他にいないので、矢後は何とか残留できそうですね。

 十両の番人だった旭の名を冠する2力士が陥落。十両の番人が幕下へ落ちるとなかなか帰って来られない事が多いだけに、来場所は正念場となりそうです。大きな期待を背負った北青鵬も出直しに。ほとんど土俵に立っていないので、真価が発揮されるのはまた次の機会でしょうか。

 一方で落ちる力士がいれば、当然上がる力士もいます。初場所で昇進濃厚の力士たちは全員ドラマ性のある力士なので楽しみです。

 北の若は言わずと知れた注目の力士。スピード出世ですが、これでもなお手こずった印象があります。身体能力で相撲をとるタイプなので、土俵を沸かせてくれそうです。平成最後の場所で初土俵を踏んだ北の若・吉井・當眞と三者三様の力士に注目していました。他2力士が苦戦しているだけに、大きな活躍を見せて欲しいです。

 琴裕将はこの1年で大化けしました。幕下中下位で停滞してしまうと抜け出せない力士が多い中で、期待の星となりそうです。

 芝はもう数え切れない程の大魚を逃し続けてきました。応援してもなかなかこういった力士は夢叶わずに辞めていくだけに、ハッピーエンドを迎えられた事に感激です。初の関取挑戦から5年間苦労して得た地位です。丁度来場所で30歳。遅咲きの花を期待しましょう。

 そして遙か昔に忘れ去られていた力士が蘇りました。8年以上のブランクを経て帰って来るのは千代嵐。度重なる長期休場で気持ちが折れてもおかしくありませんでしたが、それでも戻って来ました。濱錦の記録を大幅に超えての復帰、これ以上の復活劇は過去に誰も成し遂げたことがありません。果たして来場所どのような活躍を見せてくれるのでしょうか。