化けない狐のB級応援!

一流所ではないし名脇役でもないけれど、ちょっとは活躍していて。 ブレイクはした事ないけれど、プチブレイクはしていて。 そんなB級を応援しよう。

大相撲令和5年九州場所感想&初場所番付予想

 大関霧島の優勝で終わった九州場所。来場所は、貴景勝に代わって綱取りの場所となります。

 1年を通じて、猛稽古で知られる力士集団にとって躍進の1年となりました。霧島だけでなく、次の数年間を支配するであろう力士が順当に育ってきました。新旧勢力が入り乱れる今、来年には全く違った景色が見られるかも知れません。

 

連続準優勝の熱海富士

 連続というのはそれだけ価値があります。来場所は間違いなく上位総当たりの番付。よくある一時的な勢いの力士なのか、それとも本物なのか、初場所でその答えは出るでしょう。

 

あと一歩届かなかった北磻磨

 先場所注目していた北磻磨は、かなりの善戦でした。

大相撲令和5年秋場所感想&九州場所番付予想 - 化けない狐のB級応援! (hatenablog.com)

 6連勝であと1勝すれば関取再昇進というところまで来ましたが、残念ながら幕下優勝ならず。それでも、来場所はさらに大きく番付を上げ、幕下5枚目以内も期待できます。ここまで来たのなら、何としてでも再昇進を勝ち取ってほしいですね。

 

大凛山の序二段優勝は地味に凄い

 序ノ口~三段目あたりまでの優勝力士は、下から勝ちっぱなしで上がってくる実績のある大卒力士や、故障で一時的に番付を下げた実力者の場合がほとんどです。結果的にあまり驚きのない各段優勝になります。今場所も大卒の城間が先場所の序ノ口優勝に続いて勝ち切るかと思われましたが、決定戦を制したのは大凛山でした。

 この力士は、何と相撲経験なしでの入門。それも、入門当初は序ノ口でも負け越していて、先場所も序二段で3勝4敗。決して目立つような力士ではありませんでした。ところが今場所突如覚醒。テレビ放送もある華やかな舞台で序二段優勝を果たしました。まだまだ道のりは長いですが、いずれこのような力士が上まで来るのではとの夢も膨らみます。

 

場所前に注目していた力士たち

玉鷲 西前頭12枚目 9勝6敗

 今場所はそれなりの成績。来年を取り切れば40歳にも到達する大ベテランですが、どこまで年長記録を伸ばすことができるでしょうか。とにかく、大負けしないことが大切です。

 

若隆景 東幕下6枚目 5勝2敗

 故障明けと考えれば、まずまずの成績。序盤で2敗した時はどうなることかと思いましたが、徐々に相撲勘を取り戻しつつあるのでしょうか。豊ノ島はここから長くかかりました。まずは初場所で早々に関取復帰を決めたいですね。

 

琴太豪 東幕下16枚目 4勝3敗

 ひとまずは勝ち越し、来場所は幕下15枚目圏内に入ってきます。4勝を続けてもなかなか上がれないのが幕下上位。あと1つ多く勝てるかどうかで明暗が分かれることでしょう。

 

朝走雷 西三段目81枚目 2勝5敗

 壁に跳ね返される形となりましたが、三段目力士の本間にも勝ちました。まだまだ勝負は始まったばかり。来場所に期待しましょう。

 

 

令和6年初場所番付予想

 

照ノ富士 横綱

  霧島 大関 豊昇龍

     大関 貴景勝

 大栄翔 関脇 琴ノ若

  高安 小結 宇良

熱海富士 前1 翠富士

 若元春 前2 豪ノ山

  阿炎 前3 翔猿

  竜電 前4 錦木

  正代 前5 北勝富士

 金峰山 前6 湘南乃海

 一山本 前7 北青鵬

 朝乃山 前8 御嶽海

 平戸海 前9 明生

  玉鷲 前10 佐田の海

  剣翔 前11 王鵬

 隆の勝 前12 妙義龍

 美ノ海 前13 遠藤

 琴勝峰 前14 阿武咲

  友風 前15 大の里

 武将山 前16 宝富士

 島津海 前17 碧山

 

 大奄美 十1 水戸龍

 錦富士 十2 東白龍

 玉正鳳 十3 狼雅

 琴恵光 十4 北の若

千代翔馬 十5 欧勝馬

 時疾風 十6 高橋

   輝 十7 獅司

志摩ノ海 十8 紫雷

 朝紅龍 十9 尊富士

 大翔鵬 十10 白鷹山

 欧勝海 十11 栃武蔵

 對馬灘 十12 英乃海

  勇麿 十13 千代丸

 千代栄 十14 天空海

 

 天照鵬 下1 嘉陽

 若隆景 下2 北磻磨

 貴健斗 下3 千代の海

 聖富士 下4 木竜皇

 羽出山 下5 矢後

 

 ようやく長く続いた三役増枠時代が終わりそうです。第一人者こそいませんが、軒並み活躍力士が定まりつつあり、照ノ富士の乱調で伸びていた戦国時代も平定されつつあります。

 三役の入れ替えはほぼ決まり。宇良は念願の新三役です。楽しみですね。

 幕内と十両の入れ替えは、ここも順当で5枠。上がれる力士も5人、下がる力士も5人で、迷う余地も無さそうです。ここ最近は入幕していきなり大暴れの力士が目立ちましたが、今場所は大人しめでしたね。狼雅と北の若は入門当初から注目されてきましたが、やや停滞している印象を受けます。初場所は、期待の大の海が幕内でどれだけやれるかにも注目です。

 十両と幕下の入れ替えが難しいです。最後の枠を天照鵬と對馬灘が争いますが、千秋楽の入れ替え戦にはどちらも勝利しました。6枚目からの昇進がなくはないので、嘉陽が上がるという目もありますが、本命ではなさそうです。