国技館以外で唯一、季節名前を冠する場所が始まります。照ノ富士の休場は既定路線だったのでさておき、貴景勝（何年経っても変換できない）の綱取りが目下の話題です。厳しい条件ながら、霧馬山と豊昇龍の大関取りも可能性があります。
場所ごとに主人公が目まぐるしく変わり、混沌としているうちに気が付けば照ノ富士の１人横綱時代が長くなってきました。そろそろ対抗馬が欲しいところです。ここ数年をひっくるめて見れば貴景勝が序列２位であることは明らかですが、突然乱調で８勝に終わる姿も容易に想像できるので、まだまだ安心できません。
押し相撲一本の力士にしては、安定型にも思えはするのですが……
大穴狙い幕内最高優勝予想
王鵬 西前頭１５枚目
注目度の高い王鵬。番付を上げると必ず１度は壁に当たってしまう一方で、２回目はきっちりリベンジしてくる強みがあります。
幕下上位の壁に当たれば、昇進を決めた場所で自己最高タイの６勝。新十両場所で即陥落しても、すぐに２桁勝利の常連に。新入幕場所でも即陥落しましたが、その後は１度も十両へ落ちていません。先場所は自己最高位で大負けしましたが、最後に３連勝締めで幕内残留。今場所はきっと借りを返してくれるはずです。
連勝力のあることも魅力ですね。優勝の可能性がある力士は安定した力士よりも、爆発力のある力士ですから。先場所こそ終盤に勝ちましたが、基本的には終盤が苦手で７勝３敗から５連敗で負け越してしまったことが２回もあります。それも裏を返せば、序盤の勢いがもてば優勝争いに絡んでくるという期待にもなります。これまで上位に歯が立ちませんでしたが、九州場所に厳しい場面で豊昇龍に勝っているあたり、そろそろ通用してくる頃ではないかと思います。
その他注目力士
朝乃山 東十両筆頭
徳勝龍 東十両１４枚目
既に話題になっていますが、今場所は幕内最高優勝経験者が４人も十両で相撲を取る珍事。こういったメンバーを簡単に転がせるかどうかが、朝乃山にとっての試金石にもなりそうですね。
照強 西幕下筆頭
十両を逆１場所通過してしまいました。ここで踏みとどまれるかどうか、それで今後の運命が決まりそうです。
大当利 西序二段２４枚目
珍四股名で有名な力士ですが、地味にここ最近好調。徐々に番付を上げつつあります。そろそろ、ここからが別世界とも言われる三段目に手が届くでしょうか。
朝白龍 西序ノ口１１枚目
朝シリーズ？ ３人目の力士です。かなりのオールドルーキーですが、どのような成績を残してくれるのでしょうか。期待しましょう。
